行徳生活日記

「行徳雑学館」作者の日記。

2012年1月21日(土)の日記

2012年01月21日 | 日記

今日は二十四節気の一つの大寒。大寒らしく寒くなったので、朝の寒そうな風景を写そうと行徳駅前公園へ。

ある程度の枚数を写してから行徳駅前ポニービルにあるケンタッキーフライドチキンでモーニングセットを食べる。

チキンフィレサンドライトとコーヒーのセット

昼飯はダイエーに行くついでに、南行徳メトロセンターの松屋オリジナルカレー生野菜

午後は火曜日に買っておいたデアゴスティーニの「東宝特撮映画DVDコレクション」の「怪談」を見る。

メインタイトル。

1965年(昭和40年)公開の作品。小泉八雲の「怪談」から4作品を映像化したオムニバス形式の映画。「黒髪」、「雪女」、「耳無し芳一の話」、「茶碗の中」の4つ。

DVD付属の解説書には公開当時のポスターの縮小版が含まれているが、それを見ると、”東宝名作シリーズ第4弾”と記されていた。つまりは、円谷英二が特技監督を勤めて、特撮映像をウリにしたシリーズとは別系統の作品ということになる。それが、特撮映画コレクションのシリーズに入ったのは、文芸作品とはいえ、怪談ものだと幽霊や妖怪の描写に少なからず特撮映像が出てくるからだろう。なお、オープニング、それからDVD付属の解説書見ても、スタッフのところに、「特撮」、「特技」、「特殊技術」といった言葉は出てこない。

かなりお金を掛けた作品-つまり大作なので、大物俳優が何人も登場する。

新珠三千代(「黒髪」)

三國連太郎(「黒髪」)

自分が三國連太郎を初めて見たのは昭和50年代前半(1970年代後半)の赤いシリーズで。山口百恵を何度も殴る怖い男の役だった。

一度、昭和30年ごろの作品で三國連太郎を見たが、
「三國連太郎と佐藤浩市はやっぱり親子だったんだ!」
と初めて思った。つまり、自分が初めて見たとき以降の三國連太郎のイメージだと、息子の佐藤浩市と似ているとはあまり思えなかったから。

「怪談」での三國連太郎だと、佐藤浩市のイメージと重なる部分も多少あるが、どちらかといえば、自分が初めて見てから以降の三國連太郎のイメージのほうと多く重なる。

「雪女」では、雪女に襲われるが、他言しないことを条件に助けてもらう男が仲代達矢。

雪女が岸惠子。

岸惠子も三國連太郎と同じく、自分が初めて見たのは赤いシリーズだった。「赤い疑惑」のパリのおばさまの役。岸惠子の有名な作品だと昭和20年代の「君の名は」だが、「怪談」の岸惠子だと、パリのおばさまのイメージに近い。

他には「茶碗の中」で滝沢修や杉村春子が出ている。

それで、目立たない特撮だが、どんなのがあったかというと、ミニチュアを使ったようなものは見当たらなかった。合成映像が主になる。
雪女が去って行くとき、扉をすり抜けて行く場面。

雪女が正体を現したとき、家の中が凍りつき、去ったあともとに戻るのも、特撮といえないこともないが。

耳無し芳一の前に平家の武者の亡霊が使者として現れる場面。


スーッと現れるたり消えたり、半透明で歩いたりする。
この武者役は丹波哲郎だった。

芳一の耳をもぎ取って行くのも丹波哲郎。

「茶碗の中」では、茶碗の水に現れる男の場面。俳優は仲谷昇。

「茶碗の中」では殺陣シーンで、謎の男たち-幽霊なのか妖怪なのか判然としない-が、パッと現れたり消えたりする。

 東宝にこんな作品があったというのはこれまで知らなかった。演出などをとってもあまり娯楽色の強い作品でないし、ネット上にも情報は少ない。見つけたのも個人ブログで感想が書いてあるもので、それによると興行的にあまり芳しくなかったらしい。それで、知る人ぞ知る作品になってしまったのではないかと思われる。

 

夜はジャズライブのHot Houseへ行く。土曜のHot Houseは忙しいので、晩飯は南行徳駅前のなか卯に寄って食べて行く。食べたのは坦々うどん

今日はトロンボーンの内田光昭さん、ベースが松岡俊輔くん、そしてピアノが松井節子さん。

内田光昭さんはHot House初登場。自分はジャズのライブはほとんどHot Houseしか知らないので、トロンボーンによるジャズも初めて。

その内田光昭さんが2ndステージの途中で、ちょっと毛色の変わった曲を演奏した。

何かというと、「サンダーバード」のテーマ曲のジャズアレンジ。

「サンダーバード」はイギリスのジェリー・アンダーソンが1960年代に制作した特撮人形劇。日本でも吹き替え版が放映されている。内田さんはマイクでしゃべりながら、小学生のときに夢中になって見ていたという話をした。自分も小学生のときに見ている。テーマ曲の途中にメロディが変わる部分(音楽の言葉では「トリオ」ということだ)があって、その部分をジャズアレンジしたものを演奏した。この「トリオ」の部分が、日本語吹き替え版のオープニングでは日本語の歌詞を付けられ、オープニングソングとして流れていた。

内田光昭さんがサンダーバードに夢中になっていたということを聞いて、一つ合点がいったことがある。それは内田光昭さんの公式サイトの名前。

内田 光昭 公開秘密基地(なんでやねん)

「サンダーバード」は、元宇宙パイロットで大富豪のジェフ・トレーシーが5人の息子たちとともに国際救助隊を結成し、世界でいろいろな救助活動を行なう物語。使用するハイテクメカの技術は兵器にも転用できるので、トレーシー一家は秘密を守るため孤島の豪邸に住み、地下に秘密基地を設けている。

内田光昭さんの公式サイトに「秘密基地」という言葉が入るので、最初は一体、どういう感覚の人なのだろうと思ったが、それはサンダーバードから来ていたわけだ。ちなみに、内田光昭さんは自分より3歳ぐらい年上。なるほど、小学生のときには「サンダーバード」を夢中で見ていただろう。