日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

挨拶は本当に大切です。

2017-10-18 08:28:24 | 日本語学校
晴れ。

本当に、何日かぶりに、いや十数日ぶりに、ゆっくりとお日様のお顔を拝んでいるような気がします。お日様はいいかな。ありがたきかな。…洗濯物も乾くことでしょうし…。

ずっと雨が続くと、どこかしら、辛気くさくなってきます。皆の気持ちが、これで少しでも晴れやかになるといいですね。

とはいえ、またすぐに明日から雨になるとか。本当に、今年の秋もおかしい…。でも、夏もおかしかったし、春も変だった…。

地球の磁場の関係か、はたまた太陽の黒点のなせるワザか。温暖化くらいの問題ではないような気さえしてきます。

まあ、もっとも、私たち人類はここから飛び出せるわけでなし。あるものを崩さぬように少しずつ息をひそめながら暮らしていくしかないのでしょう。おおっぴらにやっている人もいるようですが。

さて、学校です。

先日、ある二年生が、日本に来てうれしかったことの一つに、初めてのアルバイト先で、他の人たちから、挨拶をされたことというのがありました。

挨拶?どういう状況で?と訊くと、慣れないアルバイトで、なかなか馴染めなかったらしいのですが、そこで働いている人たちが、彼女に会うたびに、いつも挨拶や会釈をしてくれたらしいのです。それが孤独感や癒やしになったらしく、たまに失敗して叱られても、恥ずかしくて居たたまれないような気にならずに済んだと言うのです。

彼女らの国でも、もちろん、挨拶はありますし、彼らの国なりの習慣でしていたと言うのですが、異国で、しかも初めてのアルバイトで、「自分は『異』ではないのだ」みたいな感覚を持ったのでしょう。

本当に、このような簡単なことが人の緊張を緩めるのだとすれば、やるべきですね。

学校でも、寮の学生達にいつも言っていることの一つに、「お隣さんや近くの人に会ったら、挨拶をすること」というのがあります。当たり前のことなのですが、これがなかなかに難しい。まず、来たばかりの学生は、日本語が下手と言うより、できない。「あ」という音ですら、見ず知らずの人に言うのは恥ずかしい。しかも相手が外国人(学生から見たら、日本人も外国人です)。

だいたい、一度言ってしまえば、「言ってよかった」と思えるものなのですが、一人きりのときには、かなり難しい。そこで、先に住んでいた先輩が、先に「おはようございます」とでも言ってみせると、一緒に言えますから、楽なのですが。

普通、その地に住んでいる人たちからすれば、来日したばかりの外国人というのは、すぐにわかるものなのです。日本人とは異なった雰囲気を持っていますから。その人達が、簡単な日本語、「おはようございます」なりを、言ってみせれば、まず、ホッとするでしょう。それから後の会話はなくてもいいのです。日本人が何か言っても、ニコニコしてみせればいいのです。緊張して「おはようございます」が出なければ、にこっとしてみせるだけでもいいのです。

つまり、「私は異国から来たけれども、別にあなたたちに敵愾心を持っているわけではありませんよ。これからここに住むことになりました。以後、よろしく」くらいの意味で、別に一人一人に挨拶をせずとも、会ったときにこれをすれば、それで十分。仁義を切っていることになると思うのです。

多分、こういうのは、万国共通でしょうね。緊張して、声が出ないというのも、また何か一言、あるいはニコッとした笑顔で対してもらうと、ホッとするというのも。

本当に「愛想がいいのは、万難隠す」です。

日々是好日
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