日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

今日から「新学期」です。「新入生」たちも、ネパールからの二人を残し、あとは全員揃っての勉強…が始まります。

2024-04-12 08:09:24 | 日本語学校
曇り。

やや風があるからでしょうか、枯れ葉が、音もなく落ちてきます。地面について初めて、音がする…カサコソ。公園の地面には、薄茶の地面の上に、「春落葉」と「サクラ」の花びらが点在しています。「サクラ」のピンクは、薄茶色の地面とは、あまり相性が良くないようですね。それに「枯れ葉」の茶とも、どこかそぐわない。

「若葉」の薄緑か、あるいは…、いやいや、やはり、水に浮かんで流れている方がずっときれい。川や湖、お堀がなくとも、雨さえ降れば、アスファルトの道は途端に、川へと変身し、うすピンクの花びらをのせ、たゆたうということになる。この「花筏」がみられるのも、ほんの短い時期だけ。今だけですものね。もっとも、ここ一週間ほどはいいお天気が続くそうで、それも、この近所では期待薄でしょうね。

さて、学校です。

今日から新学期。「11日までが春休み」で、「12日から新学期」というのを、どうも聞き違えた学生がいたようで、電話が二件ありました。…と思っていたら、昨日、やはり一人、来てしまいましたね。前日、「もし間違えるとしたら、○○君だけでしょう」と、冗談で言っていたのが、現実になってしまって、ハハハハ。双方共に笑うしかない。また、やった!

実は、同じようなことがあったのです。その日は雨だったので、「う~ん、よく来たね。ついでに勉強しますか」の一言で、退散されてしまいましたが。昨日も、それが繰り返された…。ただ、彼は「高校受験」が目的なので、来たついでにと「九九」の表を渡し、「ちょっと復習しておくように」

これは、「九九」を習ったことがあるけれども、ちょっとあやふやになっているとか、英語でなら言えるけれども、日本語ではスッと数字が出てこないというような学生には、必要なことなのです。なにせ、ここは日本で、(高校に)通っている生徒の大部分は日本人なのですから。それにスッと反応できないと、大変です。簡単なことでも、あらかじめやっておいた方が、将来的にはずっと楽になる。それから、数学の「専門用語」というか、普段の日本語の勉強ではまず耳にしないような単語も覚えておいた方がいいのです。もっとも、これは後の話。今はまず「日本語」をしっかりやっておくことが大切です。

昨年度の学生達(高校受験)は「N2」に合格してからが長かった(半年以上ありました)。それで、割と問題を多く解かせておくことができたのですが、今年度受験する人達は、そうは行かないでしょうね。「国語」はまず、諦めざるをえないでしょうし、「理科」もそう(これは経験からです)。点がとれるとしたら、「数学」の簡単な問題だけなのです。文章題はちと手に余るでしょう。フィリピンの学生は、英語ができるにしても、その前段階の「日本語」で躓いてしまったら、元も子もなくなってしまいます。

で、「新入生」達です。ずっと何の連絡も来ず(こちらから連絡しても埒があかなかった)スリランカの学生四人が、「昨日着いたので」と、彼らの知り合いのスリランカ人女性が一昨日やってきたそうな。みんな、心配していたので、狐につままれたような顔になってしまった…へっ?どうして?(インターネットで調べるたびに、「(スリランカの)某局留め」から動いていなかったのに)。まあ、何はともあれ、来られて良かった。新学期に間に合って良かった…で、何となくうやむやに喜ぶことに。

ということで、新入生でまだ来ていないのは、ネパールからの二人だけということになりました。ネパールからの人達は例年、覚えてきた「文字」に問題があり、改めるのに、かなりの時間を要するのです。下手をすると、「漢字」導入したあとの「テスト」でも、「漢字」は正しく書けているのに、「送り仮名」の「仮名」を間違え、「×」になってしまうことさえあるのですから。

この人達も一日でも早く、授業に参加してもらいたいもの。遅れれば、遅れた分だけ、その二乗、三乗と負担が重くなっていく可能性大ですから。

日本語の勉強には、やはり「文字(ひらがな・カタカナ・漢字)」が必要。「文字」を軽んじ、聞いて判ればいいとは、なかなかなりません。この意識を変えていくのにも、時間がかかるのです。

日々是好日
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