日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「画数」で、漢字(読みと意味)を調べるのを、楽しんでやっている人がいるから面白い。

2024-06-06 08:28:04 | 日本語学校

曇り。

「晴れ」のはずだったのに…曇っている…。天気予報では「洗濯日和」なんて言ってたのに…。とはいえ、歩いているので、曇りの日、大歓迎です。

学校では、最近、「見回りネコ」の姿を見かけなくなりました。春先にはよく歩いていたのですが。時間を、旨いこと、ずらしてやってくるので、鉢合わせすると言うことはありません。だからか、皆、顔に傷はありません(何年か前のネコは、「オイラの眉間の傷が見えねえのか」とでも言いたそうな風貌でした)。朝の授業で見られなければ、午後の授業で、誰かが見られるといった感じでしたから、楽しみでもありましたね。

学生の中にも、「ネコ好き」さんが、何人かいるようで、「ネコ」が通ると、頭が一斉に外を向くので、すぐに判ります。そんなネコと目が合ったりすることもあったのでしょうね。私も授業の時に、この三匹の「ネコ」さんを例にひくことが何度かありました。「例えば」とやると、よく覚えてくれるのです。午後のクラスでは、そこから学生がいろいろな話を始めたりするので、助かっていました。「読解授業」とはいえ、このクラスでは、まず何よりも先に、話せるようになることの方が大切。読めるようになるのはそれからでもいい。

さて、学校です。

「Bクラス」でも、「読解」文を読むというのに、差が出てきました。漢字がきちんと読めるようになってきたかどうかで決まるようなのですが。「ヒアリング」は、だいたい、皆、いい(いいと言いましても、特別いいわけではありませんが)ので、「読解」だけですかしらん、「非漢字系」といわれる学生達では、毎度のことなのですが。

「文法」は、まだたいしたことはないようですが、これも、真面目にやっていれば、時間が解決してくれるでしょう。問題は「漢字」なのです。ただ練習すれば、読める字が増えてくるのは事実なので、繰り返しているうちに、少しずつ自信も出てくるし、面白くもなってくるのでしょう。声もまあ、大きくなってきました。

この練習を始めた頃は、し~んとしていたのに、今では、時折、間違えるにせよ、読めるようになってきている。それも、3,4人はいる。

ただこれも、教室で「はい、3ページと4ページ(の漢字)の読みを練習をして」と、やったときに、練習ができているかどうかにかかっているのですが。

最初は、「N5漢字」と「N4漢字」の読みの練習だけ。それがだいたいできたころ、「N3漢字」を入れてみた。2,3回は、半ページ(20単語)だけにして。ところが、半ページでも飽きてしまう人がいる。反対に、半ページでは物足りなさそうな人もいる。半ページで飽きてしまう人は、四分の一ページでも飽きるようなので、これは考慮しても無駄ということか…ということで、意欲のある人の方を基準にしてやってみることに。

そうすると、五人ほどは時間さえ与えれば、一人できちんと勉強ができる。ただそれ以外の人は、五分でも、もたない、こういうのも積み重ねですから、前に、どこかで外れてしまっていると、本人がよほど頑張る気にならない限りは、取り返せない。

もちろん、見てすぐに、半ページほどであれば、暗記できる(単語の意味はもうわかっていますから)人はいます。ただ順序を変えると、こういうのは、途端に崩れてしまうのです。つまり、丸暗記で、棒読みしているだけであって、漢字を覚えているわけではないのです。「非漢字圏」の学生の中には、それができる人が殊の外多く、それにごまかされてしまったこともありました。

もとより、どこの国にも、日本にだって、そういう人はいるでしょう。そういう人は「音」だけですぐに覚えられるようで、意味なんて関係ないのです。これは、案外「漢字圏」には少ないようです。やはり、学習には「見る」という作業が必要だということなのでしょう。

すぐに暗唱できても、それが1ページ分だと40字(40単語分)になりますから、ちときつい。2ページではもう(練習していないのを)ごまかせませんから、最初から覚えるのを諦める。

頑張れる人を基準にして、10分ほどの時間を与え、それが切れると、すぐに「読み」を隠しての「一斉読み」に入る。覚えようと努力していた人は読めない字、忘れてしまう読みなんてのが出てきますから、どこかの字で止まったりする。それが、ただ「ひらがな」を読んでいるだけの人は、この「間」がないのですぐに判る。同じようなスピードで読み続けてしまうのです。考えながら読んでいれば読めなくとも、その字に印をつければ済むこと。同じ箇所に、2回、3回と印がついていれば、あとでそこだけ練習すれば済む。

これがきちんとできるようになる人は、画数から「漢字」の読みと意味を探ることができるようになる。

私の「読解」授業では、「N3漢字」の教科書と、「接続詞」一覧が必須なのです。だから常に机の上に出しておくように言っているのですが、なぜか、調べては、しまってしまう。出しっぱなしはだめなのでしょうかね。「読解問題集」と「N3漢字」の本と、ペラペラの「接続詞一覧」は、狭いとは言え、(彼らの机に)置けるような気がするのですが。

日々是好日
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