日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

クラス作り、「条件形」プリント…なに!「あらなければ」!

2023-07-21 08:27:30 | 日本語学校
晴れ。

今朝も涼しい風が吹いていました。…が、歩き出すと、吹き出す汗。ハンカチ一枚では足りない季節となっています。

歩いていると、カサコソと風に吹かれて路肩に「夏落葉」の塊が。いろいろな形の木の葉です。近所から吹き寄せられたもののようです。夏は、華やかな花々が街を彩る反面、地「夏落葉」がある。何事にも明るい面ばかりではないようです。

さて、学校です。

週二で、「Dクラス」に行っているのですが、まだどうもイメージがまとまらないので、席順が考えられないのです。一度だけ、全員が揃ったことがあったのですが、それからは検査やら、病気やらでいつも一人は欠けています。

ある程度イメージが掴めれば、授業のやり方も決まり、席も定められ、やりやすくなるはずなのですが、どうもいけない。お互いに見合っているだけ…のような気がする。

単発的に笑わせたり、「ああ、面白い」などと言わせることは、できるのですが、今、それをやっていいのかどうかも、まだ掴めない。強面で臨むにしても、その程度というものがある。

例えば、週三で、行っていた「Cクラス」では、一週間ごとに人が増えたり、減ったりしていたけれども、それが一ヶ月ほども続いていたけれども、早々と「幹」を決めることができたので、ブレはなかった。ただ、その幹の中に、留学生三人のうち、一人しか含まれていなかった…。残念。幹が決まれば、後は楽です。「なかなか単語を覚えられない人や、文法の理解に難がありがちな人には『こう(やる)』」、「すぐに覚えられて、すらすらと言えるようになる人には(このクラスには、勝手なことをする人がいないので、やりやすい)『こう(やる)』」と、すぐにやり方を決めることができたのです。

ところが、「Dクラス」では、三週間目に入っているというのに、まだできないのです。

大体、授業の流れを作るというか、そのためのクラスを作るというか(どちらが先かは、鶏と卵です)、そのためには、まず、中心となるグループを一つ決め、その上下に一つずつ作るというのが定番です。もちろん、一つ一つのグループ内にも、違いはあるのですが、それは、簡単に無視できる程度のこと。まあ、大まかにいえば、クラスに三つのグループを作り、それに基づいて、質問を受けたり、問いを発していけばいいのですが、それが「Dクラス」には、まだ見えない。

もとより、見えないから授業ができないかというと、そんなことはありません。それなりに、しはする。が、どうも、すっきりしない。こちらの腰が定まらなければ、向こうも落ち着かないでしょうね。それはわかっているのですが、お互いにすっきりしないまま、走っているような感じ。

とはいえ、それだけでは面白くないので、ちょっとは笑えて、楽しいところも入れてはみる。しかし、それが、クラスを作る上での効果とか、日本語を学ぶ上での、何かしらのものになるかというと、やはり違う。一時しのぎ、お愛想程度のことでしかない。どうもそれが嫌なのです。

普通は二週間程度見て、それから席を決めて、授業がやりやすいように持って行けるものなのですが(もちろん、自分が最初から入っていなければ、もっとかかります。鉄はやはり「熱いうちに打て」なのです)、未だに決めかねている。

まあ、しょうがないか。夏休みはこのクラスには「ない」ことになっているので、休み中に考えることにしようと、多分、逃げている。ただ、ほかのスタッフはやりにくいでしょうね、私だってフラフラ腰だもの。まあ、それぞれのやり方で、最後の一週をどうにか過ごしてくださいと言うほかない…申し訳ない。

で、その分(このクラスでの「イライラ」の分)、ほかのクラス(「Cクラス」と「Aクラス」)で、羽を伸ばしている…。この二つのクラスは、もうできあがっていますから、後は授業をするだけでいいのです(もっとも、「Aクラス」では、「日本語能力試験」が終わってから、みんな力が抜けていますね。何人かぼうっとしています。来て勉強はしているのですが、やる気というか、前にみたいにはガッツが感じられない。まあ、休み前のこの時期は、大体、いつもこんな感じです)。

そういうば、「Cクラス」。昨日、「条件形」のまとめとして、「~ば形」と「~なければ形」を書いてもらったのですが、「言う」のと「書く」のとでは大違い。「言えた」のに、「書けない」。

「日本語がちょっと苦手」の人が、まず、「イ形容詞」のところで、「先生」と手を上げた。「あつい…」と訊くので、「さむいは?」と聞くと、「さむければ…ああ」。すると、もう一人が「先生、『晴れます』。」。何グループ?」「Ⅱグループ…ああ、はれれば」。

日本人は「書く方」が得意ですから、「言える」ようになってさえいれば、まず、書けます。ところが「非漢字圏」の人たちは違うのです。「言え」ても、いざ、「書く」となると書き間違える。だから、作業中でも、困っている人には、ヒントを与えたりしています。それぞれのグループで一つは形を覚えていますから、それの応用だということに気づけば、ほっとして、書けるのです。

面白いことに、さっさと書いている人たちは、私が何をしようが、お構いなし。ドンドン書き進めています。先に時間制限をしていたのです。本来「10分か15分」のところを、「5分で」と言ったものですから、「それどころじゃない」くらいの気分だったのでしょう。途中で、きれいに書いてと言わなければならないほど焦っている人もいましたっけ。

何人かが、困って訊いてきたのですが、その都度、ヒントを与えていくと、大体言えていましたから、まずはこれを繰り返して復習していけば、苦手意識をそれほどもたずになんとかやっていけることでしょう。

もっとも、「あります」を、あれほど繰り返し練習していたのに、「あらなければ」と書いたのが、5人もいました。もう、今日、返却する時に、文句を言ってやります。

日々是好日
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