日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

連休が終わって、最初の一日。ドキドキものです。

2024-05-07 09:56:12 | 日本語学校
雨。

時々、止んでいますが、今日一日は、雨とのこと。

この連休明けの今日一日というのは、日本語学校にとっては、大変な一日と言えるでしょう。学生達はどこまで覚えているかしらん、せっかくあそこまでやっていたのに、また無に帰しているのではないかしらんと、口には出さぬとも、皆、それなりに緊張しながら授業に臨んでいます。それによって授業の流れを変えたり、計画を変更させねばならぬことがありますから。

休み前も、私はブタじゃないと言いながら、ブーブーと文句を言っていた私。それでも繰り返す度に、一人、また一人と、覚えていてくれたり、スムーズに口が動かせるようになっていたりしていたのですが、それも、この連休で、もしかしら…となってしまう。

だいたいが、復習をせぬ人達。学校での勉強がほとんどすべてと言ってもいいような人達。不思議なことに宿題は提出してくれるのです。出さねばならぬと思っているらしい。とはいえ、身についていない。「ただ写しているだけかな。考えていないな。覚えようとしていないのかな」と、それらが本当に気になります。もっとも、手を動かして文字を書くだけでも、いいか、せぬよりはと、思ってしまう。

連休と言わず、土日の二日間の休みだけでも、(月曜日は)きつかったのです。『みんなの日本語(Ⅰ)』はさておき、『(Ⅱ)』ともなると、必ず、前の一週分の復習を入れねば、先が進まなかった。それなのに、連休…、これは、もしかして「連休」という名の、まるで暴力。はあ…。どこまで覚えてくれているかな、みんな。

もちろん、「思い出すとは忘るるか」ですから、一度は習った、(覚えていなくとも)習ったことがあるという段階にあれば、「初めて」というよりずっと強い。その精神で、皆、やってきてはいるのですが、時々、今回のように、連休が二つに分かれ、それを二度繰り返すとなると、ちときつくなる。

とはいえ、毎年、この繰り返しはやってきています。そうは言いましても、なかなか慣れられるものではありません。100年生きてきたとしても、今日の日は初めてなのですから、どういう具合に(彼らが)忘れているのかがわからない…。大体の見当をつけて授業に望んでいても、うれしい「勘違い」は、まず、なく、たいていの場合は、悲しい、がっかりするようなものしかない。

もっとも、明るく学校に来てくれるだけ、いいとせねば。文句を言われても、休み時間ともなると、皆、すっかり(こちらのブーブー等)忘れて、明るくなってくれるのです。時々、「さっき、ああ言ったよね。覚えてますか」と去り際に問いかけると、「はい」と誰かがニコニコしながら答えてくれる。こちらはその顔を見て、…覚えていないな。

その繰り返しで、だんだんに、皆、それなりに上手になっていくし、漢字も覚えていくのでしょう。そういえば、漢字テストで、最高六回やり直しの学生が、この二回ほどは、やり直しが二回で済んでいる…これとても、すご~いなのでしょう。そう言うとヘラヘラして「私は頑張っています」。ほんまかいな。この調子で頑張ってくださいとしか言いようがないのですが、「N4漢字」に入ると、もう少し大変になるし、「N3」「N2」と進んでいけば、一回で合格できていた人達も、だんだんと一回では合格できなくなってくる。

「漢字を面白い」と感じて、面白がってくれる人が、やはり、一番強いのです。もちろん、絵を描いたり、象形文字を使ったりはして、興味を引いてくれるようにしてはいるのですが、最初に躓いてしまうと、なかなか軌道には乗ってくれません。

さて、特に「Bクラス」の面々、どうかな。

日々是好日
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