日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

昨日は、思いのほか、いいスタートが切れました。

2024-05-08 08:23:29 | 日本語学校
曇り。

歩けば、じわっと汗が出て来ます。うちを出たときには、ささやかな風に「うん、ちょうどいい…」と感じられたのに、(今日も昼頃から雨とのことですから)湿度が高かったのでしょう。

昨日の夕方、見たときには、息を潜めるように閉じていた「ツキミソウ」の小さな花も、朝には、原っぱのあちこちで黄色い姿を覗かせ、風にそよぐように揺れていました。これまでは、これが夏の知らせのようなものでしたが、これからは、もしかしたら、様変わりするかもしれません。この原っぱに連休の前くらいから、トラックが数台停まるようになっていましたから。あれっ?「ツキミソウ」の群生地だったのに…も、今は昔の物語となりそうです。隣は駐車場ですし。

この「原っぱ」、「ツキミソウ」のみならず、いわゆる「野草」や虫たちの楽園だったのですが、こういう場所にしてはかなり広かったのが災いとなり、人間にとっての「使える土地」となるのでしょうね、有効利用か…。

街路を彩っていた「サツキ」もそろそろ盛りを過ぎ、最後まで頑張っていた彩りの中に茶が入り込んできています。と、思いながら歩いていると、「アジサイ」の蕾がそれとわかるほどに、蕾の体を為してきた…いよいよ「アジサイ」の季節となり、「梅雨」が始まるのかしらん。

連休のころが「フジ」の見頃で、それが過ぎると、「アジサイ」がやってくる。

で、ふと思った。「サクラ」が散るのは、風に流されて…。で、ぼとりと落ちて散るのは「ツバキ」。で、こぼれ落ちるように散るのは…はてさて、どの花かしらん。こぼれるのは、普通は露ですよね。花なら、何がふさわしいのかしらん。

さて、学校です。

昨日は、「Bクラス」だけの授業でした。先に暗記文を一課分進め(説明し、その横か下に意味を母語で書かせる)、それから動詞を表で言っていく…読むだけならどうにか揃っていたのですが、ものは試し、言えるかなとカ行、タ行…各行でやってみた。ん?思っていたよりも言える人が増えている。では、次にサ行、そしてⅡグループ、Ⅲグループと進めていく。やはり最初は「表に書いてある動詞を皆で読んで言ってから試す」の方が良かったようで、最初の「可能形」が、Ⅱグループの時、ちと詰まった。とはいえ、「使役受け身」は、案外声が揃っていた…連休明けにしては、まずまず…かな。

一つずつ自信をつけていき、少しずつ難しくしていく…しかない。すぐにできるようになれるものでもないし。もっとも、揃ったと言っても、全員というわけではありません。中心グループの声が…くらいのものでしょうか。しかしながら、これもまた必要なことで、いわば、一種の「引き金」。クラスの中で少しずつこれが成立していけば、これに引きずられるように、時間がかかっても、一人二人と増えていき、いつの間にか、大多数を占めるようになる…。まあ、大多数と言いましても、11人。知れたものなのですが。なにせ、語学が不得手の人も、勉強の習慣がなかなかついてくれない人もいることですので。

で、次に、「N3」に入る前のウォーミングアップの問題を少しやってみる。これももう「七日目の問題」。似たような問題が、毎回のように出てくるし、今では気をつけておくべき文法や単語などに、最初に線を引かせ、注意を促したり、それらが出てくる「N3文法」のページや暗記文を見せておいたりしているので、すぐに思い出せる人もチョイチョイと出てきた。と、彼らだけでなく、こちらも心安らかでいられる。終わると、今日の問題で出てきた中で漢字をチェックさせ、それらを書いて提出。

これらの漢字も、その日、一度は皆で読んで意味を確認したものばかり。大半は「N5」や「N4」のものなのですが、「N3」の漢字も書けそうなものは入れてある。まずは「漢字」に手が慣れる必要がある。本当に「書け」「書け」「書け」なのです。書くことが苦にならず、普通にできるようにならねば、「N3」に合格できても、日本社会に出たときに、どこかしら、心構えがちぐはぐで馴染めない…ような気がする。もちろん、一番大切なのは、(「覚えた。試験に合格した。忘れた」ではなく)しょっちゅう見て、書いて、それなりに意味がわかって読めること。それまでは毎日、皆でお尻をたたきつづけなければならないのでしょうね。

中には、いまだに「行く」が「ぎょうにんべん」でなく「にんべん」になってしまう人だっているのですから。そんなミスも、その都度、こちらが注意していけば、いつかは覚えるでしょう。同じ字を毎日、書いていれば、どこかでそれが必要なくなる。

読めればいいのですが…などと言っていると、他の教員から「カタカナが読めない」。う~ん、そっちもか。で、外国の国名やら地名やらを用いて、読みの練習を…と、準備を始めてはいるのですが、まだちと手が足りず。少し遅れて、こちらの方は始めることになりそうです、

日々是好日
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