日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「七月生クラス」が今週から始まりました。ただ一人、バングラデシュからの人がまだ来日できていませんが。

2023-07-11 09:22:30 | 日本語学校

晴れ。

今朝も青空が広がっています。とはいえ、爽やかな…とはならない。まだ「梅雨」ですから。今週には明けるとかいう予報も出ているようですが、今日だって、湿度は80%超えだそうな。気温だって、もうすでに30度を超えているかも。

二日見ぬ目のムクゲかな…(「世の中は三日見ぬ間に桜かな」大島蓼太…ここから借りてきて)
あるいは、
二日見ぬ間のサルスベリ…。

土日と二日、いつもの道を通らぬ間に、「ムクゲ」が咲いていた。「サルスベリ」も花をつけていた…人間がつまらぬことをぐちゃぐちゃしていたり、グズグズ思っていたりしている間に、自然は大きな変化(咲いていなかった花が咲くというのは、非常に大きな奇跡です。私らの愚痴やらに比べると)を起こしていた…。

宇宙に比べると、人間の悩みなんて「ちっせえ、ちっせえ」。かと思うと、人間の心は宇宙を呑み込むほど深い…。いずれも正しいのでしょうね。その時々に応じて人は使い分けている。自分に都合のいいように。

さて、学校です。

今週から、「Dクラス(七月生)」が始まりました。先に(一週間前)から来ていた三人と合わせると、八人になりました。あと、バングラデシュから一人が来れば、留学生が全員そろうことになります。ただ、バングラデシュでは他の国の人たちと同じころに許可が出ても、向こうで、何やかにやさせられたりして、来日が遅れてしまうのです…いつものことなのですが。

これは、バングラデシュの国にとっても、あまりいいことではないと思うのですが。他国で学び、それをもって帰国すれば、なにがしかの貢献が出来るはずなのに、嫌がらせのように、出さない…、むやみに時間をかける。来日が遅れれば、最初の、肝心要の部分、日本語の基礎です、それが、皆と、一緒に出来ない、時間をかけてできないと言うことになる。ともに不幸です。いくら補講しても、皆と一緒に同じだけの時間をかけて勉強したのとはやはり違う。

「一対一」でやることの弱さというのが出てしまいます。

10人から15人程度のクラスが一番いいでしょうね。一人よりも、二人でやるよりも、集団というのはそれなりの良さがある。

一人では気づけない気づきというものもある。皆で口頭練習をしているうちに、言えなかったことがだんだん言えてきたりもする。教える場合、一人ではその人の気分とかに左右されることもあるのですが、集団ではそれがない。反対に(学生の)機嫌が悪くとも、他者に呑み込まれて気づかぬうちに一緒に練習していたりもする。

で、かわいそうなバングラデシュの人は置いておいて、その八人と「四月生」のクラスから二人が参加し、一応、今週から、10人で勉強することになりました。

この「四月生」のクラスから、(「四月生のクラス」は午前です)それで午前も午後も来ることになった二人のうち、一人は在日のスリランカ女子です。最初の一ヶ月ほどは、スリランカタイムで、なかなかきちんと(こちらの)言うとおりにすることが出来なかった。いろいろな理由(こちらから見れば、甘えだなと思えても、彼女や家族から見ると、それはスリランカでは当然のことだったのでしょう)で、休み、基礎編の動詞の活用の、いくつか分やら、ほかの大切な文法を習う時いなかったりして、今では「小テスト」をしても、一人だけ全然出来ない。

日本語は簡単だと思っていたのでしょうね。毎日来てさえいれば、「聞く」「話す」はどうにかなっても、ある程度の努力を要する「文字」はどうにもならない。まず「ひらがな」をきちんと覚えなくては、どうにもならないということが、最近、やっとわかってきたのかな。座っていれば出来るようになると思っていたのでしょうね。…はっきり言うと、「できません」。

学校で「ひらがな」も「カタカナ」も教えます。しかし、それで、覚えられるかというと、覚えられる人は稀です。その人が覚える気で練習しなければ、まず覚えられない。もう、このクラス(四月生のクラス)では「N4」の漢字に入っています。「ひらがな」「カタカナ」は、皆、普通に読めていますし、文字の美醜を問わなければ、皆、書けています。この中にあって、「ひらがな」「カタカナ」が出来なければ、どうやって覚えていけるのでしょうね、漢字を。日本語は中国語とは違いますから。

で、この「七月生クラス」で、まずは「基礎の基礎」をやりながら、「四月生クラス」にも参加すると言うことに。1回目より2回目のほうが理解できるでしょうから。

最初から午後残ればよかったのです。もう一人のネパール女子は、午前のクラスが終わると、午後も残って指導を受けていた。彼女も残るように言われていたのに、毎日さっさと帰っていたのです。で、これからは午前も午後も残ることになってしまった。それでも、家で勉強せずにいれば、今まで通り、テキトーのままでしょうね。

日々是好日
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