田舎の活性化のためのイベントが悪いというのではない。
しないよりもするほうがずっといい。
でもどうせするなら単発のイベントよりも長期のイベント、後につながるイベントであってほしい。
「桜」よりも「梅」を!といいたい。
桜はぱっと咲いてぱっと散る。
人を集める期間は短い。
それにソメイヨシノなどほとんどの観賞用の桜は食用にはならない。
それに桜のころは桜が無くても観光には困らない。
一方梅は花期が長い。
実は食用になる。
観光シーズンでない時に人を集めることができる。
それなのにどこの自治体も桜を植えたがる。
それで桜の名所があちこちにできて客の奪い合いになる。
一方梅は桜と違ってたいてい民間でやる。
梅干を作りかつ観光客も呼び寄せることができる、
イベントはこのように「桜」よりも「梅」を!といいたい。
他所が桜ならこちらは梅や桃・・・もっと役に立つものを植えたらよい。
隣の町、南光町はひまわりが有名で夏の初めには多くの観光客が集まる。
そしてひまわりを見て、ひまわり油などのみやげ物を買い、そのまま帰る。
それを見てとっても不思議に思った。
どうしてこの町でもせっかく来た観光客を呼び止めようとしないのかと。
街道沿いに店を出してなんか売ったらいいじゃない。
ここは素麺・「揖保の糸」の産地なので素麺料理などを出したら・・・
でもみんなこの町をただ通り過ぎていく。
ここは揖保川というまあきれいな川が流れていて川沿いに旧出雲街道と姫新線というローカル線が通っている。
そして道路沿いにぽつんぽつんと宿場町の雰囲気が残っている。
そして思った。ここは旅人が通り過ぎる町だと。
そして思った。ここを旅人がほっと一息つける町に、
そして旅人がゆっくり休んでいける町になったらいいな、と。
どうせイベントをやるのなら打ち上げ花火のようなイベントではなく、仕掛け花火のようなイベントをしたらどうだろう。
あちこちで似たような単発のイベントをやるのではなく、次につなげるイベントを。
街道沿いに、あるいは川沿いにここでは梅、コスモス、ひまわり、モミジ、桜、菜の花、と・・・いろんな祭りが。
そのたびに観光客が来てそのまま帰る。
せっかく来たのだから1泊して他のところも見ていこう、・・・なんて客はほとんどいなくて、みんな日帰りで帰っていく。
そこでもっと客を呼び止める工夫がほしい。
旧出雲街道を花街道にする。
街道沿いに年中どこかで花が咲いている、
姫新線の駅ごとに違った花を植える、
いっそ駅の名前も花の名前にしたらいい。
「コスモス駅」、「ひまわり駅」、「菜の花駅」・・・
すると名前に惹かれて全国から観光客がやってくるだろう。
イベントは単発ではなく横の連携を、
1日で終るものではなく期間が長いものを。
桜よりも梅や桃など、
コスモスよりもひまわり・菜の花など役に立つものを。