ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

もう春

2007年02月28日 23時07分22秒 | 田舎暮らし
今日で2月も終わり。
明日から本格的な春になる。
でも今年はもうとっくに春。
ふきのとうはすっかり開いて、梅も散り始めた。
例年だとこれから始まる杉花粉の季節も、今真っ盛り。
対向車のマスク姿が目立つ。

今日は強い風。
こんな日にマスク姿の人を見ると、なんか皆いい人に思えてくる。
一方、マスクもしないで平気で歩いている人を見ると、なんかがさつな人に思えてそんな人とはあまりお友達になろうとは思わない。

いつもならもっとのんびりするはずの2月が今年はやけにあわただしい。
周りの人はもうジャガイモを植えている。
今日、森林組合にしいたけの菌を買いに行ったらもう売り切れていた。
それでしかたなくホームセンターで菌を買ってきた。

明日から3月。
農繁期が始まる。

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JAの帽子

2007年02月23日 09時24分06秒 | 田舎暮らし


帽子はやっぱりJAに限る。
JAの帽子をかぶっていると、なんか、日本の明るい農村の担い手の一員なんだというか、そんな自覚が沸いてくるような気になる。
でも出来れば「JA」でなく米のマークをいれて「農協」としてくれたほうが、良かったけど・・・。

正面は紺地に緑で控えめに「JA」のマーク。やけに白い線が目立つ。
側面にはさりげなく、赤枠白地で「全農」そして「おかげさまで5周年」「JA全農 兵庫」。
やたらと自社名を主張するブランド品なんかと違って実に奥ゆかしい。それに「おかげさまで~」と客への感謝の気持ちを忘れない。しかも赤を使うことによって、十分に自己主張をしている。このセンスただものではないと見た。

さらに決定的なのは帽子の裏。ここにも気配りをわすれない。
「私たち全農グループは生産者と消費者を安心で結ぶ架け橋になります。」
ここにも消費者への感謝の気持ちに満ちている。ただ、ここにデザインしたのは、上を見たときにも、この感謝の言葉を読んでもらえると思ったのだろうが、近すぎてぜんぜんわからない。これは今後の課題だろう。

ともあれこの全農の帽子、ティファニーやルイヴィトン並ぶ世界のブランド品として認められ、若い女性の垂涎の的になる日も近い。
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国定忠治

2007年02月22日 11時36分15秒 | 雑感
昔は芸を持っている人がたくさんいた。
結婚式の時には高砂を謡い、風呂につかると浪曲、森の石松の三十石舟の件を語り、酒の席では国定忠治の「赤城の山も今夜を限り~」を演ずる。
三味線や尺八が出来る人もたくさんいた。
でも今ではこのような芸を持っている人は本当に少なくなった。
たいていのイギリス人は今でもシェークスピアの台詞のいくつかは暗誦できるだろう(・・・と思う)。
では日本人は近松の台詞をどれほど暗誦できるだろうか?
今では呑んでもせいぜいカラオケだ。
カラオケには生活の歌がない。昔はよくみんなで歌った。仕事でも酔いの席でも。
民謡のほとんどは労働の歌か酒の席の歌だ。カラオケはこのような生活に根ざしていないのでとてもむなしく感じられる。

物が豊かになればなるほど、どうやら人の心は貧しくなるらしい。
今日本の庶民の文化といえるものがどれほど生活の中に残っているのだろう。
もっとも、こういう自分自身まったく無芸なのだが。

というわけでふと気になって、「国定忠治」(津本陽著)を読んだ。
国定忠治というとあの有名な・・・
「赤城の山も今夜を限り
生まれ故郷の国定の村や
縄張りを捨て国を捨て
可愛い子分のてめえ達とも
別れ別れになる首途(かどで)だ。」
の場面しか知らなかった。
それで今までどちらかというと惨めなさえない親分というイメージしかもってなかった。
けれども読んでみるとこれが惨めな親分どころか、配下の人間は千人を超える大変な大親分なのだということがわかった。
そして当時の乱れきった役人たちを相手に暴れ回り、天保の大飢饉では、私財を投じて窮民を救い、最後は磔になった。
所詮「やくざ」、といえばそうなのだけど鼠小僧次郎吉とともに庶民の英雄になったのもわかるのだ。

今時の「やくざ」はなかなか難しい立場にある。阪神大震災のとき山口組はその組織力を動員していち早く救援活動に当たり、任侠道が健在であることを示した。
しかしその後、国定忠治のような人気を得ているわけでもない。もっと国が乱れないと国定忠治型の人間が現れるのは難しい。
今の世に、また国定忠治が現れて、政治家も手をこまねいている、むしろ政治家と結託している、乱れきった役人を退治をしてくれると面白いのだが。
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確定申告

2007年02月20日 08時04分27秒 | 雑感
近くの公民館に確定申告に行った。
申告といっても、申告するものなんてほとんどないので、ながい待ち時間の後、すぐに終わる。

確定申告というのは、いつも思うのだけど、自分宛の請求書を、わざわざ作ってやっているようなものだ。
こんなものそっちで勝手に調べてよ、といいたいのだけど、そんなことすると役人の数が膨大になり、それもかなわない。
それで仕方ないことではあるけど、せめて払って良かったと思わせる雰囲気作り、というかもっと払いたいなと思わせる努力がほしい。
たくさん払う人にはそれなりのサービスやお土産をやるとか・・・。
もちろんそれを差別だと言う人もいるだろうけど、たくさん払ってくれたらそんなものなんでもない。

いっそ、納税額によってランク分けしたらどうだろう。
プラチナ会員~納税額が1000万以上
ゴールド会員~納税額が500万以上
シルバー会員~納税額が100万以上
銅会員   ~納税額が10万以上
トタン会員 ~納税額が10万未満

プラチナ会員が来ると、長く待っている人を尻目に、職員がもみ手で奥のVIPルームに案内する。
そして愛想笑いをして「よくいらっしゃいましたね、ご指名誰にします?」
「そやな、去年は確か・・・明美ちゃんやったかな。明美ちゃんにしてや」
「それが・・・あのう、ちょと他の指名が・・・。それより、どうですか、バイトでいい子がいますよ」
「そうか、しゃあないな待つのも面倒だし・・・。その子でいいわ」
「はいかしこまりました。詩織ちゃんご指名ですよ~」
するとすぐに、別室から詩織ちゃんが超ミニスカートで現れる。
別室には税務署の選りすぐり超きれいどころをそろえているのだ。
もっともきれいどころといっても、しょせん税務署、それなりにそこそこの「きれいどころ」ではあるのだけど。
でもたいていのVIPは、「まあそこそこでもいいわ、スカートさえ短ければ」と、思うらしくあまり苦情は出ない。
さて詩織ちゃんの話。
詩織ちゃんはVIPの手をとり「いらっしゃい~」といってソファーに座らせて自分も隣にぴったりとくっついて座る。
そして確定申告の手続きが始まるのだがVIPは詩織ちゃんのミニスカートからはみ出た足が気になってそれどころではない。
こうして詩織ちゃんのペースで手続きが進む。
あらかた終わったところで、詩織ちゃんはいう「ねぇ、もっと申告するものなぁ~い。もっと出してくれたら詩織うれしい!」
こう迫られると、これは隠しておこうと思っていたものもつい出してしまう。詩織ちゃんはなかなかしたたかなのだ。
「こいつ、ほんとにバイトなのか?」と疑念がもたげる。
でも詩織ちゃんは容赦しない。さらにぴったりくっついて「ねぇねぇ、もっともっと出してぇ~!」
・・・こうして、あらいざらい申告させられて、「また来てね~」と送り出される。
「まったく、ぼったくりだ!!」と思うけども、VIP待遇、悪い気はしない。
来年もがんばって、VIPになろうと思う。

ゴールド会員はVIPルームがあるわけではない。ただ指名待ちの超ミニスカートのきれいどころがつく。
そしてまず「ねぇコーヒーにします?紅茶にします?」
「そやなぁ、コーヒーにするか。ブラックでね」
「は~い、かしこまりました」
・・・こうして申告手続きが始まる。
ところが、きれいどころの丁重な対応に満足してたら、途中で、「ルミちゃんご指名ですよ」のアナウンス。
「あら、ごめんなさい」といいってルミちゃんはVIPルームへ消えていく。
一人ぽつんと取り残されたゴールド会員、
「来年は絶対プラチナ会員になるからな!」と思う。
でもゴールド会員には手土産がつく「カラオケ一日歌い放題券」「ゲートボール一日無料券」のいずれかなのだけど、
税務署の職員が知恵を絞って考えたわりにはあまり評判は良くない。
来年はこのほかに「日清のチキンラーメン一か月分」も入れようかと今、慎重に検討している。

シルバー会員は従来どおり男の職員が対応する。
今までと違うのは最初にお茶が出て、終わったらティッシュをひとつくれる。
でもシルバー会員はなかなかつらい立場だ。隣ではコーヒーのミニスカートつき。
来年は何とかがんばってゴールド会員になりたいなと思う。
でも税務署でもここら辺は良くわかってて、もうちょっとシルバー会員を何とかしようと話し合っている。
それで来年からティッシュは2袋ずつになるだろう。

銅会員にはお茶もでない。
職員もむっつりとしている。
このレベルからはチップなど期待できるはずもないからだ。
最後にティッシュもでない。
それで銅会員は「せめてシルバー会員になりたいものだと思う」

最後にわれわれが属する、トタン会員。
部屋は北側の狭い部屋。
暖房は石油ストーブが1個だけ。
部屋に入るとぎっしりと木の椅子に座っている。
立ってる人もいる。
みんな朝から来ているのにずいぶん待たされている。
石油ストーブにはなんと誰がおいたのか、夕食の鍋がかかっている。
サンマの匂いも立ち込めているところを見ると、先ほどまで誰か焼いていたのだろう。
そこに常連客がやってきて、ストーブの鍋をちょっとどかして、ヤカンに酒を入れて、燗をして、さらにするめを焼いて宴会が始まる。
・・・こうしてみんなしこたま飲んで、すっかり出来上がり、日が落ちた頃ようやく順番が回ってくる。
この頃には税務署の職員はVIP相手にすっかり疲れているので、手続きもかなりおざなりになっている。

「そのほう、申し立てにうそ偽りあるまいな。隠し立てするとためにならんぞ!」
「いえ、め、めっそうもありません」
「うむ、よし通れ」
「ははぁ」
こうして取調べは、おざなりにあっけなく終わる。

こうしてトタン会員は、かなり酩酊しながらも、来年もまた飲みにこようと思う。
銅会員やシルバー会員になろうなんてぜんぜん思わない。
そして家路へとふらふらと向かう。
でもちょっと方角が違うような・・・。
あっ、いかん、その先には呑み屋が!
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モグラ

2007年02月17日 09時54分19秒 | 田舎暮らし
モグラにも春がやってきた。
畑のそばはモグラの道がいっぱい出来ている。
これからモグラとの戦いが始まる。
とはいってもそんなに戦いをやってるわけじゃない。
せいぜい畑を耕すときにモグラの道をぐしゃぐしゃにして、「ざまあみろ!」と自己満足に浸るくらいだ。

モグラは確かに野菜の根っこをめちゃくちゃにするので、害獣ではあるけど、そんなに被害があるわけではない。
夜盗虫、カメムシ、ネキリムシ、アブラムシ・・・なんかに比べたら可愛いものだ。
野菜の一部がやられるくらいで全滅することはない。
ミミズを食べるのは困り者だけど、でも畑を耕してくれる有機耕耘機でもある。
そこで痩せた土地を畑にするには、まず生ごみや刈った草などを大量に畑に撒いて、ミミズを増やす。
するとミミズを狙ってモグラが増えて土を耕す。
イネ科の牧草を植えて土を柔らかくするよりもこの方が手っ取り早いと思うのだが・・・。
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山羊牧場

2007年02月14日 12時52分54秒 | 山羊の話
山羊牧場工事着工!
といっても今日は柱を一本立てただけ。
柱と自然に生えてる竹も利用して、柵を作るのだ。
本当はもっと早くしたかったのだけど、去年は、ある事情があって~しつこく言い続けるぞ、くっくっくっ~期待したとおりには竹が生えてこなかったので、
竹だけでは出来なかったのだ。
柵で囲ったら今度は山羊小屋を新築する。さらにネットを張って鶏も放し飼いにしようと思う。
この播磨の国を山羊の国にする第一歩だ。
まず目標は山羊10頭。鶏100羽!
・・・なんて、いつになることやら。
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自然養鶏会

2007年02月12日 08時00分57秒 | 鶏の話
この土・日、自然養鶏会の近畿ブロックの懇親会に参加した。
会員ではないけど単に食べて呑むだけと聞いて、これなるいける!、と思ったから。
場所は福崎~ここから車で1時間くらいのところ。
参加者は20名くらい。
有機農業研究会と違って、個人まりとした、誰でも入っていけそうな雰囲気の会だった。
日ごろものすごく出不精なので、めったにこのような会に出ることはないのだけど、たまにはいいものだ。
このような会に出る人って、たいていとっても熱心な人が多く、このどうしようもなくぐうたらな百姓にはいい刺激になるのだ。

自然養鶏と聞くと、自然農法という言葉に親しんでいるものは、放し飼いの鶏を想像する。でも実際はそのようなところはまずない。
自然養鶏とは平飼い・地鶏で市販の配合飼料を使わないことらしい。
冬の間は夜は照明を使い産卵率を落とさないことも普通に行われている。これは養鶏業としては仕方ないことかも知れないけど、野菜で言うと、ハウス栽培のイメージがして、ちょっと「自然」という言葉には違和感を感じるのだけど・・・。
でも安心して食べられることは確かだ。
(1個100円で売ってる人もいてすごいなと思った)

自然養鶏会のホームページ
http://shizenran.jp/
自然養鶏会近畿ブロックのホームページ
http://shizenran.jp/kansai/
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帽子

2007年02月11日 21時31分10秒 | 田舎暮らし
毎年今の時期になると、今年の米の作付け計画表が回ってくる。これをJAに提出するのだ。もちろん我が家では米は作っていないので何も書くことはないのだけど・・・。今年はこのほかに、種のカタログとそしてサービスのJAの帽子が置いてあった。

帽子をもらったのは初めて。これは嬉しい。
これで完璧に、地下足袋ーーー作業着ーーー農協の帽子、という一部のすきもない農家のおじさんファッションになれた。今までは帽子はある農機具メーカーからもらった帽子をかぶっていたけど、これでは画竜点睛を欠くというか、何か足りないなと思っていたのだ。

百姓は常にこのようにファッションにも気配りを忘れないようにしなければ、と思った。
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タマゴ記念日

2007年02月10日 13時58分15秒 | 田舎暮らし
ニワトリが始めてタマゴを産んだので2月8日はタマゴ記念日。

2年前の8日ニワトリが始めてタマゴを産んだ。小さな小さなタマゴを産んだ。
そして去年の今頃は連日10個以上産んでいた。それなのに、今年は毎日2~3個。どないなっとんじゃ!
確か・・・今20羽。そのうち雄鶏が3羽。まだヒヨコが4羽。ということはタマゴが産めるニワトリは13羽。
それなのにタマゴは連日2~3個(たまに多いときもあるけど・・・)。う~ん、許せん!!

13羽のうち3羽はウコッケイ。これはもともとタマゴはあまり産まないので仕方ない。
残りの10羽のうち2羽はこの前もらって来た1年経ったボリスブラウン。
2羽は1年半のワーレン。
そして残りの9羽が2年半経ったワーレン。
・・・この9羽が問題らしい。(ボリスブラウンも、まだ産んでる気配はないけど・・・)
やっぱり2年も過ぎると極端に出卵率が落ちるようだ。
3年間は飼うつもりだったけど、だんだん怪しくなってきた。
もっとも、もっと暖かくなるともっと卵を生み出すようにはなるだろうけどね。
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延命医療

2007年02月09日 09時48分33秒 | 田舎暮らし
いつも今の時期になると、渋滞とはまったく無縁のこの田舎でも渋滞が起きる。
あちこちで道路工事が始まるからだ。
道路の舗装を剥がして、また舗装する。
毎年この繰り返しだ。

今年はその上に、近くの川で大規模な治水工事を始めている。
100年に一度の災害にも耐えられるようにするためだという。
このように治水工事という錦の御旗の元で、日本の川や海岸が破壊されて国土は荒れ果てていく。
100年に一度というと一生にあるかないかではないか。
そんな災害のために自然が破壊されて多くの動物が死に、川遊びや磯遊びが奪われる。

「長生きするのはいいことだ。」
という哲学のために、医学は介護や年金や雇用の問題を置き去りにして、ただひたすら寿命を延ばすことを追求してきた。
「長生きすることがほんとにいいことなのか?」
ということももっと考えるべきではなかったのか。

たいていの人は、自分には延命のためだけの医療はしてほしくないと思うだろうし、
人に迷惑ばかりかけている人間や犯罪常習者には長生きしてほしくないと思うだろう。
また、家族の人に介護の面倒をみてもらってまで長生きしたいとは思わないだろう。
大切なのは長生きすることではなく、いかに生きるかということではないのか。
川遊びや磯遊びの権利を奪われてまで長生きしたいとは思わない。

治水工事は延命医療と同根なのだ。
人間の寿命を延ばすためならば自然を破壊しても、他の動植物が死んでもかまわないという。
これは人間の傲慢さだ。自然は人間のためだけにあるのではない。

今、日本人が忘れている言葉が3っある。
「もったいない」
「みっともない」
「しかたがない」

「もったいない」とは、単に倹約するというのでなく、物にも心が宿っていると感じることだ。
「みっともない」とは、自己を抑えて社会と調和して生きていくことだ。
「しかたがない」とは、本来の意味のあきらめ(物事を明らかに見る)て自然や社会への畏れを知ることだ。

自然を畏れ、まず災害の恐れのある危険なところには住まない。
そして個人で出来うる限りの防災の準備をしておこう。
それでも災害の被害を受けたら、人災だと自治体を非難し、防災工事をするのでなく、あきらめよう。
運が悪かったのだ。

防災工事に反対している人もたいてい、「じゃあ被害が起きたら、いったいどう責任を取るのか!」といわれて口をつぐんでしまう。
そんな責任とれるわけないじゃないか。
こうして、防災工事の名の下に日本の国土は破壊されていく。
この延命医療の呪縛を解き放つのは容易ではない。
でももっと勇気を持とう。
「しかたがない」「運が悪かったのだ」と言う勇気を。

大切なのは長生きすることではなく、その中身なのだ。
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地下足袋はじめ

2007年02月07日 14時03分32秒 | 田舎暮らし
春のような天気に、ついに地下足袋はじめ。
寒い日はさすがに地下足袋派もついつい毛糸の厚い靴下と長靴をはいてしまう。
そこでいよいよ地下足袋はじめ。

長靴と違って足がとても軽快で畑を歩くのが楽しい。
それに長靴よりも地下足袋のほうがずっと長持ちする。
もっと地下足袋が普及してもいいと思うのだが・・・。
特に女性が地下足袋をはかないのは不思議だ。
思うにあの色、黒色しかないのがいけないのではないだろうか。
もっといろんな色があってもいいと思う。
いっそブランド品の地下足袋なんかどうだろう。
あの、おばちゃん柄のルイヴィトンなんか地下足袋にいいと思うのだが・・・。
あるいは若い女の子向けにお子様柄のヘルメスの地下足袋はどうだろう?
ブランド品の地下足袋が出来たら、きっとこれからは地下足袋を履いて出勤するのがブームになることだろう。
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大阪

2007年02月04日 07時26分55秒 | 雑感
読書はずいぶんしてきたつもりなのに、いつも一人の作家を集中して読んでいき、次にそれに関連する作家に移っていくので作家のレパートリーはなかなか広がらない。
最近始めて田辺聖子さんの本(「ほっこりぽくぽく上方さんぽ」)を読んだ。NHKの「芋たこなんきん」に刺激されたから。

*あのドラマの舞台の診療所は神戸にあったんだね。~大阪だとばかり思っていた。

そして大阪には永いこと住んでいたのに、どこも見てないことに気づいた。
大阪も堺も戦争で焼けてもうどこも見るところはないと決め付けていたから。
こんなんならもっと見とけばよかった、と思った。

でもそんななかで適塾には行った。適塾こそ大阪の観光で一番のお勧め。これは不思議なことに街のど真ん中、ビジネス街の中にほぼ当時のままでひっそりと残っている。地元の人もあまり行かないので、ゆっくり展示品を見ることが出来る。
適塾は幕末、福沢諭吉、橋本佐内、大村益次郎・・・など多くの人材を輩出した。

塾というと、萩の松下村塾、長崎のシーボルトの鳴滝塾、そしてこの適塾。
鳴滝塾は記念館があるだけで塾の建物は残っていない。観光客もちらほらしか来ない。松下村塾は多くの観光客でにぎわっている。おそらく、大阪市民は適塾よりも松下村塾の方を多く見ているのではないだろうか?地元の人はなかなか地元の良さに気づかない。

上町台地などは古い下町特有の雰囲気を残して、散歩をするのは楽しい。それに大阪には珍しく坂があるのも嬉しい。長崎という坂ばかりの町に育ったから。
大阪観光というと大阪城や道頓堀や最近は新世界のジャンジャン横丁。でもたまには他のところも見て歩いたら?古い建物はあまり残っていないけど、いたるところに史跡の碑が建っている。京都や奈良が古都というのなら、大阪はもっと古い都なのだよ。

「ほっこりぽくぽく上方さんぽ」を読んで久しぶりに大阪・上方のことを思い出した。あっ、そうだあんなに京都も見て歩いたのに、角屋にも行ってなかったんだ!すぐ近くを何度も通ってたのに・・・

ところで、「東京と大阪と京都で一番緑が多い都市はどこですか?」と聞かれたらみんなどう答えるだろう?
最初は京都かな?と思い、次に、いや待てよこれは何か引っ掛けがあるに違いない。そういえば京都の町の中は緑が少ないな・・・。そうだきっと「東京ーーー大阪ーーー京都」の順なのだろうと思い、そう答える。
・・・これはきわめて意図的な出題だと思うし、出題者は「感じ」で言っているに過ぎないと思う。
確かに街の中は京都は緑が少ないけど、京都は三方が山で、市の中で山の占める面積は京都が圧倒的に多い。だから絶対京都が緑が一番多いはずだ。
というわけで、緑の多い順に並べると「京都ーー東京ーー大阪」の順になり、やっぱり常識どおり、大阪が一番緑が少ない。

ではなぜ大阪が緑が少ないかというと、大阪人は商売に熱心で緑を増やそうなんて金にならないことはしないのだ・・・なんて思う人がいるかもしれないけど、これも誤解だろう。
大阪は埋立地でもともと緑なんてなかったのだ。一方東京は緑豊かな武蔵野に出来た街なのだからもともと緑が多かった。
つまり、東京は緑を切り崩し、破壊して出来た街。大阪は緑を増やしていって出来た街なのだ。
・・・と、ついつい大阪びいきになるぐうたら百姓でした。

今年は阪神タイガースは優勝するだろうか?
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扁炉鍋

2007年02月02日 18時13分51秒 | 雑感
朝、久しぶりに雪が薄く積もっていた。
でも昼前にはみんな解けてしまった。
夕方にわか雪が激しく降った。
でもすぐにやんで日がさした。

今年は暖冬。
それで鍋料理の回数も少ない。
別に暖冬でも食べたらいいのだけど、
ものすごく寒くないとどうも食べる気がしない。
それで毎年数回は食べる扁炉鍋もまだ一度しか食べてない。
扁炉(ペンロー)鍋?
知らない人もまだ多いかもしれないね。
これはたまたま読んだ妹尾河童氏の本で知った、中国風の白菜鍋。
素朴で簡単にできてしかもうまいのでお勧めだよ。
特に我が家みたいな貧しい百姓向け。

(材料:5人前)
 ・白菜一株(4~5センチにざく切り)
 ・干ししいたけ 50グラム(水に戻しておく)
 ・豚肉 500グラム(バラ肉薄切り)
 ・鶏肉 500グラム(モモ肉、手羽先でもいい)
 ・ビーフン 1袋(水に戻しておく)
(作り方)
 1.大きい鍋に白菜の白い部分と豚、鶏、しいたけをどばっとぶち込む
 2.水を鍋にたっぷり入れる。(しいたけを戻した水も一緒に入れる)
 3.ごま油を大さじ2杯くらいたらしてフタをして煮る。
 4.しばらくして、白菜の青い葉っぱの部分も追加する。
 5.あとは白菜がクタクタになるまでひたすら煮る(40分くらい)
 6.ビーフンを入れる(煮すぎないこと)
 7.最後にごま油をもう一度たらたらとかけて出来上がり。
(食べ方)
 ・碗に塩と唐辛子の粉を入れて鍋の汁をすくって溶かす。これをつけ汁にして食べる。塩加減は濃いほうがうまい。
 ・最後に残った汁は雑炊にして食べる。

以上、食べたことない人は、一度は食べてみてください。

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会社の賞味期限

2007年02月01日 12時40分56秒 | ニュースの中から
どうやら会社にも賞味期限があるようだ。
創業者が苦労して作った会社を二代目が発展させて、三代目以降がそれを食いつぶす。
現場がわからない管理者はコスト削減にしか目が向かないので次第に品質管理がなおざりになっていく。
雪印食品、そして不二家・・・。
会社にも賞味期限を設けたほうがいいのではないかと思うのだがどうだろう?

この会社の製品は・・年・・月まで安心してご利用いただけます。

と表示して、賞味期限の1年前になると、その会社の安全面に対する体制・社員の意識・教育等を外部の人が検査をして、通ったら賞味期限を4~5年ほど延ばすことが出来るのだ。
こうでもしない限り、これからも同じようなことがおきるだろう。
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