ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

2006年06月30日 06時14分23秒 | 田舎暮らし
もう昼間は猛烈な暑さ。
思い切り窓を開けて車を走らせると、
風が顔にあたって気持ちいい。

しかし不思議なことに窓を開けて走っている人は誰もいない。
夏に窓を開けないなんて!
それが普通の乗用車なら許せるけど、軽トラも窓を閉めて走っている。
まったく百姓~かどうか知らないけど~の自覚のないやつだ!

そういえば・・・思い出した。
この車にもクーラーという便利なものがあったんだ。
ほとんど使ったことはないけど・・・。
でも、省エネ運転。
ほんのわずかでも節約しなきゃ!
せこく貧しくみみっちくこそ当ぐうたら農園の基本なのだ。

たまに窓を開けて走っている人を見ると、
とてもいい人のように思えてくる。
うん、うん、たまにはいい人間もいるんだ!
この世も捨てたものじゃない。
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鶏の抱卵

2006年06月29日 06時45分16秒 | 鶏の話
巣篭もり鶏を籠に入れて卵を8個抱かせてみた。
ワーレン5個ウコッケイ3個。
最初は嫌がって暴れるかなと思ったけど、
すんなり卵のところにいって抱き始めた。
これでうまくいったら21日後、かわいいひよこの誕生。

ところで時々いびつな形の卵を産む鶏がいる。
平飼いなので犯人はよくわからない。
産み疲れるとこんな卵が生まれるらしい。
鶏はもう二年間産み続けているので、
そろそろ世代交代を考えないといけないのだろうな。
そのためにも雄鶏の入れ替えをしないと・・・
でも我が家のボス雄鶏をつぶすのは忍びない。
そのときは裏山に離すかな・・・
あの雄鶏なら生きていけそうな気がする。
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やぎの去勢

2006年06月28日 09時48分25秒 | 山羊の話
ふと子やぎを見ると・・・ない!
えっ、いつ?
知らない間に落ちている。
去勢成功。
でも複雑な気分。
これでほんとに役立たずになったんだよね。
子やぎは何にも気づいてない様子。
念のため傷跡を消毒した。

あとで小屋を調べたら、落ちていた。
ひとつの小さな生命が。
去勢をはじめて一ヶ月と一日。
この日は子やぎの第二の誕生日。
丁寧に袋をやぎの墓に埋葬した。
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田舎暮らし

2006年06月27日 07時03分26秒 | 田舎暮らし
我が家にはよく田舎暮らししたい人が尋ねてくる。
でもそのうち本当に田舎暮らしをはじめる人は少ない。
田舎暮らしをするためには無謀な決断が必要だ。
そしてたいていの人は田舎暮らし物件探しが趣味になり、
田舎暮らし評論家で終わってしまう。

昨日きた一家はその無謀組み。
岡山でぶどう園をはじめたそうだ。
小さな子供が二人いる。
よく決心ついたなと思う。
でも今がちょうどいいとき。
子供が中学生になったらもう遅い。
きっと子供たちにとってもいい経験になると思う。
うまくいってくれたらいいな。
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梅雨なのに雨

2006年06月22日 19時26分10秒 | 田舎暮らし
梅雨に入って初めての本格的な雨!
梅雨にも雨は降るんだ・・・とわけのわからないことを考える。

一日降り続く雨にやぎと鶏の世話以外は何もすることもなく、
買い物に出てあとはのんびりすごす。
野菜の苗の定植や芋のつるを植える作業など、
いっぱい作業は残っているのだけど・・・
昨日はあわてて小麦を刈てしまった。

早くやまないかなぁ・・・
百姓はいつも天気に不満だ。

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脱穀機

2006年06月21日 05時31分49秒 | 田舎暮らし
さらに当農園に新兵器登場!
昭和3年製の脱穀機。
足踏み式で稲や麦の穂がたちどころに取れる、脅威の秘密兵器。
これでモチキビにも今年初めて作った小麦にも早速使えそう。
これでひとつずつ穂を手で取る作業からも開放されるのだ。
こうして我が家にも文明開化の波が押し寄せてきた。
夜明けは近い。
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石臼

2006年06月20日 10時07分36秒 | 田舎暮らし

当農園に新兵器の石臼登場!
これで小麦もそばも粉にすることができるので、
自前のそばやうどんも食べることができるのだ。
まるで縄文・弥生の農業をしてた我が家にも
ようやく「まんが日本昔話」程度の文明がやってきたようだ。
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アホ車

2006年06月19日 09時56分09秒 | 田舎暮らし
ほかの人のブログをみてたら黄色い車に乗ってる人はアホだと書いてあった。
かなり複雑な気分だ。確かにそんな車に乗ってる人を見るとあたっているような気もしないではない。
でも別に好きで黄色に決めたわけではない。中古でとにかく安いのを!と頼んでたら、今の黄色いトッポがやってきたのだ。
よほどかえようかと思ったけど、まあいいか・・・というわけでその後ず~っと愛用している。
そしてもう4年。ものすごい中古のわりにはよく走る。
今では軽の手軽さですっかり自転車代わりに利用している。

事故は今までに二回。一回は段差のあるところに乗り上げて水冷タンクに穴があいた。
もう一回は停車中にバックしてきた車がぶつかった。
そして今度3度目の事故。狭い道を無理やり曲がろうとしてガードレールの柱をかすった。
そうほんのちょっとかすった。ほんのちょっとなのに車の側面がへこみ、塗装が何箇所かはげた。
ガードレールの方は何ともなかった。さすがガードレール、頑丈にできている・・・なんて感心している場合じゃない!
仕方がないのでなんとかごまかそうと思いホームセンターで塗装用具を買ってきた。初めて買ったけどいろんな種類があるものだ。
ただこんなとき黄色はあまりないので困る。とにかく3種類ほど買ってきてぬってみた。
そしてこのときはじめて気づいた。実は色が黄色でなくてクリームだったことに。
というわけで、ぬったあとが実によく目立つ。
それにA型人間の特徴は、いいかげん、おおざっぱ、あきっぽい、(?)なので、ぬったあとが、われながら実に汚い。
これだったら何にもしないほうよかった。
こんな車にこれから乗らないといけないのだろうか?
でもまあ、見ないふり、見ないふり・・・
乗っている分にはぶつけた跡など見えないので少しも気にならない。
でもねぇ、ますますアホ車になってきたようだ
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雨水

2006年06月16日 18時35分18秒 | 田舎暮らし
久しぶりの激しい風雨。
雨どいからあふれた水をポリ容器にいっぱい溜め込む。
風が強いとなかなかうまい具合に入らない。
でも雨も強いのでそのうちポリ容器いっぱいになる。
そしたらほかの容器にまた溜め込む。
こうして10個ほども溜め込むとものすごく得した気分になる。

この水は野菜や花の水やりに使う。
これで1週間くらいはいけるだろう。

我が家では畑に水道水を使うことはない。
まず沢の水、それから雨水、そして最後に井戸水。
真夏に日照りが続いたら、井戸水をホースで撒く。
井戸水はポンプで電気を使うのでこれはあくまで最後の手段。
たいていは沢の水と雨水で済ます。

沢からは、ここから上流には誰も住んでいないので、とてもいい水が取れる。
やぎや鶏にはここの水をやっている。
でも水量は多くはないので、畑には十分ではない。
それで雨水は補助的に使っている。

有機農業でよく見落とされるのが水の問題。
特に水田では川の水を何度も使い回しをする。
上流で農薬を使うとその農薬は下流に流れてくる。
これではどんなに農薬を使わなくても厳密には無農薬とはいえない。
もちろんだからといってそのような水で作った米や野菜が安全ではないというつもりはない。
たとえそのような水を使っても無農薬で作るほうがいいに決まっている。
ただ無農薬にこだわる人は水にもこだわってほしいなと思う。
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蒜山高原

2006年06月15日 06時20分28秒 | 田舎暮らし
おとといは久しぶりに遠出。
谷底の暮らしを続けていると、時々は高原の暮らしにあこがれる。
周りを山に閉ざされた世界でぐじぐじ生きるのも嫌いじゃないけど、
たまには広々とした高原で、思いっきり羽を伸ばしたい。

蒜山高原は高速を使うとここから1時間半。
昔のような素朴さはだいぶ失われてきたとはいえ、
高原独特の明るい開放感にあふれた世界だ。
行きも帰りも驚くほど車は少なく、
前も後ろも対向車線も一台も車がいないこともしばしばだった。
これが中国自動車道という幹線の道路だとは信じられない。

天気は晴れ渡り、日差しもそんなにきつくはなく、日陰に入ると高原の風が心地よい。
フキをたくさんとってきた。
ついでに草刈してやぎへのお土産の草もいっぱい。
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2006年06月12日 06時10分28秒 | 田舎暮らし

蛍を見ようと思った。
もうそろそろ家のそばでも見れるはず・・・
でも、いなかった。
仕方ない、川まで歩いてみるか。

川まではほんの5分。
でも夜道はあまり歩きたくない。
ところどころにある街灯の回り以外は真っ暗。
鹿がすぐそばで鳴いている。

川まできて、しばらくして目が慣れると、
ピカッ、と蛍が一匹。
ピカッ、ピカッ、と蛍が二匹。
・・・
ピカッ、ピカッ、ピカッと蛍が三匹。
・・・
まだ少ないようだ。

しかしどうしてこんなに蛍の光は単純なのだろう?
もっといろんなパターンを考えたらいいのに・・・。
虹色の光を出したり、
大きくしたり小さくしたり、
渦巻き型の光を出したり、
予断させといて突然ど~ん、と大きい音を出したり。
もっと工夫がほしいと思った。

ピカッ、ピカッ、ピカッ、ピカッと蛍が四匹。
・・・

でもなぜか蛍の光には見入ってしまう。
蛍の光は心の中の光。
自分の過去や未来を見てしまう。
・・・
くだらない人生。
でも、まっ、いいか!

ピカッ、ピカッ、ピカッ、ピカッ、ピカッと蛍が五匹。
・・・

五匹見つけたところで、川を後にした。
まだ蛍は少ないようだ。

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梅雨入り

2006年06月10日 11時49分07秒 | 田舎暮らし
毎年、梅雨に入ったとたん雨がやむ。
これは別に気象庁が悪いのではない。
天気のほうが間違っている。
梅雨入りを宣言したら雨は降らないといけないのだ。
でもこんな簡単なことを一般の人は理解できないらしい。
気象庁は毎年頭を痛めている。
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キンカンとムヒS

2006年06月05日 04時22分51秒 | 田舎暮らし
オロナインとメンソレータムは家庭の万能薬だといいながら、
実は虫にさされるとすぐキンカンを塗りたくなるし、
痒くなるとすぐムヒSを探す。
確かにキンカンもムヒSも万能薬というわけではない。
それどころか最初からそんなさもしいことはまるで考えていない。
虫さされにキンカン、痒いときにはムヒS。
この二つの薬はまさに特効薬の見本、特攻隊精神で局地戦を挑んで見事に勝利したのだ。
それでみんな虫にさされるとすぐキンカンを使ってしまうし、
痒くなったらムヒSを使わないといけないような気になってしまう。

しかしキンカンとムヒS、これくらい違った薬もない。
「キンカン」というとどうも富山県の匂いがする。
柳行李を背負って紙風船をお土産に持ってくるあの富山の薬売りを想像する。
一方、「ムヒS」と聞くとなんとなくスマートなイメージがして東京の大手の製薬会社を想像する。
英字が一字入るだけでずいぶん印象が変わってくるものだ。

ところが実際はまるで違っている。
ムヒSこそかっては柳行李の輝かしい歴史を持つ富山の製薬会社、池田模範堂といういかめしい名前の製薬会社で作られている。
逆にキンカンはその名も金冠堂という東京の会社で作られている。
共通点はともに「キンカン」と「ムヒS」の一発勝負で生きる会社、一芸に命をかける芸人といったところか。

キンカン、金冠堂・・・と聞くとずいぶん古い店という感じがする。創業は明治か江戸、ひょっとしたら室町時代か・・・と、思ってたら、設立は昭和18年だとか。
意外と新しい。
キンカンの効能を見ると虫さされ、かゆみ、肩こり、腰痛、打撲、捻挫、意外とあるものだ。万能薬のメンソレータムがひび・あかぎれ・しもやけ・かゆみの4っつなのに比べ5つ!
これでは万能薬のメンソレータムの立場がない。でも現実にはみんな虫さされにしか使わない。
ここはやっぱり一芸に特化して、効能も虫さされ一つにしてほしかった。今後のさらなる努力を望む。
それからキンカンのいいところは手軽にぬれることだ。指に移してそれから塗るという手間はまったく要らない。
そのままさっと塗ることができる。さらにあの強烈なアンモニア臭。あのにおいをかぐといかにも「効く~!!」という感じがする。
やっぱりキンカンはあのにおいでもっているのだろう。
なおキンカンは果物のキンカンを使ってるものとばかり思っていた。でもどうやら果物のキンカンとは何の関係もないらしい。

一方、ムヒS。池田模範堂・・・と聞くと終戦直後の教科書的な民主主義教育に凝り固まった時代を想像する。
ところが創業は明治42年。金冠堂よりもずっと古いのだ。
効能はかゆみ、湿疹、虫さされ、皮膚炎、ただれ、かぶれ、じんま疹、あせも、しもやけ・・・と9つもある。
これはオロナインに匹敵する効能の数だ。でも数が多ければいいというものではない。ここもやっぱりキンカンと同様にもっと一芸芸人として一芸に徹してほしい。さらなる努力を望む。
ムヒSはさすがに特化しているだけあって痒いところにはよくきく。塗るとたちまち痒いところが消えてしまう。ただいったん指に移して塗らなければいけないのは、キンカンに比べると面倒ではあるけれども・・・。
ところでムヒSのムヒとSはそれぞれなんだろう?
ムヒは無比、比べるものがない、からきているのだろう。それならSは?
これはどうも「オロナインH軟膏」を意識しているような気がする。
Hがエッチであるように、Sは助平のS。その筋のいかがわしいところにも効くんだぞ、というところからきたのではと思うのだが、どうだろう?

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子やぎ2ヶ月目

2006年06月04日 12時22分12秒 | 田舎暮らし
きのうは子やぎ2ヶ月目の誕生日。
といっても別にこの農園じゃケーキなんか出してやるわけもなく、子やぎはいつもどおりすごした。
さらにきのうは去勢10日目。
袋はさらに黒く小さく硬くみすぼらしくなってきた。

子やぎはずいぶん大きくなった。
もう中型犬の大きさ。
それでもまだ乳を飲んでいる。
大きな体を小さくして猛烈な勢いでごくごくごくごくと音を立てて飲んでいる。
もうそろそろ乳離れしなきゃ!

子やぎは相変わらずおばあちゃん子。
外で放すとたいていおばあちゃんのそばにいる。
そしていつまでもじゃれつき草を食べる邪魔をするので、時々角で追い払われる。
でもそれでもおばあちゃんが大好き。
いつもおばあちゃんと一緒だよ。
たまに遠くでいじけて黙々と草を食べ続けているお母さんのそばにいく以外はね。
まぁ、たまにはお母さんの顔も立ててやらないとね。
でも晩はお母さんと一緒だよ。
そしてお母さんと一緒にくっついて寝るんだよ。
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オロナインとメンソレータム

2006年06月03日 06時04分29秒 | 田舎暮らし
家庭の万能薬というとオロナインとメンソレータム。
たいていの家庭ではこの万能薬に全幅の信頼を寄せて、なんにでも使う。
昔はがまの油、そして今ではオロナインかメンソレータム。
とにかくこれを使うとたちどころに治る・・・ような気がする。

人は3種類に分類できる。オロナイン派かメンソレータム派かどちらでもないか。
オロナイン派はオロナインこそ万能薬だと信じているし、
メンソレータム派は「オロナインなんて!」と思う。
いったいどちらが万能薬だろう?

効能を見よう。
 オロナイン~にきび・吹き出物・はたけ・やけど・ひび・しもやけ・あかぎれ・きず・水虫・たむし・いんきん・しらくも
まさに万能薬!
一方メンソレータムは
 メンソレータム~ひび・あかぎれ・しもやけ・かゆみ
ずいぶん控えめだ。これではオロナインのほうが万能薬だとみな思うだろう。
だが、ちょっと考えるとそうでもないことに気づく。
本当に万能薬だったら、一言「万能薬」と書けばすむことだ。
効能をたくさんあげることは逆にそれだけしかきかないということでもある。
本当の愛好家は効能に書いてないことにも使って新しい発見をすることに喜びを感じる。
口内炎や捻挫はもちろんのこと頭痛のときはこめかみにすり込み、
腹痛のときは腹に塗りたくって、頭痛や腹痛を治す。
さらには骨折を直したという報告さえある。真偽のほどは定かではないが・・・。

とはいえオロナインとメンソレータム、これほど違うものもない。
オロナインを販売しているのは大塚製薬という東京の大手の会社。
テレビコマーシャルでも宣伝して、大々的に売りだしている。
「オロナインH軟膏」という正式名称も、「オロナイン」で若者を。「H」で外国人を「軟膏」で年寄りを、狙っている。
さらに「H」でその筋のいかがわしいことにも効くことを匂わせている。
チューブに入れて、そんじょそこらの薬と変わりなくして、大衆受けを狙った、いわば薬界の「巨人」といえる。

一方、メンソレータムはもとは滋賀県の近江兄弟社というどちらかというとマイナーな会社が販売していた。
それが経営破たんか何かして、大阪のロート製薬が扱うようになった。宣伝も大してすることもなくマイナーに徹している。
入れ物もいまどき珍しい缶入り。そこに昔風な子供の顔がのせてある。このようにメンソレータムはいわば薬界の「阪神」といえる。

というわけでオロナインとメンソレータムとどちらがいいか、という問題は巨人と阪神とどちらがいいか、というのと同じで、いつまでも決着がつかない。
ただ田舎では、やっぱりメンソレータムを愛用したい。
無人駅のベンチで土地の老人会が寄付した手作りの座布団にすわり、腕をぽりぽりかきながら、風呂敷からメンソレータムの缶を取り出して塗る。
これこそ田舎の正しい治療法なのだ。
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