ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

他人事・人事・自分事

2023年07月26日 07時19分41秒 | 日本語の話
他人事(ひとごと)を(たにんごと)と読む人多いけど、なんか気になる。
そして内心「(ひとごと)と言えよ」と思う。
でも他人を(ひと)という読み方も常用漢字の読み方ではない。
普通に「人事」と書いて、(ひとごと)と読ませる方がいいのだろうけど、
人事と書くとやっぱり人事移動などの(じんじ)と読んでしまう。
としたらやっぱり他人事を(ひとごと)と読む方がいいのではないか。
ところで近頃、「自分事」という言葉を耳にするようになった。
確かに自分の事にたいして表現する適切な言葉がない。
*「我が事」といういい方はあるけど、もうほとんど使われてないし、
 それに「我」とはやっぱり男のイメージ、女性は使いにくいだろう。
*「私事」といういい方もあるけど、これは「公事」に対する私事、
 意味合い が違う。
「自分事」という言葉は辞書にはなので、きっと最近できた言葉なのだろう。それでまだとっても違和感はあるけど、あってもいいとは思う。
きっとこれからもっと使われてくるだろうし、そのうち違和感もなくなるだろう。

言葉は動いている、常に新しい言葉が生まれてくる。
間違った読み方もそのうち使われているうちに普通の読み方として認知される。
早急は(さっきゅう)が正しいけど(そうきゅう)も普通に使われている。
重複も(ちょうふく)が正しいけど(じゅうふく)も普通に使われている。
だから少々読み間違いしたって気にしない気にしない。
忖度を(すんたく)って読んだからって、
遵守を(そんしゅ)と読んだからって、
気にしない気にしない。
20~30年もたつとこれが普通の読み方になるだろう。
他人事(たにんごと)だって今では普通に使われているのだから。
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書くこと

2022年02月07日 18時19分49秒 | 日本語の話
毎晩毎晩読書に明け暮れている。
やっぱり読書が一番性に合っている。
なんせほとんど体を動かすことはなく、寝転んでてできる、眠くなったら寝ればいい。
(時々本を持つことさえ面倒になることはあるけど・・・)
(時々薄い本さえとても重く感じることはあるけど・・・)
でも読書は楽しい、寝転んで時空の旅ができるのだから。

でも時々は読むだけでなくなんか発信したくなる。
それでこのようにSNSやブログで発信する。
まあ確かに読むよりも書く方が面倒だけど、写真ほどには面倒ではない。
だってケイタイもスマホも持っていない。
写真を撮るには重い1眼レフで撮らねばならぬ。
撮りたいと思っても手元にないないのでわざわざカメラをとりに帰らねばならない。
それで写真もなんとも面倒なのだ。

書く時に気をつけているのは、読みやすい文章を書くこと。
良い文章とは易しい読みやす文章だと思っているから。
そのために漢字はなるべく少なくする。
漢字が多いと難しい感じを受ける。
そして難しい漢字、読みにくい漢字はなるべく避ける。
角数の多い漢字も極力避ける。
例えば顰蹙(ひんしゅく)なんて漢字はプリントすると誰でも読めるだろうけどドット数が少ない画面だととっても読みにくい。
当て字、あるいは当て字みたいな漢字はなるべく使わない。
例えば「全く」はやめて「まったく」とかな表記する。
同音異義語は仮名表記で使い分ける。
例えば一時は意味によって
「いっ時」「ひと時」「1時」「いち時」と使い分ける。
人事は
「ひと事」「人ごと」「人事」などと使い分ける。
*「人事」と言う漢字は人事考課、人事異動、などの場合にだけ使う。
「他人事」という漢字は(たにんごと)と読まれる恐れがあるので使わない。
ともあれ、わかりやすい、間違われにくい言葉を使うようにしている。
難しい言葉を使って得意がる人間は、学生時代は別として、単なるアホだとしか思えない。
そうそう、わかりやすい文章がいい文章。
でも現実には、自分自身の文章と言えば、ほとんど書きなぐり、読み直すことはめったにない。
たまぁ~に読み直すと、誤字・脱字・意味不明な文書がやたら目立つ。
だって根がとっても面倒臭がり屋、もっと、せめてほんのちょっとでも推敲したらもっといい文章になるのになぁ~と思いつつもやっぱり面倒で書きなぐり投稿を続けている。
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伸びしろ、糊しろ、呑みしろ

2021年07月18日 17時18分53秒 | 日本語の話
伸代(のびしろ)と聞くとなんかちょっと違和感が。
昔こんな言葉使ってただろうか?
意味は分かる。伸びる余地があると言うこと。
糊代(のりしろ)の誤用ではないだろうか?とつい思う。
でも広辞苑にものっている、ただしい言葉使いらしい。

でもいつごろから使いだしたのだろうね?
昔からあったのだろうか?
でもまあ、使いだしたら便利な言葉。
これは使える。
伸びしろでなく、縮みしろ
「あんた、縮みしろいっぱいだねぇ~」

伸びしろでなく、呑みしろ
「呑み過ぎよ!もういい加減止めたら」
「いやいや、まだまだ呑みしろがある。酔ってないぞ!うぃぃ~~~」
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西向く侍

2021年07月13日 19時27分17秒 | 日本語の話
「西向く侍」
月が31日無い小の月、それを昔から「西向く侍」と言ってきた。
「西向く」まではわかる。
2月、4月、6月、9月。
ずっ~とずっ~と疑問だった。
なんで11月が「侍」???
そして今頃になってやっとわかった。
侍と言うと武士の「士」
士を分解すると十一。
というわけで11月が侍。
やっと長年の疑問がわかった、と思う反面、
やっぱり思う。
「くだらねぇ~~~!」
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袖振り合うも・・・

2017年11月08日 03時56分00秒 | 日本語の話

袖振り合うも多生の縁という。
袖触れ合うも多生の縁ともいう。

「さようなら~」と袖を振るのでなく
通りすがりにちょっと袖が触っただけの人でも、それは前世からの縁なのだよ、ということ。
そういう意味では「袖振り合うも」ではなく「袖触れ合うも」のほうが正しい。
しかし前世からの縁はいったいいつまで、いついつまで、
きっと来世にも続くんだろうね。
前世からの縁、できれば続いてほしくない、今世限りにしてほしい、そんな人の方が多かったなぁ・・・

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「生」の話

2017年10月11日 18時10分52秒 | 日本語の話
根が出不精人間、引きこもり人間。
遠出するのも疲れるし、人に会うのも疲れる。
一昨日久々にほんのちょっぴり遠出して、
昨日はなんか疲れて一日ぐったりしていた。

ところでそんな話じゃなく「生」の話。
一昨日行った「日生」。
これを「ひなせ」と読む。
なんで、どうして「生」が「なせ」なんかなぁとついつい思ってしまう。
でも実は「生」という字、とっても読み方が多い。
確か100種類くらいの読み方があるとか・・・
きっと漢字の中では読み方が一番多いのではないだろうか?

い~生きる
なま~生木
しょう~生涯
せい~生活
じょう~誕生
は~生える
き~生酒

ここまでは普通、これからだんだん難しくなる。

よい~弥生
にゅう~埴生・羽生
ふ~芝生
せ~早生(わせ)
て~晩生(おくて)
あい~生憎(あいにく)
なり~生業(なりわい)
いく~生玉(いくたま)
ぎ~蓬生(よもぎ)
うぶ~生

ちょっと思いついただけでこれくらい出てくる。
これに地名や人名を入れたらもっともっと出てくるだろう。
日生を「ひなせ」と読むように。
100くらい読み方があるというのもあながち間違いではないだろう。

このように一つの漢字に読み方を色々つけることによって日本語をとってもややこしくしている。
こんな読み方を覚えるのは日本人でも大変なのに日本語を学ぶ外国人はとってもやりきれないだろう。
もう少し日本語を簡単にしたらどうだろう?

このようにややこしい読み方が万葉時代ころから、万葉仮名としてすでにあった。
まだ文字がないとき漢字が入ってきて、その漢字に大和言葉をむりやり当てはめた。
東の雲と書いてしののめ。
長い谷(長谷)とかいてはせ。
長谷寺、長谷川の語源。
もとは長谷寺があるところは初瀬(はつせ)と呼ばれていた。
そこは長い谷が続いている。
それで長谷と書いて「はせ」
今の長谷川という名前の語源だ。

これは一例で今でもこの読み方、はて?
というものに万葉起源は意外と多い。
それ以外にも中国の王朝が変わるたびに新しい読み方が入ってきた。
それが日本語を滅茶苦茶ややこしくしている。
幸い文字の分野ではもう中国から新しい読み方は入ってこなくなった。
ここでもういい加減過去の遺物を切り捨てて、
もっとすっきりした日本語を作るべきではないだろうか?



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漢字の話(3)

2016年05月10日 03時47分03秒 | 日本語の話
「木」を2つならべて「林」さらに多くの木が集まって「森」
こんな風に字を見ただけで情景が浮かんでくるのが漢字の面白さ。
さらに漢字を2つ3つと組み合わせるだけで簡単に新しい字を作ることができる。

「耳」が3つで聶(ささやく)耳元でこっそり言うという感じがよくわかる。
もっと丁寧なのは「囁く」という漢字、耳3つに口、さらにこっそり感がでていい。

でも「口」が3つで「品」(しな)・・・これはよくわからない。
「うわさ」あるいは「かげぐち」とでも読ませたいところだ。
「鼻」が3つで(そんな漢字はないけど)、「臭い!」なんてのはどうだろう?
「触」が3つで「ちかん(痴漢)」とか、「覗」が3つで「とうさつ(盗撮)」とか、いろんなパターンが考えられる。
「嘘」3つで「政治家」、公務員の「公」が3つで「保身」
・・・これなんか誰でも納得するだろう。


「車」3つで「轟(とどろく)」、騒々しい様が目に浮かぶ。
「止」3つで「歮(ジュウ)」、渋滞の「渋」はこちらを使った方がわかりやすい。

報道の「報」3つで「ごみ」という読み方はどうだろう?
今では新聞紙はごみの包み紙としてしか利用価値がないから。

酔う2つで「ほろ酔い」3つで「どろ酔い」
呑む2つで「呑兵衛」3つで「ぐうたら百姓」
なんて読み方はどうだろう?
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漢字の話(2)

2016年05月09日 05時28分25秒 | 日本語の話
「人」を2つ、3つ手書きをMS・IMEで変換してみた。
2つだと、友達。
3つだと、仲間。
・・・そんな風に変換されるのを期待しつつ。
ところが2つは「从」~ジュウ・従う、従える。
まあ確かに現実はそうだよね、そんなに甘くない!
どんなに親しい友達だっていつもどちらかが従えている・従っている。
人が集まるとたちまち平等でなく主従関係になる、それが現実だよね。
*3つは変換されなかった。

「女」が3つで「姦」 カン・みだら、かしましい
「かしましい」とは今では死語。うるさい!ということ。
たしかに女3人も集まるとおしゃべりが延々と続く。
ついつい「かしましい!」と言いたいところ。
でも「みだら」はどうだろう?
きっとこの読みを考えた人間は女にもてなくていつも僻んでる人間(このぐうたら百姓みたいに・・・)だったのだろう。
*「女」が2つは ダン・・・変換はされたけど意味不明、なんか怪しげ。
 レスビアン・・・とか?

「男」は2つも3つも変換されなかった。
そうだよね、男は所詮一匹狼。
動物の世界も人間の世界も同じ。

「子」が2つで「」は シ・ふたご。
これはわかりやすい。
では3つは? セン  でも意味不明。
3つ子で変換されてもいいと思うのだけど・・・

女と男で「娚」  ナン・ネン めおと
まあ、まともな変換だけど、カップルやデートと変換されてもいいのでは?
*男・女はなかった。

女・男・女~「嫐」 ドウ ノウ なぶる
男・女・男~「嬲」 ジョウ ニョウ なぶる
不倫とか三角関係とかに変換されるのでなく「なぶる!」
この訓読みを考えた人間、やっぱりどこか心がいじけてるよ。
女二人で一人の男をなぶる。
男二人で一人の女をなぶる。
ちょっと怖い世界だ。

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漢字の話(1)

2016年05月09日 04時16分07秒 | 日本語の話
漢字はにがてだ。
けどあるメル友からいただいたメールに漢字のことが書いてあった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「虫」 が3っつで「蠢く(うごめく)」
虫虫虫虫虫虫虫虫・・・・いかにもうごめいている!

少ない毛と書いて、毟る(むしる)。
う~~~ん、むしらないでくれ!

牛を3つで、犇めく(ひしめく)。
まさにギュウギュウ牛詰め!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

うんうん、なるほどなるほど。

漢字の組み合わせ・・・あらためて見るとたしかに楽しいね。
かなやアルファベットなどの表音文字と違って表意文字は文字自体の面白さが音だけでなく目に伝わってくる。

同じ文字の組み合わせですぐに思い浮かぶのは「木」と「林」と「森」
一本の木、それが集まって林、さらに集まって鬱蒼うとした森。
字を見ただけでその光景が目に浮かぶ。
もっとも林業では森と林の違いは~木の多さや広さではなく、人の手が入っているのかどうか、
人の手が入ってるのが 「林」 で、自然に生えているのが 「森」 だという。
確かに広さに関係なく「杉林」とか「檜林」とか同じ木が植わってるところは「林」という。
でもそれは業界用語。
辞書には林は「森」に比べて、木々の密集の度合いが小さく、 小規模の群落を指すことが多い~などと書かれている。
漢字の感じから普通には「森」の方が「林」より木が多い!ということでいいだろう。

いやいや、森や林の話でなく漢字の話。
同じ漢字の組み合わせ意外と多い。
MSIMEの手書きで適当に同じ漢字を2つ、3つ書いて変換するとこれが意外とヒットする。
またヒットしなかったといってもそんな文字が無いとも限らない。
MSIMEに登録されてないだけなのかもしれない。
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