ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

アキレスと亀

2008年08月30日 10時00分50秒 | 雑感
アキレスは亀に追いつくことはできないというゼノンのパラドックスは高校程度の数学で簡単に覆すことはできるだろう。
でも現実にはどうだろうか?
マラソン走者と短距離走者が300メートルも離れてスタートしたら、きっと短距離走者はマラソン走者に追いつくことはできないだろう。
陸上の動物で一番足が早いチーターは狙った獲物は必ず捕らえることができるだろうか?
ところが現実には狩の成功率はとても低いという。
一般的にスピードの速いものほど持続力は少ない。
それでアキレスは最初は早くてもそのうち急激にそのスピードは落ちてくるだろう。
つまり最初のスタートの間隔によってはアキレスは亀には追いつけない。
それどころか同時にスタートしてもいつかは亀に追い越されるかもしれない。

これは早熟の天才と大器晩成型の人間にもたとえることができる。
昔神童、20過ぎればただの人というのはよく聞くパターン。
一流といわれる大学にはいり一流といわれる会社や官庁に入るととたんに息切れしてしまったり、
あるいはがちがちの仕事人間として生きる人もいるかもしれないけど、途中であるいは定年後すっかり息切れしてしまったりする。
そのてん亀はマイペースで進むのでそんな心配はない。
学校を卒業してから、あるいは会社を定年退職してからも、まだまだ人生は長い。
アキレスのように生きるよりものろまな亀の生き方のほうが最後には人生の勝利者となるかもしれないのだ。
で、何をいいたいかというと、ぐうたら人間のほうが最終的には勝利者になるかもしれないということをいいたいのだ。
ウサギが亀に負けたのも、きっとウサギが怠け者ではなくて途中で息切れしてそれ以上は走れなくなったからに違いない。

・・・ここまで書いてふと思う。
もし亀が途中で居眠りしたら・・・、と。
どうも怠け者の亀のこと、その可能性は十分にある。
その間にウサギはますます遠ざかってはるかかなたを駆けていく。
でもかまわない、マイペースで歩いていこう。
鶴は千年亀は万年という。
そのうち追いつくだろう。
ウサギが生きている間に追いつくかどうかはわからないけど・・・。
まあ長い人生をあくせく生きるよりも周りの景色を楽しみながらの~んびり歩いていくほうがずっと楽しいし得な人生を送ることになるだろう。
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雨が降り続いている

2008年08月28日 06時21分34秒 | 田舎暮らし
雨が降り続いている。
山羊小屋工事が進まない。
そして所在なげにただ空を見つめるばかり。

こんなときは晴耕雨読の「雨読」。
本を読めばいいのだけど、なんか気になって
家の中でもそわそわ。
それに山羊や鶏は雨だからといって、食べるのを休んではくれない。
それで雨の合間に草を刈りに行く。
すると傍若無人に生い茂った草を見て「おのれ!」とばかりやたらと刈りまくる。
というわけで雨の日もなかなかゆっくりしていられない。

こんなとき来客があるといい。
それをよいことにのんびり時間をつぶすことができる、
しかしよく晴れた忙しい日には客は来てもこんな日にはたいていこない。
こちらから行けばいいのだけど、根が出不精なのでなかなか、まして雨の日には行く気にはなれない。

客といえば都会の人はたいてい電話連絡してからくるけど、田舎の人はたいてい連絡なしに突然やってくる。これが都会と田舎との違い。
田舎の人は、余計な気遣いをさせたくない、という気があって連絡しないでやってくるのだろうけど、あるいは単に電話をするのが面倒、なんてことかも知れない。

最初ここに来たときはよその家に行くときは必ず電話をしてから行ってたけど、だんだん連絡なしに訪問するようになった。きっとそれだけ田舎者になってきたのだろう。

でも連絡しないで行くとなんか悪いような、なんか仕事の邪魔をしているような気がしてくる。そしてどうも落ち着かなくて、そわそわしてすぐに帰りたくなる。
そのため「せっかく来てくれたのに」と思ってる人に、かえって悪い思いをさせたかな、なんて思ったりもする。

来客は好きなのだけど、訪問は苦手。これは昔からのことで、歓迎されればされるほど身の置き所がなくなってしまう。かといって粗末にされるとこれまた気分が悪い。さりげなく扱ってくれるのが一番いいのだけど、これが一番難しいかもしれない。

我が家に泊まりに来る客にもさりげなく、自宅にいるような感じになってくれるような応対をしようと心がけている。でもはたして、どんな感じを持って帰ってくれたのだろうか?
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秋の雲

2008年08月24日 19時17分24秒 | 田舎暮らし
空の海に雲が流れて溶けていく。
空はもうすっかり秋。
ついこのあいだまでの猛暑がうそのよう。
朝は肌寒く日暮れは早い。

虫は一段と元気よく、
ツクツクボウシは大慌てで鳴いている。
栗も柿も稲穂もふくらみ
まもなく収穫の秋を迎える。
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阪神やオリンピックのことなど

2008年08月22日 06時00分34秒 | ニュースの中から
最近阪神は昔のダメ猫にもどったので、安心して見ていられるし、勝ったら素直に喜べる。
昔は負けたら呑み屋で選手を愚痴り、監督の悪口をいい、最後は球団の非難で締めるというのがいつものパターンだった。
そして毎年最下位で、12球団中もっとも安定している言われたものだった。
阪神はかくありたいものだ。
というわけで一昨日は久し振りにテレビで野球を見た。
といっても困ったことに他のチャンネルでオリンピックのソフトボールと野球をやっていたのでそれもちらちら見てとても忙しかった。
ただとっても軟弱なファンなのでちょっとでも負けだすとすぐにチャンネルをかえてしまう。
ソフトで延長でオーストラリアに点を取られると、こりゃいかんとばかり、すぐにアメリカ戦にかえる。
するとなんとこれまた延長戦でアメリカに点を取られる、
今度は阪神戦にかえると余裕の戦いのはずがウィリアムズが1点差まで詰め寄られている。
な、なんと、今日は3戦全敗か?
でもなんとか阪神は勝ってやれやれ。

ところが翌日びっくり、ソフトボールは逆転で勝っていた!
いつもこんなときは100%負ける日本のチーム、珍しいことがあるものだ。

ところでオリンピックのこと、どうものらなくてあまり見ていない。
オリンピックを国威発揚の場にするなんて、ちょっと時代錯誤ではないだろうか。
中国は古のソ連や東ドイツ並じゃないかな。
まあ韓国も同じだけどね。
かなり無理している。
見ててあまり楽しくない。
選手はきっと楽しくないだろう。
もっとおおらかにできないものだろうか。
いっそ日本の国体並みに開催県が必ず優勝する仕組みを作ったらどうだろう?
よその国の選手を自由に受け入れられるようにしておくと、開催国にメダル有望な選手が集まるだろう。
こうして開催国を目指してジプシー選手が渡り歩き高額な金を国にもたらす。
これこそ真の国威発揚になるのではないだろうか。
しかしそのうち毎回開催国が一番メダルを取るようになると、みんなあほらしくなって、オリンピックは今の国体並みになって誰も熱中しなくなる。
そのときこそオリンピックは本当のスポーツを競う場になるだろう。

ところでオリンピックのいいところは日頃マスコミからまったく無視されているマイナーな種目もマスコミから取り上げられることだろう。
日本にはプロ野球新聞・競馬新聞・風俗新聞はあるけどスポーツ新聞がないので、マイナーな競技はオリンピックでもない限りなかなかその結果をしることができない。
というわけでオリンピックはマイナーな競技の晴れの舞台。
日ごろ誰からも注目をあびることもなく4年間いじけて(?)暮らしているので、「おのれ、見てろよ!」とばかりかなり張り切るのだろう。

フェンシングの銀なんかまさに快挙。
日本の剣道の道場に突然外国人が「たのもう!」と乗り込んできて道場破り、って感じ。ただ道場が中国というのがもうひとつで、これがフランスでおまけに優勝だったら面白かった。東京オリンピックで柔道でヘーシングが金を取ったときみたいに場内騒然という事態になったかも・・・。

バトミントンなんか、可愛さでは完全に中国に勝っている。それでぜひ柔道のように有効とか効果とか技ありも判定基準に取り入れてほしい。
可愛かったら「有効!」
ユニフォームのデザイン、そのう・・・露出度なんかもふまえて「効果!」、
一点取るたびに勝利のポーズをして良かったら「技あり!!」、
ファンに何もアピールできなかったら「反則!」
・・・なんていうのはどうだろう。
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山羊小屋工事

2008年08月21日 09時45分30秒 | 山羊の話
山羊小屋工事はいよいよ前半のハイライトの基礎工事のコンクリート打ち。
今までコンクリートブロックをしこしこと水平に並べていく地味な作業をしてきた総仕上げ。
水平器で水平を測りながら、定規で高さを確かめながら、時々「う~ん」とか「まったく!」とか「あ~あ」とかうなりながら、ひたすらブロックをモルタルで固めていく。
はやくしないとモルタルが固まってしまうので、炎天下、昼食もそこそこに、コンコンコンとブロックを叩いては水平をとる。
夕方までかかって、やっと1段目の2/3くらい終わって作業終了。
後は翌日に回す。
あと2日で基礎工事が終わる・・・だろう。
それからモルタルが固まるまでの1週間いよいよノミの登場。
柱に食い込み部分の穴を開けていく。
それが終わって中盤のハイライト、棟上・・・となる予定だけど、まだまだ先は長い。
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162円!

2008年08月19日 06時01分08秒 | 田舎暮らし
先日入れたセルフのガソリンスタンド、
1リットル162円!
これには感激!!
でもここから片道30分もかかるので、ついでの用でもない限りいけそうにない。

ガソリンが値上がりするにつれて、
ついついみみっちくなって、最近は満タンにすることもあまりない。
結局同じことなのにね、と思いながらも10リットルや、20リットル入れてなんか得したような、いじけたような妙な気分になる。
もっとも燃費のことを考えると、満タンにするよりも、ちまちま入れたほうが得らしい。

こんなときこそなじみのスタンドで入れなきゃ!と思うのだけど2回に1回とか足は遠のく。
そしてついつい1円でも安いところを探してしまう。
1円安くても30円くらいしか変わらないのに・・・。
探すガソリン代のほうが余計にかかってしまうのに・・・。
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長崎

2008年08月17日 07時25分35秒 | 田舎暮らし
久し振りに九州に墓参りに行った。
墓参りというか、呑みに行ったというか・・・。
とにかくここぞとばかり呑みまくった。

ひさしぶりの九州は・・・やっぱり暑かった。
クマゼミが暑苦しく鳴きまくっていた。

海が・・・とても青く明るかった。
でも長崎は道路が広がり港はまっすます狭くなっていた。
そしていつも行くたびにやりきれない思いで帰ってくる。

かってあれほど外国人を魅了した長崎の港。
それが切り刻まれて狭くなっていく。
住んでる人は便利に成ったと思うだろうけど、
たまに行く人間には単に破壊されているとしか思えない。

港は長崎の最大の財産。
その港、思い出がたくさん詰まった港が破壊されていくのを見るのはつらい。
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EMボカシ作り

2008年08月12日 09時34分23秒 | 田舎暮らし
週末の三日間はEMボカシ作りのイベントと準備に追われていた。
そして1日半でみんなで1トン半のボカシを作った。
今回は参加者は自分の分は自分で作るという趣旨でやったので、
口だけ出して後はただ見てるだけ・・・と考えていたのだけど、これは実に甘い考え。
準備や材料の補給、説明などで珍しくめまぐるしく動き回った。

EMボカシ(30キロ)の作り方は:
(1)油粕(6キロ)・魚粉(6キロ)・米ぬか(18キロ)を
(2)コンクリートミキサーでよく混ぜながらEM培養液(500CC)+水(5500CC)を少しずつ入れる
(3)そして10分ほど混ぜたら15キロずつ米袋に入れて、さらにビニール袋にいれ
(4)掃除機でよく空気抜きをしてしっかりロープで縛る、と出来上がり。
今の時期だと2週間もおいておくと肥料として使える。
作ったのはちょうど100袋だった。

人もほぼ予定通り集まって(15人ほど)、ボカシもほぼ予定通りにはけてやれやれ。
ボカシ1袋(15キロ)700円という設定は、ほぼ原価だったので
「ぼろもうけ!うっしっし!!」というわけには行かなかったけど、
まあ赤字も出さないでできたので、これまたやれやれ。

やっぱりみんなで作ると安くで、早くできる。
今度は来年の3月ころ作る予定。
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北京オリンピックの開会式

2008年08月09日 09時10分50秒 | ニュースの中から
年とともにオリンピックへの関心は薄れていく。
開会式も閉会式もあまりまじめに見なくなった。

でも今度の開会式は なかなか良くできていたと思う。
紅白歌合戦のような歌ばかりのシドニーオリンピック、
第九を寒さに震えながら長々と聞かされた長野オリンピック、などに比べたら。
きっとみんな退屈しなかっただろう、入場行進までは。

毎度のことながらあの長々とした退屈な入場行進にはうんざりさせられる。
もちろんテレビの場合は見なければすむので問題ないのだけど、参加した選手たちかなり疲れたことだろう。
これほど参加国が多くなると、参加者の数を限定すべきではないだろうか。
1カ国100人以内に限る、とか。
役員は入場行進に参加できないとか。

あるいは国別に行列の最後尾の選手がトラックを一周するタイムを競い、一番早い国に金メダルをやるとか。
~これだったらみんな必死に走るだろうから入場行進の時間は飛躍的に伸びるに違いない。

それとも二人三脚みたいに100人101脚とかしてタイムを競ったらどうだろう。
これだと参加者が少ないほうが有利なので、メダルを一度も取ったことがない国にもチャンスがめぐってくる。

あるいは制限速度を作ったらどうだろう。時速6キロ以下で歩いたら罰金をとるとか、
もちろんトラックのあちこちに私服警官を忍ばせてネズミ捕りを仕掛けておく。
駐停者禁止の標識も立てておこう。

あるいはいっそ観客と選手を入れ替えたらどうだろう。
選手は観客席で見物すると入場行進も必要なくなる。
それとも東京オリンピックの閉会式のときのように最初各国の旗手だけが国旗を持って行進して、
残りの各国の選手たちはみんな一緒になって行進する、とか。
まあどっちにしても入場行進は見ないのであまり関係はないのだけど・・・。
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ソルジェニーツィン死亡

2008年08月07日 07時06分21秒 | ニュースの中から
ソ連崩壊後にロシアに帰って以来すっかり忘れられていた作家、ソルジェニーツィン氏死亡。
ソ連と戦いロシア人として生きた作家。
一時とっても影響を受けたけどソ連の崩壊とともに、気になりつつも忘れていきその作品も読み直す気にはなれなかった。
ソ連が崩壊した今ソルジェニーツィンの作品のなにがこれから残るのだろう。
北朝鮮や中国などの国家がある限りは読まれ続けるだろうけど、
最後はきっと最初の作品「イワンデニーソビッチの1日」だけ残るのではないかと思う。
結局ソルジェニーツィンは社会主義なしには存在することのできない作家ではなかったか。

社会主義国家とは人間のいやらしい面が露骨に出る体制だと思う。
キリスト教には十戒があったのに社会主義にはただ「盗むのは悪だ」という一戒しかなかった。
そこには人間としてもっと大切な倫理規範がかけていたのではないか。
・・・と思わずにはいられない。
憎悪からは憎悪しか生まれない。

「収容所群島」の中の一挿話、ジグリー収容所での話を忘れることができない。
ジグリーの収容所に収容されている夫にひと目会いたくて、ジグリーの山から小さく見える収容所をいつまでもいつまでも見つめていた妻の話を。
ロシア民謡「ジグリー」を歌うたびにこの挿話を思い出す。

「イワンデニーソビッチの1日」をもう一度読み直してみようかな。
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内閣改造

2008年08月04日 10時16分47秒 | ニュースの中から
内閣改造。
「安心実現内閣」だとか。
でも顔ぶれをみると逆に不安になってくる。
この陣容で選挙を乗り切れるのだろうかって。
渡辺さんが首になったところを見ると、安心したのは国民ではなく官僚。
これは「官僚安心内閣」ではないだろうか?
それにきっと野党も安心したに違いない。
これじゃ国民の人気がでないのは確か。
きっと政権「交代実現内閣」になるだろう。
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