かって幕末から明治にかけて多くの外国人が日本にやってきた。
そしてみんな讃えたのが長崎の港の美しさだった。
港町は陸からでなく海から入るのがいい。
ここは神の島。
昔は島だったけどずいぶん前から陸続きになっている。
島や岬のあちこちにキリスト教会が点在するのは長崎ならではの光景だ。
(手前がマリア象、後ろに教会)
ここは高鉾。
この崖から宣教師が突き落とされた。
下の写真の島が高鉾島。
長崎の郊外に出るとキリスト教受難の碑を、よく見かける。
(遠藤周作の「沈黙」の舞台ともなった出津(しつ)も長崎ではごくありふれた所だ。
ここには遠藤周作記念館や重要文化財の出津教会がある。
ちょっと遠いので観光客はあまり行かないけどお勧めのところだ)
どこまでも青い海、
どこまでも青い空、
ここで昔、悲惨な殺戮が行われていた。
長崎駅のすぐ近くに西坂の丘がある。
ここで26人の外国の宣教師や子供を含む日本人の初の処刑が行われた。
どうして殺されたのか?
それは長崎の町が殖民地化され、その上日本人が奴隷として外国に売られていったのを知った秀吉の怒りをかったからだ。
長崎の実家のすぐ近くに悟真寺という寺がある。
この寺が長崎市の神社仏閣では一番古い寺だ。
一番古いと言っても1598年に建てられた寺、それより古い神社仏閣はない。
すべてキリスト教徒によって破壊されている。
日本のキリスト教徒は受難の歴史、
しかしその前に他の宗教を弾圧した歴史がある。
黄禍と白禍・・・どちらが人類にとって大きな禍だったのだろうか?
モンゴル人は人を殺すのを楽しんだ。
西洋人は(サラセン人も)正義のために人を殺した。
趣味よりも正義の方がずっとたちが悪い。
西洋人が行くとたちまちその土地の支配者になり住民を奴隷化する。
それが西洋人の正義だ。
アメリカでは原住民を殺しまくり絶滅寸前まで追い詰めた。
タヒチなどの島々では人口が1割に減ってしまった。
インカも滅び住民は奴隷化した。
アメリカ人は今でも広島長崎に原爆を落としていいことをしたと思っている。
戦争を早く終らせるために核兵器を使ったのはいいことだったと教えている。
非戦闘員を女・子供・老人を大量殺戮するのはいいことだと。
事実アメリカの輝かしい歴史は有色人種大量殺戮の歴史だった。
アメリカの原住民を殺しまくり、
広島、長崎だけでなく東京や大阪をはじめ日本のほとんどの都市を無差別爆撃して非戦闘員を殺しまくった。
ベトナムでも女子供を殺しまくった。
これがアメリカ人の正義だ。
戦争を早く終らせるために核兵器を使うのはいいことだとなると、
これはこれからもすべての戦争に核兵器を使ういいわけになるだろう。
非戦闘員の無差別殺戮・・・いったいアメリカのやったことはドイツのやったこととどれほどの違いがあるのだろうか?
と言うよりもユダヤ人の殺戮を狙ったドイツよりも全有色人種の殺戮を狙ったアメリカの方がさらに悪質ではないか。
なんてことはおいといて、
船はハイスピードで間違いなく端島に近づいている。
途中、ひょこりひょうたん島見たいな島を見つけた。
こんな島を見るとなんかほっとする。
後ろは三菱重工の香焼ドック。
このドックのために香焼島は埋め立てられて陸続きになった。
でもこの100万トンドックが完成した時はもう超大型タンカー時代は終っていた。
他にも埋め立てられた島がある。
海水浴場だったネズミ島という小さい島も今ではない。
かってあの「オブローモフ」の作者、ゴンチャロフがプーチャーチンの一行とともに長崎に来たとき、
「世界一美しい港!」と絶賛した港の光景が・・・今では見る影もない。