イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「不肖・宮嶋青春記」読了

2011年12月02日 | Weblog
宮嶋茂樹 「不肖・宮嶋青春記」読了

元祖戦場カメラマンの本を久しぶりに見つけた。
今回はタイトルのとおり、中学時代からフリーのカメラマンになるまでの記録が書かれている。
ふざけたような文体だが、そこに書かれている内容は情熱そのものだ。やっぱり名をなす人は普通の人とは違うのだと思う。
しかし、著者は、最後に、フリーカメラマンという立場を、「フリーと言っても、人間、本当の意味で自由にはなれない。才能にも恵まれ資産も十分にあるという人なら自由も安定も手に入れることはできるかも知れないが、ほとんどの人は自由か安定、そのどちらかしか手に入れいれることはできない。僕は自由を渇望していた。」という形で締めくくっている。

これだけの才能と情熱をもったひとでさえこのような考えでいたら、僕のように才能も情熱もない人間はどうしたらいいのだろう。安定さえも手に入れることができないのではないだろうか。
たしかに、どんどん不景気になり再びリストラの嵐が吹き荒れる昨今,僕も来年はこんなに悠長にブログを書いていられるような状態ではないのかもしれない。

そんな意味ではわが子にもぜひとも読んでもらいたい一冊ではある。

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