イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

初島沖~水軒沖釣行

2022年06月30日 | 2022釣り
場所:初島沖~水軒沖
条件:大潮 6:06満潮
釣果:ボウズ

そろそろ初島にのませサビキの釣りに行かねばと思い、去年の記録を見ていたら全部6月の釣行であった。アマダイばかりに行っていたらまったく気が付かなかったのである。
当たりはずれの大きい釣りではあるが、釣れると大きいし面白い釣りである。

そんな計画を立てていたら、一昨日の火曜日に、住金の一文字でも飲ませサビキでハマチが釣れたという情報が舞い込んできた。
さて、どちらに行くべきか。住金なら近いうえにここがダメでも加太でアジを狙うことができる。初島は遠いけれども個人的には実績がある。

前日には加太にも行けるように高仕掛けとサビキの仕掛けの入った道具箱を準備していたが、結局、釣れても釣れなくても一度はのませ釣りのために初島に行っておこうということに決め、のませサビキの入った袋とタイラバ仕掛けの入った袋を持って家を出た。

道中の時間を考え、なるべく早く出港すべく、午前4時に船を出した。
今日も暑くなりそうだが、雲が全くない夜明けの光景は美しい。



オレンジ色からブルーへのグラデーションはこの世が持っている色の半分はすべてこの場所から生まれたのではないかと思えるほどなのである。英語では「dawn(dˈɔːn/dɔːn)」という言葉で表されるが、この言葉が昔から好きであった。発音がなんだか神秘的に感じるのだ。夜明けという意味のほかに”兆し”という意味もあるというので縁起もよさそうだ。

しかし、今日の兆しは期待のある兆しではなく、悪い兆しであった。
沖ノ島に到着し、さっそくベイトの群れを探すが全然見えない。



イメージとしては、水面がバシャバシャするほどのイワシの群れを期待していたが目視でも見えず、魚探を見てもパラパラ何かの影が見えるだけだ。時々大きい反応が見えるのだがすぐにどこかに行ってしまう。群れが小さいのだ。

毎回そうなのだが、ベイトの群れを探しながら一方ではタイラバをやっている。のませサビキはベイトの群れが来ないと手持ち無沙汰だ。その間がもったいないのでタイラバをやっているわけだが、一昨年まではこんな兼業でホウボウが釣れたりしていた。
去年はそういう実績がなかったのだけれども、またいつかは釣れる時が来るのを信じて同じことを繰り返している。
しかし、今日は、ベイトの群れが小さく、反応がなくなったのでタイラバの竿に持ち替えようと魚探の前を離れて戻ってくると反応が出ている。急いでのませサビキの仕掛けに持ち替えると群れが消えているという繰り返しであった。あたかもベイトの群れは僕の殺気に気が付いているかのようなのである。
今日は新しく買った(それも新品で。)リールの初陣であったのだが、あまりにも気負いすぎていたのだろうか・・。



こんなことを数回繰り返しているとさすがに嫌になってくる。このままここでボウズで終了するのは嫌だと思い、いろいろ考えを巡らせる。アマダイはタイラバで釣れるので、このまま水軒沖まで戻ってそれをやってみようと考えた。
せっかくなので今までと違う場所でやってみようと、前回流した場所からさらに南のほうで試してみるもダメ。やっとアタリがあったかと思えばサバフグだ。



これだけ持って帰っても仕方がないので撮影後にお帰り願った・・。

ほかの船が釣りをしている場所に移動してみると、今日もちからさんが浮かんでいた。



今到着したばかりということでしばし同じ場所で流してみるも、やはりエサがないと釣れる気がせず30分も持たずに終了とした。
結局、住金方面に行っておけばこれほど燃料を無駄に使うことはなかったのである・・。

叔父さんの家に寄り、置いてもらっていた洗濯機の背面パネルを引き取ってきた。
これを使ってある実験をしてみようと考えている。前回の船底塗装の時に考えた、ペラコートの代用品の実験だ。この塗料は、素材の撥水力を利用してスクリューやシャフトなどの金属部分をフジツボから守るものなのだが、やたらと値段が高い。船体の底に塗る塗料には金属イオンが含まれていてそれを金属の部分に塗るとひどい電蝕を起こして素材を蝕んでいくので使えない(舵の部分にはずっと使っているのだが、これは大丈夫なのだろうかといつも考えている・・)。そこでこういった特殊な塗料を使わなければならないのであるが、セールの時に買っても1個4000円ほどする。それをケチって2回に分けて使っているというのが現状なのだが、その主剤の臭いがコーキング剤そっくりなのだ。もともとシリコンを主成分にしているようなので同じくシリコンが主成分のコーキング剤と基本的には機能は変わらないのではないかと考えたわけだ。
もし、それが本当なら費用を大幅に削減することができる。コーキング剤は建材の高騰や原材料の高騰のあおりを受けてかなり高額になってしまったが、それでも1本買えば10回くらいは使えそうだから費用は一気に50分の1になる。

いきなり自分の船で試すのは怖いのでまずは実験からだと思い、適当な大きさの金属製の板を探していたのである。この前、アマダイを届けに叔父さんの家に寄ったとき、ちょうど洗濯機を解体していて、そのパネルを置いてもらっていたのである。本当はスクリューと同じ素材の真鍮板が欲しかったのだが贅沢は言えない。

コーキング剤は石油に溶けるらしく、自宅のポリ缶に残っていた石油で溶かしてこの鉄板に塗ってみたのである。



これを3ヶ月ほど海水の中に漬けておくと結果がわかる。まったくフジツボを寄せ付けないか、もし付着していたとしても指で軽く触れる程度で落ちてくれれば合格だ。
金属イオンなどは入っていないだろうから電蝕については心配もないだろう。あとは付着力を強化するプライマーを探せば自家製ペラコートの完成である。

しかし、ここまで準備をしておいて何なのだが、今までこんなことを考えた人というのは山ほどいたに違いないのである。ネットが普及したこの時代、誰かがこんなことを試して効果的だったとして、それがどこかで密かに続けられているのみであるということは考えづらい。試しにやってみた人は数多いたけれどまったく意味がなかったので全然広まらなかったというのが真実だろう。
だから、僕も実はあまり期待はしていなくて、こうやってブログのネタになればそれでいいと思っている程度だ。
まあ、また9月の終わりころにこれをネタにブログを書ければそれでいいのである。

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