イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

タラノメ採り4回目

2022年04月03日 | Weblog
先週、せっかく紀美野町まで遠征したのにまったくタラノメを確保できなかったので今日はもう一度行くことにした。雨模様だし船も出せそうにないので釣りもあきらめがつくというものだ。そして紀ノ川筋のポイントも最後に見ておきたいと思っているので先週とまったく同じルートになる。

昨夜は、少しだけ不機嫌から立ち直った紀州釣り用のリールをもっと調子よくしてやろうとクラッチのユニットをばらしていたら遅くなってしまい、朝起きるのが遅くなってしまった。
午前5時半ごろには人知れず紀美野町のポイントでタラノメを採ろうと思ったが出発時間が午前5時半になってしまった。

リールの方はというと、また不機嫌なリールに逆戻りしてしまった。クラッチシステムに使われている極小のバネが原因だというのはわかってきたが、あんまり曲げたり伸ばしたりして折ってしまうとそこで万事休すとなってしまう。しかし、あと1回だけは調整してみたい。あと数回の使用機会しかないと思うのだが、その間は快適に使いたいと考えているのだ。



道中、すっかり明るくなってしまっていたので紀美野町に行く前に今年の元旦にみつけたポイントを回ることにした。先週見たところではほとんどの木が枯れてしまっているようだったのであまり期待はできないが、来年以降のためにも様子は見ておかねばならない。
確かにいくつかの芽は出ていたが、やはり大半は枯れてしまっているようだ。そして、ここは寒い環境にあるのか、芽は小さい。まだ固く閉じでいるものもある。なんとか食べられそうなものを3個だけ採り紀美野町に向かう。



紀美野町のポイントでは先週、薄暗い中で木をみていたのだが、今日はすっかり明るくなってしまっている。採っているところはあまり人に見られたくはないのだが仕方がない。
そして、枝の先っちょには大きくなった芽が出ている。急いで、しかも取り残しのないように採ってゆく。幸いなことに小雨が降ってきたので人は少ない。
しかし、ここはさすがにコンペティターがいるらしく、下の方はいくらか盗られている。しかも、もったいないことに、木が根元近くから折られている。少し高い場所の芽を盗ろうと木を無理やり曲げたのだろう。こんな場所は地元の人しか採りに来ないとおもうのだが、地元の人でもこんなにひどい盗り方をするものだろうか・・。ここもそんなに長くは取り続けられないのかもしれない・・。



とにかく芽を採ることを優先したので写真は採ったあとになってしまった。

ここからは港を経由して紀ノ川筋のポイントまで行くのだが、桜を見ながら移動することにしていた。満開は過ぎているのかもしれないがそれなりに花見をすることができるだろう。一眼レフを荷台のボックスに入れてきたので雨が心配だ。
道中の桜はちょうど満開。



前回の田辺湾への釣行のとき、高速道路から古墳のような小高い丘に桜が一本咲いているのを見つけていた。なんだか映画の1シーンのようにも思えるような景色だったのでそれを見てみようと来た道とは別ルートで港へ向かうことにした。



この桜は大して見事だというものでもなかったが、道中、凄い規模のタラの木のコロニーを見つけた。



バイクで道を走っているときは大体、わき見運転をしながらタラの木はないだろうかとキョロキョロしている。第2ポイント以外はそうやってみつけたところばかりだ。今日もキョロキョロしていたが、こんな場所にタラの木は生えていないだろうというところにそれらしき木をみつけた。幹をみてみるがトゲは目立たない。これはタラの木だろうかと思うのだが、やはりどう見てもタラの木だ。近づいて試しにひとつ採ってみると間違いない。おそらく、木が大きくなりすぎてトゲが退化しているのだろう。それほどまでに大きい木になっている。芽を見てみてみても誰も盗った形跡がない。タラの木の成長速度はどのくらいなのかは知らないが、道路からはそれほど離れていない場所で十数年、もしくは2、30年という期間、誰にも発見されてこなかったということだろうか・・。これは奇跡に違いない。あの小高い丘の桜の木の精が導いてくれたに違いない。
残念ながら芽は相当大きくなってしまっていて全部を採ることはできなかったが、おそらく第2ポイントに匹敵するか、もしくはそれを凌駕するほどの分量を採れるのではないかと思える。いい場所を見つけた。
この感じだとこのポイントでのベストな採りごろは第2ポイントと同じ頃なのだと推測できる。



その後も、この道路沿いに2か所、数本ずつ程度だがタラの木を見つけた。



おそらくじっくり探せばもっとたくさんのタラの木を見つけることができるに違いない。ついでに大きなゼンマイの株もみつけた。



このルートは何もかもが大きい。僕はこのルートを、「タラノメゴールデンジャンボルート」と名付けることにした。
誰にも教えるわけにはいかないが、僕が死の床についたとき、このルートの詳細を書いた地図を枕の下に敷いてあの世に行くので、それを見つけた人にだけこの情報を遺すことにしようと思う。



港へ行き、長らく乗っていない船の異常がないことを確認し、紀ノ川筋のポイントへ。ここも大きくなっている。先週は白いトレーナーのインテリ野郎に僕の姿を見られたけれども、幸いにも奴が盗った形跡はない。すべての芽を僕のものとして和歌山城へ向かった。



田辺に行ったあの日だけ気温が上がり、あとはけっこう寒い日が続いたからだろうか、和歌山城の桜もほぼ満開状態を維持している。
今年はタイミングが悪くて満開の桜を見ることはできないだろうと思っていたけれどもきれいな桜を拝むことができた。



最後にまた、和歌浦に舞い戻り、御手洗池の桜を見てきたのだが、ここも満開で、しかも和歌山城ほど人はいない。章魚頭姿山の頂上まで登りきる体力がなくなった今、意外とここは穴場なのではないだろうかと思った。



これで春のミッションの約半分を終えたことになる。次はコゴミを採りに行ってそれからは生石山だ。山菜の季節は始まったばかりである。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 田辺湾釣行 | トップ | 「無と意識の人類史」読了 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事