イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「森のバロック 」読了

2017年07月05日 | 2017読書
中沢新一 「森のバロック 」読了

以前に読んだ、「日本人は思想したか」の鼎談者のなかのひとり、中沢新一が南方熊楠について書いている本をみつけた。
思想家が書いた熊楠論なのでただの伝記物ではない。有名な「南方マンダラ」について考察されたものだ。
熊楠の研究では民族学と粘菌が有名だが、熊楠は真言密教に出てくる両界曼荼羅の構造を使って民俗学に残っている人の思想の歴史、粘菌という動物でも植物でもない生物の営みから宇宙、世界の構造を解き明かそうとしていた。というところまではなんとかわかったが、その結果がどうであったか、それが現代人にどんな問いかけをしているのか、そんなことが書かれてるはずであるが、まったく理解することができなかった。

それはそうだ。あとがきに、この思想を導き出すために著者は10年の歳月を要したと書いている。これほどの知識をもったひとが10年かけてたどり着いたことを僕みたいな不抜けた人間が理解でいるはずがない。
死ぬまで無理だ・・・。
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