倉橋由美子 「よもつひらさか往還」読了
なんとも奇妙な小説だ。というか、こういう、幻想小説というジャンルの小説はたくさん書かれているのだろうけれども僕はまず読まないのだから、「奇妙な」という感想になってしまう。
「よもつひらさか」は「黄泉比良坂」と書き、『日本神話において、生者の住む現世と死者の住む他界(黄泉)との境目にあるとされる坂、または境界場所。』という場所のことを指す言葉だそうだ。
この小説もそのとおりで、とある洋館にあるバー、そこは主人公だけがプライベートに使うことが許されているバーのようなのだが、そこのバーテンダーが作るカクテルを飲むことによって主人公は奇妙な世界に迷い込む。
そこはあの世であったり、主人公の記憶の中の世界であったりまたはバーテンダーが作り出したりしたのかもしれない世界だ。そこには必ず女性もしくは女性らしきものが居て、主人公はひと時の逢瀬を体験する。
ただそれだけの短編が1冊にまとまっているという構成だ。
主人公がバーに現れるのは昼間だ。昼間のお酒には幻想の世界に引き込む力があるのだろうか?僕も最近では昼間にお酒を飲んでいることが多くなってしまったが、今のところはそんな世界に迷い込んだ経験はない。
そういう世界に迷い込むにはもう少しお酒には強くなければだめなんだろうな。そこへ行くまでにきっと眠ってしまうだろう・・・。
なんとも奇妙な小説だ。というか、こういう、幻想小説というジャンルの小説はたくさん書かれているのだろうけれども僕はまず読まないのだから、「奇妙な」という感想になってしまう。
「よもつひらさか」は「黄泉比良坂」と書き、『日本神話において、生者の住む現世と死者の住む他界(黄泉)との境目にあるとされる坂、または境界場所。』という場所のことを指す言葉だそうだ。
この小説もそのとおりで、とある洋館にあるバー、そこは主人公だけがプライベートに使うことが許されているバーのようなのだが、そこのバーテンダーが作るカクテルを飲むことによって主人公は奇妙な世界に迷い込む。
そこはあの世であったり、主人公の記憶の中の世界であったりまたはバーテンダーが作り出したりしたのかもしれない世界だ。そこには必ず女性もしくは女性らしきものが居て、主人公はひと時の逢瀬を体験する。
ただそれだけの短編が1冊にまとまっているという構成だ。
主人公がバーに現れるのは昼間だ。昼間のお酒には幻想の世界に引き込む力があるのだろうか?僕も最近では昼間にお酒を飲んでいることが多くなってしまったが、今のところはそんな世界に迷い込んだ経験はない。
そういう世界に迷い込むにはもう少しお酒には強くなければだめなんだろうな。そこへ行くまでにきっと眠ってしまうだろう・・・。