イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「ステイホームの密室殺人 1  コロナ時代のミステリー小説アンソロジー 」読了

2021年01月08日 | 2021読書
織守 きょうや 、北山 猛邦 、斜線堂 有紀、 津田 彷徨、 渡辺 浩弐 「ステイホームの密室殺人 1  コロナ時代のミステリー小説アンソロジー 」読了

この本もコロナ禍から生まれた本だ。なんとこの本は早くも去年の8月17日に発行されていた。図書館の新刊欄に入っていたのでもっと新しいと思っていたがなんと動きの早いことか。

外出規制で密室となった室内での密室殺人や身動きが取れない中での代理殺人などのミステリー小説のアンソロジーだ。
相当若い作家が書いているのと、おそらく1、2か月で書き上げてしかも短編であるということからどうも僕が考えているようなミステリー小説とはかなりかけ離れている出来栄えだ。まあ、今風のミステリーといえばきっとこんな感じのものなのだろうから僕の方がついて行けていないということには違いないのだが・・。薄っぺらいと感じる。ついでに使っている紙も薄っぺらい。電車の中で居眠りをしながら往復で読み終えてしまった。

ドラマといい、小説といい、時が経つごとにコロナ禍の状況を織り込むのが当たり前になってきているようだし、バラエティー番組でも旅番組でも出演者がマスクやフェイスシールドをしているのが当たり前になってしまった。これもきっと新しい生活様式ということになるのだろう。
そういうことにはどうもいまだに馴染めない。悲しいかな、やはり僕は時代についていけない人間なのだろう。
だからこの短編集にもどうも心は動かされなかった。

そしてここ数日、日本国中陽性患者の続出でえらいことになっている。関東では再び緊急事態宣言が出され、関西も時間の問題らしい。
1日何人陽性になれば危ないのかということはよくわからないが、テレビでの煽りかたを見ていると珍しく僕も真剣に怖くなってきた。大阪の街はいまだに人がいっぱいで、先日の電車の乗客の若い女たちはどうも赤の他人と一杯やっていたらしく車両の中で大声で、「さっき△△△で一緒に飲んでいた○○○です~。聞こえてますか~。」とやっている。吉村さんが聞いたら激怒しそうなことが普通に行われているのだろうから一所懸命やっておられる政治家の方々がかわいそうで、そんな中、通勤している自分にもそのリスクが降りかかってきているのだと思うと恐ろしい。

別に感染すること自体はあまり怖いとは思っていなくて、十中八九死ぬことはないと思っているし、よしんば死んでしまったとしても今さら悔いが残るというような人生でもない。悔いが残るのは買い溜めたお酒を残していかなければならないくらいだろう。(紙パックばかりだが・・)
それよりも、他の人にうつしてしまうのが怖い。母親は80歳をとうに越してしまっているし、息子はもうすぐ国家試験だ。「お前のせいで・・・」と言われるのが面倒くさいのだ。
事務所の入り口には消毒液を置いているがいままではたいして気にすることもなかったけれども今日からはせっせとプッシュするようになった。
どこまで効果があるのかはわからないが身に降りかかる火の粉は払わねばならない。(この場合はウイルスか・・)
テレビでは1か月は無理だろうとか、3月までは治まらないとかいろいろ言っているが、今日の天王寺界隈を見ていてもあんまり人が減っていると思えない。少し寂しく見えるのは寒いからだということだけだろう。これが、キタやミナミとなるとまた違ってくるのかもしれないのでこれがピンポイントで見た感想であってほしいがこの先どうなっていくのだろうか・・。

あまりひどくはなってもらいたくはないけれども、ほどよく休日が増えている今くらいの感じが続いてくれるのならまんざらでもない。そして自分に感染しなければなおのこといい。
それでもやっぱり大阪に来るのが怖くなってきている。できることなら和歌山でひっこんでいたいけれどもお金をもらわなければならないのでそうもいかない。あまり長くなるとまたコンビニに行けと言われてしまうかもしれないし、もうそろそろ手打ちにしてくれてもいいのではないかと思ったりする。

しかし、たった0.1ミクロンの粒々にこれほど振り回されるとは人間の世界というものも危ういものだとあらためて思う。どれだけ科学技術と自然科学が発達しても永遠に0.1ミクロンから逃れられないのかもしれない。
まさに五蘊盛苦だ・・。

「2」が所蔵されていても次は読むかな・・?

コメント
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