イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

加太沖釣行

2020年08月07日 | 2020釣り
場所:加太沖
条件:中潮 7:59満潮
潮流:8:48 上り1.1ノット最強 11:30転流
釣果:ボウズ

7月から今日までの釣りを振り返ってみると、魚が釣れたのが3回だけで、竿で魚を釣ったのは1回だけということになった。
ほかの人の情報を聞いてみると釣れないどころか爆釣が続いている。
一体どこに原因があるのか・・。どうしても、テクニックがないことに言及したくないのでいろいろ考えてみた。
ひとつ、これはどうだろう。
春から渡船屋が週に2日休業するようになり、港が閑散とする日が増えた。人がいない日は野鳥の楽園となっている。スズメが水浴びをしていたり、トンビが日向ぼっこをしていたりするのを港に入る通路から見ることがある。僕の船でもやたらとデッキの上で鳥の羽を見るようになった。



多分その主はサギだ。(アオサギという種類のようだ。)



こいつがこの辺を縄張りにしているらしい。

休憩場所になっているのか、獲物が通過するのを待つ狩場になっているのかわからないがオーニングの下から飛び立っていく姿を2回ほど見たことがある。
その殺気が船に残っていて、それが魚にも通じているので僕の船の下を通過する魚がおびえて仕掛けに食いついてこないのだと考えることはできないだろうか・・。
などと思いを巡らせながら、どちらにしても船を出さない限りは魚は釣れない。今日もとりあえず港に向かった。

家を出るころ、かなり風が吹いていた。この季節、台風でも来ない限り、まあ、たいしたことはなかろうと思い港まで行くとけっこう吹いている。船が完全に横を向いている。時折フッと風は止むけれどもこの状態では出港できたとしても着岸は無理だ。
少し待ってみるがいっこうに風は止まない。保険のタチウオを確保するため、夜明け前には船を出したいと思っていたが辺りはだんだん明るくなってきた。これで万事休す。
あきらめて港を後にした。



こんなとき、新しくできた「わかやま〇シェ」がありがたい。午前5時前でもお店が開いている。今日は1キロ150円の冷凍肉団子と10匹入り冷凍エビフライ300円というのを見つけた。クーラーの中は魚ではなく冷凍食品が占拠してしまった。
それから釣具屋を覗き、家の近くにオープンした24時間営業スーパーで買い物をして帰宅。とにかく早朝でも営業している店はありがたい。



しかし、そのころになると風をまったく感じなくなった。予報でも夜明け過ぎに風が治まるとなっていたので友ヶ島の風速の現況を調べてみると一気に風が治まっている。



この時点で午前6時。氷もクーラーにそのまま残しているので港に戻ることを決断。
潮も上り潮なので田倉崎周辺で釣りができるはずだから最短時間で加太まで行ける。午前7時過ぎには田倉崎沖に到着した。



しかし、これはまさしく神様が仕掛けたトラップであった。予定通り田倉崎沖から仕掛けを下したがまったくアタリがない。その後ナカトシタ周辺まで北上してみたけれどもその間にビニールを2回引きちぎられたことと、ビニールにはみ跡が少し残ったことがあっただけであった。



魚はいることはいた。しかし、神様は僕には恵みを与えてはくださらなかった。
上潮が異常に速く1.1ノットとは思えない。その速度に僕の腕が追い付かなかったのだけれども、やはり、アオサギの殺気のせいにしておきたい。


家に帰ると、奥さんが、「今日は何の日か知ってる?」と聞いてくる。「ん?」「今日はお父さんの命日やないの!」
ああ、忘れていた。確かに今日は父親の命日だった。お墓のあるお寺は図書館から信号に引っ掛かることなくバイクで2分ほどしかかかからないところにある。最低2週間に1回は図書館に行くくせに墓参りなんて正月からこっち行ったことがない。
あわてて墓参りに出かけたわけなのだが、いっこうに墓参りにも来ないことに業を煮やした父親が今日のトラップを仕掛けたのかもしれない・・。




まったく魚が釣れない理由は別のところにあるということは薄々僕自身が感づいている。しかし、それを認めてしまえばこれから先、ずっと魚が釣れないような気がする。だから、わざとそれには気付かずにいとこうと思うのだ・・。実はそれがこのボウズスパイラルの原因なのだ。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする