イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

この1年を振り返る。

2019年12月30日 | Weblog
今年もあとわずか。この1年を振り返る。

今年はとにかく釣行回数が多かった。その数なんと66回。僕の会社の年間休日数というのが百十数日なので休日の約半分は釣りに行っていたことになる。逆にいうと約半分の休日は釣りに行っていないことになるのだが、その釣りに行かなかった休日、山菜を採りに行ったことはよく覚えているけれども、ほかには何をしていたか大した記憶が残っていない。それではせっかくの限りがある休日だ。せっせと釣りに行って記憶に残そうではないかとも思うのだ。
と、言いながら、結構疲れる。数うちゃ当たるではないのだから回数を減らして内容を濃くしなければならないとも思うのである。

去年に比べると12回も釣行回数が多くなったのはやはり今年の天候がすごく安定していたからだろう。これにつきる。確かに勤務地が地元になったということもあったのかもしれないが、それの影響は読んだ本の数の減少に出てしまった。去年は72冊で今年は55冊、こっちは17冊も少なかった。
ボウズも意外と少なかった。今年は14回。率にして2割1分。去年の1割減だ。ちょっと運がよかったのかもしれない。
そして台風が少なかったのもありがたかった。船のロープを増し締めしに行った回数は1回ほどではなかっただろうか。


去年の暮はかなり暖かかったけれども新年は打って変わって急に寒くなった。初釣行は真鯛となぜか釣れてしまったチヌでスタートした。



魚種別に書いていくと、その真鯛はあいかわらず1匹、2匹で終わっている。周りの人たちは大量に釣り上げているけれども僕にはなかなか回ってきてくれない。船の釣りはこれが釣れなければこの辺で船を持つ資格がないのではないかと思っているから悲しくて仕方がない。秋になってもそれは変わらず、鉤を変え、竿の持ち方を変えいろいろ工夫をしてみるけれどもやっぱりダメなものはダメなのである。
たくさんの名人にどんな釣りをしているのですか?と教えを乞うのだがそれが見事に全部異なる。まあ、本当のことを教えてくれていないから適当が集まってでたらめな技がいっぱい出てくるのかもしれないが、僕はそのせいで余計に途方に暮れるのである。

 

コウイカは去年の暮れからの不調を引きずっていたけれどもなぜだかコチがよく釣れた。そして今年の秋を迎えて例年並みの釣況になってくれたのがうれしい。3年ぶりにイカが帰ってきたという感じだ。

  


 

イカというと今年は久々にアオリイカが釣れた。なんと5年ぶりの釣果であった。



久々というとスズキではないがセイゴが釣れたのもうれしかった。




夏を迎え、チョクリが始まったが、今年はこの時期に鼻血事件が勃発した。鼻血が治まって最初の釣行で再び船の上で血が出てきたときには焦った。



これが理由ではないけれどもチョクリだけで行く釣行は少なかった。

  

逆に初島への釣行が多くなった。タイラバではホウボウやコチが釣れるし、今年ははじめて飲ませ釣りでも釣果を見ることができた。これはこれでおもしろくなってしまったのだ。

 

キスは全然ダメだった。浜の宮の沖は完全に死んでしまったのではないだろうか。もう3年くらいはまともな釣果を得ていないような気がする。マリーナシティの観覧車の前では少しは釣れるけれども爆釣とまではいかない。天ぷらをたらふく食べたいと思うけれどもその望みが再びかなうのはいつになるだろうか。

 

タチウオはよくも悪くもという感じだった。紀ノ川の河口は数は少ないものの大きな型を見ることができた。あまりにも大きいので仕掛けを大量にロストするという弊害もあったけれどもそれを凌駕していい釣果であった。かたや洲本と小島の沖はまったく振るわなかった。せっかく新しい竿を作ったにもかかわらず活躍の場を与えてあげることができなかったのだ。初めて洲本沖へタチウオを釣りに出たのは5年前だけれども、それ以来平均的な釣果はどんどん落ちているような気がする。僕の腕が悪いということもあるだろうが、のべつまくなしあれだけの船がやってきてタチウオを釣り上げていたらいくら大量に生息しているタチウオとはいえ絶対数が減ってきているのじゃないかとも思うのである。あくまでも僕の腕が悪いのを棚に上げておいてという見解ではあるけれども・・。

 

タチウオというと、新たな定番料理を確立した。お手軽で美味しいので来年もどしどし作りたいと思う。もちろん釣果があればという前提だが。




新しい試みは少なかった。唯一成功したのはコウイカのスッテにアシストフックを取り付けたことだ。これで秋以降、2匹のマゴチを釣り上げた。




初めて釣った魚もある。ヨコワとハモだ。僕にとってはもう、魚屋さんでしか見られないような魚だった。ヨコワは小さかったけれどもそのまんまマグロの味がした。ハモはやっぱり素人が調理してはダメだ。骨切りをしてみたものの口の中には大量の小骨が残ってしまった。

  

陸路を行く釣りでは、春の乗っ込みチヌは1回だけの釣行であったけれども好釣果であった。惜しむらくは年なしが出なかったことだろう。数はいらないからでかいやつを1匹ほしいというのは贅沢だろうか・・。



渡船代も値上がりし、こっちもフェードアウトしてしまいそうだ・・。
そして何かほかのネタが伴わないと釣りに行くのが億劫になってきた。冬のフカセ釣りは一応真剣に行きたいと思う釣りではあるけれども、どんどん近場をめざし、かつ帰りに寄り道ができなければ行きたくなくなってきた。今年は久々に醤油を買いに行ったけれどもどうもこれが定番になりそして数年後にフェードアウトしてしまいそうだ。



秋の遠足釣行は釣りよりも寄り道がメインなのは数年前からだが、いい場所を見つけた。行った時期と天気が悪くてボウズで終わったけれども、来年はいい日和を選んでもう一度挑戦してみたい。



魚ではないが、今年のワカメは厳しかった。去年の台風で胞子が岩から剥がされてしまったのだろうか。これは地元だけではなく全国的にそのようだったので仕方がない。

 

今年は今のところ水温が高いようなので来年のワカメも心配だ・・。

また、どうしてだか、係留している港の水質は夏を迎えてもきれいであった。船の下や護岸のそばにはたくさんのチヌが泳いでいた。来年も泳いでくれていたらフライで狙ってやろうと考えている。船の底も汚れが少なくなるからこのままの状態を保ってくれればうれしいのだが・・。




今年もすべての釣行スケジュールを終え、形ばかりの松飾を作って今年のすべての釣行を終了。

 

中古の釣具屋さんへコツコツ拾い貯めた電気ウキを売りに行き、



薄べったくなった潮時表を処分し、デスクトップに残っている潮流表を削除して新しい年を迎えよう。


令和最初の年が暮れてゆく・・。暦なんて人間が勝手に考えた規則で自然の摂理とは全く関係がないと思うのだが、こんな名前の船を見るとなんだか時代の流れを感じてしまう。



来年も安全で魚釣りができますように・・(釣果は二の次で・・)

コメント (2)
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