イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「超ひも理論をパパに習ってみた 天才物理学者・浪速阪教授の70分講義」読了

2017年10月23日 | 2017読書
橋本幸士 「超ひも理論をパパに習ってみた 天才物理学者・浪速阪教授の70分講義」読了

最先端の物理学を物理学者とその高校生の娘との会話でわかりやすく解説しようというものだ。が、全然分かりやすくない。まあ、文科系の大学しか出ていないのでそれはそれで仕方がないことだとは思うが・・・。

テーマにしているのは、物質は“質量”というものをいかにして得ているか。そんなもののようである。その理由には四次元以上の次元の世界が関係しているという。
物質は原子でできているが、その原子はクオークというもっと小さな素粒子でできている。陽子は素粒子が3個集まってできているらしい。
どうして四次元以上の次元世界が関係しているかというと、低い次元の住人は高い次元の切り口しか見えない。異次元にまで広がっているものは切り口が通り過ぎていってしまうと消えてしまったように見える。そんな風に素粒子の世界をか考えると陽子には質量の違うものがたくさんあったり、陽子を構成する三つのクオークを分離できないとかいうことが説明できるらしい。
実際にそんなように見える現象が実験でも見ることができてきているということだ。

しかしながらこの次元にあるはずの物質が異次元空間で説明できるというのはおかしくないのか?というところから生まれてきたのが超ひも理論と言われるものらしい。
素粒子というのは粒様の形ではなく、ヒモのような形をしているというのだ。そういう風に考えると素粒子(光子)と重力がすぐに説明ができるらしい。
ひもは1次元なのでひらひら揺れる方向は1方向しかない。光が偏光するのはそうだからだそうだ。
そして、輪ゴムになったようなひもは重力を生み出す。ちなみに重力を生み出すのも素粒子で、グラヴィトンという。輪ゴムは右方向と左方向の2方向に波打つことができ、どうしてだかわからないがそれが重力を生み出すもとになるらしい。

登場人物の女子高生はパパの解説でそこそこ理解しているようだが、読んでいるこっちはさっぱりわけがわからない。
まず、頭の中で想像してもまったく形が浮かんでこず、ヒモが僕たちの体の原料というのなら、昔の家の藁と土とを混ぜた壁のようなものを考えればいいのか・・・。それとももっと技術が進んだFRPを想像した方がいいのか・・・。

電車の中で見る、化粧にしか興味のなさそうな女子高生を見て、こいつらは人間のクズじゃないかと思っていたけれども、僕も脳みそのレベルはこいつらとあまり変わらないような気がしてきた。僕はクズどころか、細切れのヒモなのかもしれない。それはあまりにも小さいからきっとホコリとかチリとかそんなものなのだろう・・・。

コメント
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