椎名誠 「ノミのジャンプと銀河系」読了
久々に椎名誠の本を読んだ。20年ほど前は読む本のほとんどがこの人の本だったこともある。
椎名誠といえば、20代のサラリーマン生活を描いたもの、怪しい仲間たちと日本中をうろついたエッセイ、世界の辺境を目指した体験、そしてナンセンスなSF、自伝的小説といくつかのジャンルがある。今話題の藤井聡太四段の愛読書のひとつになっていた「アド・バード」は作家の書いたSFだ。
しかし、この作家も御年73歳。この本はそんな作家の集大成のようにも思える。
様々な体験の中で生まれてきた疑問、SFにちなんだけた違いな宇宙の大きさや未来の技術について多分僕も読んでいるような一般向け書籍なんかを参考にして書かれたエッセイになっている。
一般向け書籍を参考にしている脱力感というところが椎名誠らしい。
なんだか、世界の辺境を渡り歩いた船乗りが年老いて、ロッキングチェアに揺られながら昔を思い出している。そして、実際に目にしてきた普通では考えられないけた違いの世界を目の前にいる誰かに自慢するわけでもなく淡々と語っている。そんな感じがする。それはそれで人生の玄冬の頃をこんなに過ごせれば本望なのではないかと思うのだ。
久々に椎名誠の本を読んだ。20年ほど前は読む本のほとんどがこの人の本だったこともある。
椎名誠といえば、20代のサラリーマン生活を描いたもの、怪しい仲間たちと日本中をうろついたエッセイ、世界の辺境を目指した体験、そしてナンセンスなSF、自伝的小説といくつかのジャンルがある。今話題の藤井聡太四段の愛読書のひとつになっていた「アド・バード」は作家の書いたSFだ。
しかし、この作家も御年73歳。この本はそんな作家の集大成のようにも思える。
様々な体験の中で生まれてきた疑問、SFにちなんだけた違いな宇宙の大きさや未来の技術について多分僕も読んでいるような一般向け書籍なんかを参考にして書かれたエッセイになっている。
一般向け書籍を参考にしている脱力感というところが椎名誠らしい。
なんだか、世界の辺境を渡り歩いた船乗りが年老いて、ロッキングチェアに揺られながら昔を思い出している。そして、実際に目にしてきた普通では考えられないけた違いの世界を目の前にいる誰かに自慢するわけでもなく淡々と語っている。そんな感じがする。それはそれで人生の玄冬の頃をこんなに過ごせれば本望なのではないかと思うのだ。