まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

サミットやっとったんかい

2009年07月09日 | ブログ

毎年行われているのだが、ニュースを見て初めて「今年もその季節やったんやな」と思うのが二つ。プロ野球のオールスターゲームと主要国首脳会議(サミット)。

プロ野球のオールスターは野球を知らない女子アナが前面に出て、なおかつセ・リーグ偏重の中継になったあたりから見ることがなくなった。まあこれはお祭りだし(最近は選手のほうもオールスター出場に重きを置いていないようだし)、別に見なくてもよいのだが、サミットを「今年もその季節やったんやな」と思うようでは社会人としてはいけないだろう。

今年はイタリアでの開催で、G8のほかに、環境問題、食糧問題などを話し合うために、中国、インドやアフリカ諸国など多くの国の代表を招き、「拡大サミット」を行うという。新興国の力が伸びてきたということもあるが、その一方で、G8の存在感が薄くなってきたともいえる。

かつては、「先進国」と言われた世界のトップの国が重要な問題を話し合う、それこそ注目される場だったのだが、それらの国の力も失われたのか。まあ、リーダーたちの存在感もどこか軽いような気もするし・・・・。今のオールスター戦に本当に「この対決が楽しみ!」というワクワク感がなくなったのと同様、首脳会談のメンツを見ても「うーん」というところ。オバマ大統領くらいかな、気合が入っているのは。ロシアも、メドベージェフ大統領ではなくここはプーチン首相が行かないといけないでしょう。

でもまあ、こういうオールスターが一同に介する場というのをなくすわけにもいかないので、やはり内容というのか、「年中行事」で済ませるのではなく、「ここで何とか結果を出すんや!」というくらいの意気込みで臨んでもらわないと。

麻生首相も、「イタリアへの卒業旅行」などとマスコミに冷やかされているようでは、あきまへんで・・・・。

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テレビがお釈迦になりました

2009年07月08日 | ブログ

今日は帰宅後、珍しく「おっさんテレビ」で中継をしていたオリックス・バファローズ対福岡ソフトバンクホークスの試合を見る。9回に粘ったものの惜敗となったバファローズにやれやれといっていたところなのだが・・・。

突然、テレビが何やら音を立てたかと思うと、「パチン」と切れた。電源を再度入れるも反応がない。あらあら、とうとうこいつもイカレてしまったか。

現在のテレビ(もちろんアナログ式の箱型です)を購入したのは2001年。購入したのはちょうど参議院選挙の日。当時就任したての小泉首相のフィーバーで自民党が勝利した選挙である。またこの年は近鉄が奇跡の逆転優勝をなしとげたこともあり・・・・。

あれから8年が経過し、さまざまなものが変わった。あるいは変わる可能性がある。何だか感慨深いものがある。

さて現実の話に戻るとして、「これで我が家も地デジ対応へ移行?」ということになる。やれ液晶だ、薄型だ、エコポイントだとあるが、正直、どれが一番よいかはっきりとはわからない。それなりに見繕うのではないかと思う。

ともかく、時の流れなのだろうか??

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ハンカチスタジアムでの熱投~関西独立リーグ観戦記

2009年07月06日 | プロ野球(独立リーグほか)

久しぶりに関西独立リーグの試合を観戦しよう。例の分配金騒動直後のオープン戦以来となる。運営会社が撤退した後、リーグとしてのホームページもないので、前期終了を前にして順位がどうなっているのか、個人タイトルの行方がどうなっているのかがわからないのが気になる(仮に熱心なファンの方がまとめていたとしても、それは公式記録ではないでしょ?)。

Dscn2059さて、7月5日の昼前、JR山陽線は加古川駅の一つ姫路寄りの宝殿駅に現れる。行政区画で言えば高砂市。駅前には「高砂や~」の翁と姥の像がある。結婚式で伝統的に唄われるとされる謡曲(私はその経験がないのでわかりませんが・・・)である。そのためか、同市は「ブライダル都市」という宣言をしているようだ。もっとも、私がイメージする「高砂」は、朝潮とか高見山のイメージが強いのだが。

宝殿駅から市のコミュニティバスに揺られて、5分で高砂市総合運動公園に到着する。野球場はその一角にある。この日行われるのは明石対神戸の兵庫対決である。結果見え見えでどうでもいいやという雰囲気の兵庫県知事選挙(実際、どうでもよかった選挙だった)より熱い戦いを期待しよう。

Dscn2061高砂市野球場、高校野球や社会人野球ではよく使われている球場だが、入口横に「ハンカチメモリアムスタジアム」という手製の看板がある。ハンカチ・・・そう、現在早大にいる「ハンカチ王子」こそ斎藤佑樹投手が、高校時代に兵庫県のこの球場で行われた国体で熱投を見せて優勝したことから、当時のブームにあやかってその名がつけられたという。それにしても、「ハンカチ王子」という呼び名、確かに流行語にはなったが、もう何年かすると「知る人ぞ知る」という言葉になるのかな。斎藤投手がプロを志望しなかった場合、彼の野球伝説はそこで終わることになり、そうなると「ハンカチスタジアム」というのも「何のこっちゃ」ということになるだろう。その由来を書いたものも同時に立てておいたほうがいいかもしれないな。

スタンドに踏み入れる。ネット裏は屋根で覆われており、ベンチ上のあたりまで客席があり、あとは芝生席というつくり。地方球場にはよくある構造だ。そんな中、ベンチ上のフェンスが低く、前のほうに座っても障害なくグラウンドを広く見渡すことができる。これだけ観やすいグラウンドもなかなかあるものではない。

Dscn2066また、スコアボードが本当の「手書き」である。いいなあ、こういう地方球場のムード。手書きのスコアボード、かつての東京スタジアムで、オリオンズの「醍醐」という捕手が、字が難しく客席から見えにくいという理由で「ダイゴ」と書かれたというエピソードを思い浮かべる。

Dscn2093その球場を取り巻く環境。球場の外は岩肌がむき出しになっている。高砂から姫路にかけては「はげ山」の景観が見られるが、ここもその一つのようである。これまでもさまざまな球場を見てきたが、ここまでワイルドな雰囲気の球場というのもなかなかない。その他のアイテムも含めて、結構お気に入りの球場のリストに入ってきそうだ。

Dscn2071試合前のイベントとして、明石レッドソルジャーズのマスコット「ゾルちゃん」と高砂市のマスコットキャラクター、そして明石の選手、ファン有志によるダンスが披露された(マイケル・ジャクソン死去もあってか、マスク姿で「スリラー」も流れていた)。また、両チームの選手が一人ずつ紹介され、明石の選手紹介の時には一人ずつ「夢・希望」をマイクで一言言ってみたりというのがあった。明石の選手が「もうちょっとカッコよくなりたいです」と言うと、「今でも十分カッコええぞー!」という声援がスタンドから起きたり。

Dscn2076そのうえで、先日誕生日を迎えた明石・北川監督に花束贈呈ということで、こういう演出が行われた。北川監督は元近鉄の選手だったとか(すみません、近鉄のファンとしても現役時代の姿は知らずで・・・)。そのためか、どこにしまってあったのか、明石の応援グループの人たちがバファローズのユニフォームを着用し、大阪近鉄時代の球団旗(大阪松原応援団?)を持っての祝福である。北川監督の誕生日を祝うというよりは、この旗の登場で、暑い中鳥肌が立ってしまった。

Dscn2073最後は両チーム選手によるサインボールの投げ込みがあった。神戸はあの吉田えり投手もちゃんとベンチに入っており、彼女のボールなどは特に人気があったようだ。それほど観客が多いとはいえなかったが、私はサインボールのキャッチはならず。なかなか、難しいものですわ・・・。それはともかく、こういう、手作り感のあるイベントもよいものである。

Dscn2099Dscn2100さて前置きが長くなったが試合である。明石は福泉の先発。実は関西独立リーグの公式戦、これで5試合目(オープン戦は除く)で、なぜかいつも明石の試合になるのだが、そのうち4試合に先発という、私にとっては「おなじみさん」。観戦した試合ではいずれもきちんと試合をつくっていたし、安定感のある投手として買っている。一方の神戸は、元千葉ロッテマリーンズの末永。豪快に振りかぶっての投法が特徴的である。

Dscn2092両投手ともいい投球で押す一方でコントロールを乱す場面が見られたこの試合。先制したのは2回の神戸で、四死球でつくったチャンスで9番・福元がレフトへの流し打ち。続く3回は3連打で無死満塁のチャンス。ここで5番・奥脇がレフトへの犠牲フライで2対0とする。しかしこの後で盗塁失敗とファウルフライで得点を挙げられないのはつまらないところ。この日の福泉は決して調子がよくなかったため、ここで2点でも3点でもとらなければ。

Dscn2104神戸打線が爆発したのが6回。2四球で福泉が降板し、続く山下から金城、小野、武田の3連打で3点追加。続く7回にも4安打を集めて2点追加し、7対0とワンサイドゲームとなった。

Dscn2109その7回、3塁側のブルペンに人垣ができる。そう、吉田えり投手の投球練習。果たしてこの日は登板があるのか。でもマウンドの末永も3塁を踏ませない好投を続けており、「完封」の可能性があればそちらを優先するだろうし。

Dscn2115吉田の投球練習で、そのへんにいたちびっ子たちもブルペンに向かうし(中には明石のTシャツ姿の人も、一塁側からわざわざ三塁側に回ってきたり、カメラを持って必死に走る女の子もいたりで、ちょっとしたフィーバー)、「お前おったんかい」というテレビ局のカメラマンも移動する。あの~、関西のマスコミさん、吉田投手だけではなく、リーグの試合運営やボランティアの活動の様子や、他の選手の姿も同じように取材してくださいや。

Dscn2113かくいう私もちょいとブルペンに向かい、投球練習を眺める。おそらく、末永の完封を優先すれば彼女の登板はないだろう。ただ、こうして見られる中での練習で彼女自身もプレッシャーに耐える力を身に付けるだろうし、「興行」としてもグラウンドに姿を見せることでお客さんも満足ということがあるだろう。

8回の明石の攻撃も末永が3人で片付け、吉田えり投手もベンチに下がる。あとは完封達成なるか、である。

Dscn2118ところが野球の神様というのはわからないもので、四球と2安打で1死満塁のピンチを招く。3塁側からは大きな末永コールが起こるが、明石の6番・町田がレフトオーバーの2塁打。これで2点を返し、さらに続く平良の内野ゴロの間に1点追加で7対3。ここで神戸の抑え・元富山の小園がブルペンに走る。それでも最後はライトへのファウルフライに討ち取り、試合終了。

Dscn2124試合終了後のインタビューでは、何と末永は今季、いや関西独立リーグでの初白星だったとか。あれだけ、力のある球(と映る)を投げ込む投手が初勝利とは・・・。「応援してきた甲斐があったわ!」と涙声のファンもいるくらい。一口に独立リーグといっても、ここで1勝を挙げることすらどれだけ難しいものかということを感じさせる。

中田監督にもインタビューがあった。「吉田えり投手も練習していましたが、今日の系統はどのようにお考えでしたか?」の問いに、「20点くらいリードしていたら投げさそうと思いましたが・・・。でも7点では試合がどうなるかわからないし、このところ厳しい試合が続いているので・・・」というコメント。

実はファン有志の声でわかったのだが、前期残り3~4試合という段階で神戸が首位・大阪を0.5差で追っているとかで、1試合1試合が大切という局面とか。あとは、末永の自信にもつなげたいという続投だったのだろう。ファンサービスも気になるがチームの勝利・優勝ということを考えれば、中田監督の判断は賢明だと思う。その一方で、練習による本人のフォーム固めとファンサービスで常にブルペンに上がらせるという起用は、よく考えたものではないだろうか。私が監督なら7点差あれば吉田を1回でも出しただろう。そのあたり、プロと素人の差かな。

Dscn2129久しぶりの野球観戦と地方球場めぐりで、また「あちこちに行ってみたいな」という気持ちになってきた。関西独立リーグを取り巻く環境は依然厳しく、賑わったように見えたこの試合でも、観客は「666人」という結果だったようだ。一時の話題に終わるのではなく、面白い試合、さまざまなファンサービスで、リピーターだけではなく初心者でも「いっぺん行ってみようか」と思わせるもの(いつかの書き込みとは逆のことを書いていますが)を見せてほしいもの。

これからも炎天下での試合が続くが、みんな、頑張ってや!!

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「汽車旅放浪記」

2009年07月03日 | ブログ

タイトルからして「どこかに行きたい」とそそられるものがある。

『汽車旅放浪記』関川夏央著、新潮文庫版。

関川夏央といえば近代から現代を取り上げたルポのイメージがあり、私が気に入っている作品には『海峡を越えたホームラン』というもの。これは、発足したばかりの韓国プロ野球に自らの夢を託した日本のプロ野球選手たち(その実は、在日韓国人選手)の姿を追いかけることで、日韓の比較文化、あるいはその狭間で揺れ動く在日韓国人の心理を描いたもので、韓国プロ野球の初期の様子もうかがえる深い一冊である。

51rvai6j4xlさて『汽車旅放浪記』に目を向けると、まずこの著者が汽車旅好きであるという事実から始まる。新潟出身の著者が子どものころに母親とともに上越線の上り列車に乗り、「トンネルの向こうは雪国だった」とは逆の「異界」体験に驚いたというもの。その比較で出た川端康成の『雪国』を初めとして書き進められる。

文学の中ではしばしば鉄道が取り上げられる。先の『雪国』をはじめ、松本清張の『点と線』、林芙美子の『放浪記』、太宰治の『津軽』、夏目漱石の『坊っちゃん』『三四郎』、そして内田百閒の『阿房列車』など。『阿房列車』はさておき、鉄道が旅の最速の手段であったこと、人々の出会いや別れの場面、一期一会の世界を描き出すのに格好の舞台であったことが挙げられるだろう。

中でも、この一冊の特徴というのか、「鉄道に乗ること」をテーマとした作品を数多く残した宮脇俊三に多くの部分を割いている。やはり、鉄道を通した情景の描写や人間観察、日本史の一面というのが著者の気になるところであったと思われる。

テーマは、それらの作品となった日本の各地を、実際に列車を乗り継いで回り、作品の当時の情景や人間模様を現在のそれと比較するという試みである。単なる乗車記や歴史スポットの散策にとどまらないところがよく、その一方で著者の鉄道好きの一面がところどころにちりばめられている。文化に関するルポライターらしい観点というのかな。

こういう「フィールドワーク」的な旅行、汽車旅というのは私も憧れるところで、「○○へ行ってきました。ビールがおいしかったです。面白かったです。また行きたいです」という作文からどうしても抜けられない者(私のことです)としてはうなるところが多い。

Dscn0399まあ文章の練習はさておき、読む中で気になったのが、夏目漱石の作品群。『三四郎』、『それから』、『門』といったあたり。これらは当時の「現代社会」を描いた作品として知られているのだが、恥ずかしながらまだ読んだことがない。どこかで手にするとしようか。長い鈍行列車の旅のお供には、こうした文学作品をバッグにしのばせるのも乙かもしれない・・・・な。

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全冊、買い集めるべきか?

2009年07月01日 | ブログ

今日から7月ということで、世間では「これからが夏本番」という盛り上がりを見せるところ。ただ、その中で局地的な豪雨が発生したり、東日本などは気温が上がらなかったりという奇妙な天候で、これから季節はどうなっていくのだろうかという思いがある。

夏の時期に合わせて発売される「青春18きっぷ」、今年もまた人気のローカル線などには大勢の旅行者が訪れることだろう。かくいう私も、最近はクルマでの外出が多く汽車旅派からは糾弾されてもおかしくない状況なのだが、久しぶりの関西復帰ということもあり、久しぶりの訪問となる山陰本線なんかに行ってみたいなという気持ちがある。まあ、どうなるか。

10364ところで、世間にはさまざまな「分冊百科シリーズ」というのがあるが、先日見かけて購入したのが「週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR」というもの。50冊の分冊シリーズで、6月の創刊号というのが「東海道本線」。路線の歴史や、美しい車窓風景、車両、その他エピソードなどの形で毎週いくつかの路線を取り上げ(東海道本線のような長い幹線だと単独特集となる)、鉄道の魅力を再発見させようというもの。

うーん、こういう分冊というのは、一度買いだしたら欠番が発生するのが嫌で毎号買うことになるし、全冊となるとそれなりに費用がかかるし、通勤経路にはクルマを停められる書店がないもので、きちんと毎週手に入れることができるかという思いもあり(現に、昨日発行の第2号はまだ入手していない)。また最近の鉄道ブームとやらで、鉄道に関する書籍がすぐに売り切れるという現象もある。

定期購読という手もあるが、我が家のポストにこのサイズの書籍が入らないため、結局「不在持ち戻り」ということになるし・・・・(一人暮らしのつらいところです)。

最近鉄道に関する情報に疎くなっていることもあり、何とか工夫して集めてみようか。

ちなみに第2号は、九州で人気のローカル線の肥薩線がメインとか・・・・。

(おまけ)

昨今の鉄道ブームとやらのためかいろいろな「鉄道旅行もの」が出版されているようだが、このたび、自分の自叙伝的な旅行記をまとめ、読者を鉄道旅行に誘う(それも、サラリーマンが週末に出かけられる)と称する作品が上梓されたという。風のたよりにて。

最近はいわゆる「一般の人たち」に向けて鉄道旅行のことを書いたものが多く、「こんなネタやったら小学生でも知っとるで」という作品なのか、作者の思いが乗せられた独創性のある作品なのか。とにかく、書物にするのだから何らかの世界がないとね。

先ほどの「鉄道全路線」と合わせて、書店をのぞいてみたいものである・・・・。気が向けば、このブログでも取り上げることになるかな??

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