澄み切った群青の海に、大きく広がる干潟――。秋の「津屋崎干潟」が、夕暮れを迎えました。福津市西部の渡半島に抱かれた入り江は、干潮で漣(さざなみ)の波紋がゆっくりと遠くへ伝わっていきます。
豊富な貝類や小魚が遊泳する入り江は、野鳥たちの天国でもあります。ツルと見間違えられる体長93㌢のアオサギ(サギ科)が飛ぶ姿も、伸びやかです=写真①:9月24日午後5時30分撮影=。
写真①:津屋崎干潟を飛び立つアオサギたち
浅瀬の青い海の中に、すっくと立つアオサギ1羽。その向こうのアオサに覆われた干潟には、小太りのもう1羽がいました=写真②:同撮影=。
写真②:青い海、緑のアオサ、灰黒の干潟のコントラストを背景に立つアオサギ
津屋崎は渡り鳥の中継地でもあり、安全で餌も確保できる津屋崎干潟は羽を休める最適の場所の一つ。2005年10月には、九州では珍しい冬鳥のコハクチョウ(ガンカモ科)2羽が飛来したほか、絶滅危惧種のクロツラヘラサギ(トキ科)の飛来地として、国際保護ネットワーク(事務局・香港)から国際観測点の一つに登録されています。
クロツラヘラサギは体長73㌢で、長いヘラ状の黒い嘴が特徴。その群れは、繁殖地の朝鮮半島から早ければ11月にはやって来ます。
◆津屋崎干潟:福岡県福津市浜の町の津屋崎漁港から北へ伸びる地元では「内海(うちうみ)」と呼ぶ細長い入り江。干潟約48㌶は、近く県鳥獣保護区に指定される見込みです。波が静かで、ゴカイなどの餌も豊富なことから、〝生きた化石〟と言われ絶滅が危惧されているカブトガニ(カブトガニ科)も生息。
豊富な貝類や小魚が遊泳する入り江は、野鳥たちの天国でもあります。ツルと見間違えられる体長93㌢のアオサギ(サギ科)が飛ぶ姿も、伸びやかです=写真①:9月24日午後5時30分撮影=。
写真①:津屋崎干潟を飛び立つアオサギたち
浅瀬の青い海の中に、すっくと立つアオサギ1羽。その向こうのアオサに覆われた干潟には、小太りのもう1羽がいました=写真②:同撮影=。
写真②:青い海、緑のアオサ、灰黒の干潟のコントラストを背景に立つアオサギ
津屋崎は渡り鳥の中継地でもあり、安全で餌も確保できる津屋崎干潟は羽を休める最適の場所の一つ。2005年10月には、九州では珍しい冬鳥のコハクチョウ(ガンカモ科)2羽が飛来したほか、絶滅危惧種のクロツラヘラサギ(トキ科)の飛来地として、国際保護ネットワーク(事務局・香港)から国際観測点の一つに登録されています。
クロツラヘラサギは体長73㌢で、長いヘラ状の黒い嘴が特徴。その群れは、繁殖地の朝鮮半島から早ければ11月にはやって来ます。
◆津屋崎干潟:福岡県福津市浜の町の津屋崎漁港から北へ伸びる地元では「内海(うちうみ)」と呼ぶ細長い入り江。干潟約48㌶は、近く県鳥獣保護区に指定される見込みです。波が静かで、ゴカイなどの餌も豊富なことから、〝生きた化石〟と言われ絶滅が危惧されているカブトガニ(カブトガニ科)も生息。