契約書のリーガルチェックを行っていると、「検収」という用語をよく見かけるのではないかと思います。
しかし、「検収」は法令用語ではありません。
あくまでも契約実務で使われる用語に過ぎず、実際のところは、契約書において「検収」をどのように位置づけているのかを確認する必要があります。
本記事では、まず検収の意義と効果を整理した上で、契約不適合責任の内容、及び契約不適合の具体例と判断基準に関するポイントをまとめていきます。
本記事を読むことで、システム開発における検収の重要性、検収後の責任追及の在り方についてご理解いただけるかと思います。
なお、本記事では、システム開発契約の法的性質につき、請負契約を前提にしていること予めご承知おきください。
検収完了後にシステム不具合が発覚した場合のベンダの責任、ユーザの対処法について
弁護士 湯原伸一 |