この前、知人より地裁の判決に不服があるので、控訴審から依頼したいという人がいるのだが
引き受けてもらえるだろうか…というご相談を受けました。
よくあるパターンとして、一審をいわゆる本人訴訟で対処したため、今度は専門家に依頼したい
というものがあり、こういった場合は、内容を精査したうえで受任したことは何度か経験しています。
しかし、一審に弁護士が付いていた場合はかなり慎重になってしまうなぁ…というのが私の正直な感覚です。
同業者を信頼しすぎているかもしれませんが、一般的に弁護士が代理人として関与しているのであれば、
必要十分な主張立証を行っているはずであり、担当弁護士が検証したところで、新たな方策が見つかる
ということはあまりない、という意識が働いてしまうからです。
今回ご相談を受けた内容についても、判決文を見た限りでは、特に主張に漏れがあるという訳ではないように感じました。
このため、「見通しとして、従前と同じ主張内容になる可能性があり、覆せるという約束はとてもじゃないができない。」
ということを伝えたところ、知人は察してくれて、やんわりと弁護士を変えるリスクについて説明を行ってくれたみたいです。
ところで、建前はともかく、民事控訴審も実質的には一発勝負というのが実情です。
このため、控訴理由書の作成は、例えるなら命を懸ける(?)くらい頑張らなくてはならないと考えているのですが、
ここまでハードルを勝手に上げてしまっているので、私の場合は控訴審からの受任に及び腰になっているのでしょうかね。。。
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ところで、建前はともかく、民事控訴審も実質的には一発勝負というのが実情です。
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