弁護士湯原伸一(大阪弁護士会)の右往左往日記

弁護士になって感じたことを綴っていきます(注意!!本ブログは弁護士湯原の個人的見解に過ぎません)

国選の刑事弁護事件を受任するに際して

2006年06月29日 | 経験談・感じたこと
最近、オウム事件や山口県光市の事件などで刑事弁護人に対するパッシング・批判が相次いでいますが、今日、私は、国選の刑事事件を受任する割当日でした。

大阪弁護士会の場合、予め割当日を弁護士に通知しておき、割当日に回ってきた刑事事件を、早い者勝ちで(!?)受任をしていく制度になっています。

このため、弁護士も人の子、受任するならなるべく○○な案件を…と考えてしまうため、弁護士会に早い目に行って、順番待ちをするという現象が起こります。
特に最近、弁護士の数が増えてきたためか、割当日として割り当てられている弁護士の数より事件数が少ないことがあるため、結構取り合いの状態になっているようです。

ちなみに私も、今朝並んできたのですが(今日は外の弁護士の出足が鈍かったのか、私は1番でした…)、確かに事件数は少ないような気がしました。

私のような若手弁護士は、イソ弁としての給料以外の収入を得るための比較的お手軽な事件受任のやり方という意識があります。
しかし、今後は、弁護士の数は増えるけど、案件数とのバランスが取れない(まぁ、刑事犯罪が減少するのであれば、それに越したことはないのですが)ということになるでしょうから、お手軽な事件受任というわけには行かないようになるかもしれません。

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