リベルテールの社会学

生きている人間の自由とは、私の自由と、あなたの自由のことだ。そして社会科学とは、この人間の自由を実現する道具だ。

運動は必ず支配者の弱い層に向かう

2008-11-24 22:08:51 | 歴史への視角
 さてさて、なんのお話をしましょうか、という、世の中みんなしょうがねえなあ、みたいな心持ち。

 本は古本屋でしか買う必要がない、という私、山一つ越えた古本屋で(ってどんな川崎市だろうか)ちょっと掘り出し物を買ってまいりました。小林良彰「現代革命への構想力」。別に普通の学者ですけどね、同志社大学とかの元教授。慶応大学に同じ名前の(どうでもいい)政治学者がいて、ネットで叩くとそればっかでめげますが。
 ま、この本は、フランス革命史家が若気の至りで書いてしまった本なんですが、マルクス主義者じゃない革命志向家なんで、いくつも初聞きのことが書いてあって面白い本で、といっても、4割は根拠がなくてなんですけどね。ま、社会科学者ではなく歴史家だから大目に見て。

 その中に、「運動は必ず支配者の弱い層に向かう(私翻訳)」というのがありまして、
 『へえ、経験上そうだけどねえ、、、そう、理論化できないのは、私の弱点とは認めるけど、でもいいやこんなテーゼ』と無視した知見。

 で、話は例の前回非難のバカおやじ。
 ガキと思ったらいいオヤジで、情けないったら。いつまでガキなんだ。
 で、このテーゼですよ。
 庶民の刃は『必ず支配者の弱い層へ向かう』んですよね。

 今日のgooのニュースですと、一億円以上の金融資産者が147万人ですって。87人に1人、ってどうゆう計算か知らないけど、私が言ったんじゃないからまあいいや。ほんとは147万人もいるってところが眉唾だけどね、私も所得平均以下だから貧乏人の世間知らずかも知らない。
 で、オヤジ、何やって暮らしてたか知らないけど、カネがあったら気違いでも人殺しなんかしないんだろ。
 147万人殺せよ。
 いや、いまどきそんなことをいうと、警察が来ますよね。じょーだん。
 問題は、147万人を作ったのは誰だってことです。
 いかに高級官僚が日本を操ってるかのように見えても、実は高級官僚でさえ何もしてはいない。
 しているのは無能に見える自民党と、静観してるかのごとき資本家層です。
 どうしてそんなことがわかんないのかなあ、、、というよりもわかってるけど手を出せない。手を出せないから分かっていないフリをする。
  そんなこと理論化してもしょうがないしねえ、、、。常識は常識でいいんですよ。そんなものは現象的な社会学でいい。100年来、 現象しか語らなかった社会学で十分。私の出る幕ではない。

 でね、そのまんまオヤジも闇に消えてれば力になったわけですよ。なーに、自首しちゃったりしてさあ、どーしようもないガキだね。って、もちろん、死刑が当たり前。私は死刑論者です。人、殺したって15年いれば、また青空の下さあ、なんてありうるわけないでしょ。
 もとい。理論の話でした。
 理不尽でも何でも、やったもの勝ち、はやしたもの勝ち。
 
 世の中、立派な人もいまして、朝日新聞によると、稲葉圭信さん。宗教社会学者とか。
『一方で他人ことを考えるホームレス支援者がいて、他方にホームレスを虐殺する思いやり欠如者がいる。これをもって「思いやり格差社会」という』のだそうです。こうゆうのを虐殺というと、アウシュビッツの形容詞がなくなりますけどね。いや、形容詞だけの話で、お気持ちは同感。同感だけど、不信感を持つというだけで。
 ま、とにかく、彼氏によれば、この時代に抗すには、日本の思いやりの精神的伝統を掘り起こせばいいんだ、今の価値観の衝突をよいチャンスとして捉えればいい、んだそうで。
 社会のことを語れば社会学者になれるというわけではないんです。
 こんな学者の言論は何の力にもならない。だから私にどうしろ、っていうの? 私はいい人間だからわかりますよ。それで、小泉某に何しろっていうの? お前がいい嫁さん世話してくれるの?
 人の行為に関連しない言論は、傷の舐め合いにしかならない。それで、この世に傷ついたいい人たちの心が休まるのなら、かまいませんけどね。

 残念ながらか、してやったりか、言論が力となるのは、その言論が人間の行為の将来を提示するときに限る。
 かくて権力者の言論と、対抗権力の行使を訴える言論に限り、世の中では力を持つ、あるいは、イデオロギーの資格を持つことになる。もちろん実力行使もね。
 その他のは? わたしども、自称社会科学者の理論は?
 ただの慰みさあ、といっておきましょ。ボディーブローは後で効く。



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