goo

「文久元年記録帳」を読む 5


庭のサフランモドキ、一時にわっと咲いて、
しばらく経って、またわっと咲く

「文久元年記録帳」の解読を続ける。

廿五日夜髪○、二十六日佐倉行、此日手間替わりにて。
二十四(日)、清三来たり大根蒔き。八月七日髪○、十二日髪○。
先日、六文下げ、黒米百九拾文、白米二百拾文。
※ 黒米(くろごめ)➜ 玄米。
八月八日また六文下げ、黒米百八拾四文、白米二百四文売り。
新米、当時買い込み相場、壱升代百七十弐文位より、新百四十弐文位まで下り、
※ 当時(とうじ)➜ 現在。いま。
また、七、八日時分より引上げ、百五拾八、九文位まで買い込み申し候由。
また今日天気開青(快晴か)に相成り、人気(じんき)大きに和(やわ)まり。
※ 人氣(じんき)➜ 人の気持。その地方一帯の気風。
十三日、今日出来、新四斗五升位金壱両に付)

十三日、おやす虫気(むしけ)にて熱あり。
※ 虫氣(むしけ)➜子供が寄生虫などによって腹痛・ひきつけ・かんしゃくなどを起こすこと。
京才様にて、セメンシナ、少し御願い申し候。
※ セメンシナ ➜ シナの花のつぼみを乾燥したもの。サントニンを含有し、回虫駆除薬とする。シナ花。
十四日、京才様見立て、薬弐服。

「京才」は医者か薬局の名前と思われるが、固有名詞の解読は難しい。これからも頻繁に出てくると思われるので、解読が変わるかもしれない。

(つづく)

読書:「遠雷雨燕 照れ降れ長屋風聞帖 3」 坂岡真 著

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )