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「文久元年記録帳」を読む 18


散歩道のアジサイ その3

「文久元年記録帳」の解読を続ける。

子正月四日、松五郎風気(かぜけ)に、諸々痛め、京才様
※ 風氣(かぜけ)➜  風邪をひいた感じ。風邪をひいているようす。かぜぎみ。
見立、薬三服。五日見立、薬三服。ちり薬少し。
※ ちり薬(ちりやく)➜ 散らし薬。患部のはれや痛みをやわらげるのに用いる薬。
六日見立、三服。七日見立、散り薬少し。八日見立。
九日見立、薬三服。泰山様見立、膏薬壱具(いちぐ)
※ 壱具(いちぐ)➜ ひとそろい。
十日京才様見立。十一日見立。また泰山様見立。
六日髪、髪剃り祝儀、百文遣し。十二日京才様見立、
薬三服。また泰山様見立。腫れ物今日壱つ切る。
※ 腫物(はれもの)➜ 皮膚の一部分がはれて、中にうみなどをもったもの。
膏薬少し。十四日京才様見立、薬三服。
また泰山様腫れ物切る。十五日膏薬少し。
十六日京才様見立、薬三服。膏薬少し。
十七日夜、泰山様参る。十九日京才様見立、薬三服。
十七日髪。十九日柏原なべ屋、通風薬壱服。買代百文。
※ 通風(つうふう)➜ 痛風。尿酸が体内にたまり、結晶になって激しい関節炎を伴う症状。
廿日泰山様見立、膏薬少し、セメン少し。
廿一日京才様見立。廿三日泰山様見立。京才様見立。
廿四日薬三服。廿六日京才様見立。廿七日夜髪。
廿八日泰山様見立、膏薬少し。廿九日京才様薬三服。
廿九日泰山様見立、膏薬少し。

(つづく)

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