岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

「政じい様」

2017-07-23 17:38:51 | 日々の暮らし

  痩せた土壌に良く咲く、きれいなピンクの「ねじり花」 最近は群生は、ほとんど見かかない、たまに数本、見かけるが草刈機で刈られたり、除草剤の影響を受けて少なくなっている。

 テレビもなかった昔、近所に「物知りの政じい様」と言われる人がいた。
 お金持ちとか学歴があるかではなく、むしろ学歴らしきものはなかった人だったかと思う。
 「物知りの政じい様」は、ほら(うそつき)じいさまと悪態をつく人もあったが「政じい様」のほら話は子ども心に楽しく、次の話をねだった。

 昔々、弓矢自慢の武将が、胡四王山から北にそびえる山に向かって弓矢を放った。
 現代で言えば、その距離10㌔近く、その山に僅かのところで、矢はそびえる山に届かなかった。
 「届かない」は、この地方の方言で「とづかない」・・「とづかない森」・・・「戸塚森」と呼ばれるようになった。
   胡四王山付近から戸塚森を望む 弓矢の届く距離ではない!

 万事、この調子の「政じい様」の話は、子ども心をわくわくさせ、次の「ほら話」を待った。
 三郎堤の「首洗いの池」 、 本宮さんの「首塚」、  寝小便する子が参る山の神さんの「金精さま」、姥捨ての話等々

 パソコン、スマホ全盛の現代、裏付けのない話など子供が受け付けてくれない。

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「ありがとうございます」

2017-07-23 12:07:47 | いなか暮し

 入院中の8階の病室からは盛岡の街が見下ろせる。
 道路を行く車や、歩く人が僅かに見えているが、そのほかは大小のビルやマンションが林立して、殺風景な景色が広がり、その向こうには岩手山が見えている。
 殺風景な景色も、優しい看護婦さん(あえて師ではなく婦)に救われる。
 みんな優しくてきれい (だと、思う・・みんなマスクをしている)
 加えて、病院の指導もあるのだろう、何につけても 「ありがとう ございます」と言ってくれる。
 看護婦さんばかりではない、掃除をしてくれる人、お茶を持ってきてくれる人、先生までもが気軽に 「ありがとうございます」
 「ありがとうございます」 は人を近づける、つられてこちらも 「ありがとうございます」
 その言葉で、殺風景な病院も明るい感じがする。
  今の時期、里山には白い豪華な花が咲く、何という花だろう・・

 居心地は悪くはないが入院生活は退屈・・・・・
 田舎で暮らすわが身は、やっぱり花の咲く田舎がいい。

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