岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

台風10号は・・・

2016-09-08 16:27:12 | 田舎暮らし

  8月30日の台風10号は岩手県に大きな災害をもたらした。
 夕方、大船渡付近に上陸して沿岸部を北上、北上山地の右(東側)一帯に大きな傷跡を残したが左(西側)の内陸には僅かの雨が降っただけだった。
 特に大きな被害を受けた岩泉、久慈地方は深刻、道路寸断に加え電気や水道、ガスの復旧が中々進まない。
 大震災の時もそうだったように早朝から花巻空港を飛び立つ救援のヘリコプターの音がしている。

 初秋とはいえまだ暑さも続く中、冷蔵庫も使えない、もちろん夜も暗い、テレビや携帯の充電もできない日が続く。
 冷蔵庫やテレビ、確かに家庭にない時代もあったがそんな時代どう過ごしたか思い出せない。
 避難に応じない人もいると言うが、牛を飼っている人もあるだろうし、手を抜けない野菜を作っている人もあると思う。おいそれと家を離れられないのだろう。
 新聞に発表される被災家庭の世帯数と人数も気になる、一世帯2人前後?、、、1人暮らしの老人も多いに違いない。

 ようやく届いた救援物資に丁寧に膝をついて、お礼するおばあさん、救援ヘリから降りて帽子を取って隊員に深々とお礼するおじいさん
 自分と同じ年代の人々がテレビに映る姿に胸が痛む。

 頑張り過ぎは良くないと言われても頑張るしかない。
 以前のように縁側でお茶を飲みながら野山を眺める日が必ず来ると信じて、もう一度頑張って。
  今日の夕焼けは明日の雨を呼ぶらしい。
 13号くずれの温帯低気圧の仕業で又、大雨が予想されている。
 被災地に再び災禍をもたらさないようにと・・・・・

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早池峰山

2016-08-29 06:37:54 | 田舎暮らし

 病気と高齢、早池峰山にはもう登れないのだろうか・・・・あきらめて数年
 近くに住む、4才も上の先輩が数日前に早池峰山に登ってきたと聞いて我慢できなくなってしまった。
 少々雲が多かったがもう気にならない。食料を余分に持って、薬を何度も確認して、かって通い慣れた早池峰山に向かった。

 いつもの川原の坊コースは土砂崩れがあって通行止めのため小田越コースから登り始めた。
 登山道は整備されて大分歩きやすくなっている。
 しばらくして視界が拡がる頃、 ナンブトウウチソウ 
                   山はもう秋、花が迎えてくれた。

  雲が少し多いがその分涼しく気持ち良く登れた。
 そこそこのペースでやがて頂上、
 頂上の二の宮
   早池峰神社の奥宮は大同二年(807)の建立にはじまり、若宮はそれから400年ほど経て建てられた。
   山頂に二つのお宮が祀られているのは珍しいと聞いている。

 神様に久しぶりに無事登れたことに感謝のお詣り。
 登り2時間、下りも2時間 帰りの方がきつかった!
  前日の雨で岳川は増水して流れが美しい。

 体調、体力に自信が持てた。
 調子がついたところで秋、紅葉の時期にもう一度、再挑戦。

 

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「8月7日は井戸の日」

2016-08-11 20:58:59 | 田舎暮らし

  アレチマツヨイグサ(荒地待宵草)
  オオハンゴンソウ(大反魂草)

  オオアワダチソウ(大泡立草) 盛夏、野花は暑さに負けない。
      かって、”ぼんばなっこ”と言われお墓に供えられた時代がある。

 8月11日は「山の日」として祝日に加えられた。祝日は年に計16日とか、休日が多いことはめでたい限り。平和の表れでもあるかもしれない。
 8月7日は当地方では、さしずめ「井戸の日」である。
 当地方では古来、8月7日の朝はお盆を迎えるためのお墓掃除の日、お墓の掃除を済ませた後は協同井戸に集まって井戸の掃除や手入れの日。

 昔、個々の家に井戸がない頃は8月7日は水を貰っている家に「井戸かき」の手伝いに行く。
 井戸が空になるまで水を汲み上げた後、蓑笠をつけた人が井戸に入り、積上げた石垣を洗う。
 石垣が崩れないか・・上を見上げると随分と心細いらしい。集まった人の中から小柄で若い人がおだてられて井戸に入ったらしい。
 無事に井戸掃除が終わって井戸の大家さんから暑い盛りの事でもあり、ところてんや御馳走を頂いたらしい。

 私達の「大森清水」は、今年も8月7日「井戸の日」、井戸の手入れや掃除、点検、水槽の掃除等々。
 降った雨が岩の多い大森山に浸透し、何年もかかって自然に湧く水は美味しい。
 受けた水質検査も「すべての項目、基準値以内」の太鼓判をいただいた。

  掃除終わって、感謝の拝礼をして、この後もこんこんと美味しい水が湧くように祈る。

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名誉の戦死

2016-08-01 15:18:55 | 田舎暮らし

 私の叔父は、1921年大正10年生まれだから今年95才、あの戦争がなかったら、まだ健在だったかもしれない。
 お墓には「昭和18年1月5日ニューギニア方面で名誉の戦死」伊号〇潜水艦一等機関兵曹 と記されている。
 戦死場所は戦後20年ほどして米側資料で、「ラバウル南東方面において、12月20日米潜水艦シードラゴンの雷撃により沈没、沈没地点南緯5度2分東経152度33分」と正確な位置が分かった

 昭和13年17才で海軍に志願 高校2,3年生位の年令でなぜ?
 当時の世相か、それにしても私の祖父母たる両親は、なぜ可愛い4人兄弟の末っ子を海軍に志願させたのだろう。
 土蔵で見つけた古い紙切れからその謎が解けた。

     矢兵収第2466号 昭和12年12月8日     〇〇村長
  各区長殿 海軍志願兵ノ勧誘ニ関スル件
  ・・・・・採用人員ハ之リ公表セラレサルモ本県ニ対スル割当人員ハ本年ノ1270名ニ対シ明年ハ1500名ノ多数ニシテ配賦人員ヲ得ルニハ容易ナラザル実情ニ有元候・・・・・
  優秀ナル志願者ヲ多数得候様特ニ御配慮相成度・・・・・

 当時、行政区長を務めていた律儀な祖父は海軍志願兵の募集を勧めるためには率先して自分の子を志願させたのだろう。

 昭和18年1月5日、22才で戦死、空箱に近い骨箱が届いたと聞いている。
 3月、村葬が行われ、戦没者に送られる院戒名を、
  天皇、皇后両陛下からは祭粢料、海軍大臣からお供物料、海軍省から弔慰金を頂戴し、多くの人々に見送られたという。
 英雄、軍神、英霊の父母、郷土の誇り・・・・誉高かったと思うが、家に帰った祖父母は思いっきり泣いたに違いない。

 後年、戦死者に対する恩給がはじまって、長生きした祖母は恩給をもらうたびに馴染みの花巻の石川茶店へ立ち寄り
 「一番おいしいお茶をください」

 「精郎、お茶っこ、買ってきたぞ、美味いから飲め」 仏壇の写真に語りかけていた姿が思い出される。

 この夏休み、小6の孫が 広島の「非核平和学習会」に自分から希望して参加する。
 8月15日の終戦記念日には戦没者慰霊祭で作文を読むという。

 戦争、平和、非核に興味を持った今、昔話を伝えたいと思う。

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「ワンダーフォーゲル部」

2016-07-31 14:56:11 | 田舎暮らし

         昨年、勝手に育った「ホウキギ」    
 種がこぼれたのだろう。

     今年はもっと増えて、近くの子供たちは「トトロの子供たち」と喜ぶ。

 「長野の駒ヶ岳に行って来ました」 外孫からメールが届いた。
 この春、高校に入学して「ワンダーフォーゲル部」に入ったと聞いていた。
 登山用具も買い揃えたとお母さんから、「臨時出費が・・・・・」

 思えば自分も・・・・・高校入学と同時に山岳部に入った。
 特に目的があったわけではない、スポーツ音痴だし、さりとて文化部でもない。

 山登りが一番無難と考えてのことである。
 同じ山岳部員と岩手山に登ったのが高校一年の夏、強い雨ふりだったが登り切って強い感動を受けたことだけは確かだった。
 山道具は山岳部の備品をつかえたが、旅費など出費が大変、親をだましてはお金をせびったり、ときにはキセル(今の人達には理解?)したり、アルバイトをしながら毎週のように山に登った。
 とにかく山にさえいれば楽しかった。元々勉強は嫌いだし学校に行くのは次の山行の予定を作る為だった。
 その手の山好きな仲間が何人かいて一緒に歩き回った。
 仲間に共通していたのは勉強が嫌いなこと。それでもみんな貴重な生涯の友人となった。
 そんな山歩きを続けたせいか分からないが肺活量が多く、足腰、特に足には自信がある。
 老いた今でも農作業などで一日2万歩も歩くことがあっても平気である。

 ワンダーフォーゲル部に入った孫、山登り始めたのも私と同じ16才、世代は大きく違うが同期ともいえる。嬉しい仲間である。
 スポーツも音痴らしい、勉強もあまり好きではないらしい。 わが身とよく似ている。
 いつか一緒に山登りしよう。
 
だが、少し急いでほしい、最近は山が少し高く感じるようになっているから。

 「よし!君の住んでるところはアルプスにも近い
     一生懸命、山登りに精を出せ、そして丈夫な体を造れ」
                加えて、、、、、願わくば勉強も・・・・・・ 

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