2013.01.01 川崎市
大晦日の昨夜は、美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」の絶唱をテレビで接し幸福な気分にひたったまま寝床についた。
「ヨイトマケの唄」に圧倒されてしまうのは、まずは、その歌詞にある。小学校に通う幼い少年が学校でいじめられ学校から逃げ出してきた町中での道すがら・・・おそらく泣きながらであっただろう。少年は、かあちゃんを見た。
男たちに混じって土方仕事で綱を引く「かあちゃんの働くとこを見」てしまった。
この一節にこめられた、劇的内実が、私の心を撃ってくるのである。少なくても、わたしにとっては、そうだったし、そうとしか言いようがない。わたしはヨイトマケという言葉はよくは知らない。その代わりと言ってはなんだが、昭和30年代当時、私のかあちゃんはニコヨンだった。日給254円の失業対策と銘打たれた土方仕事に出ていた。そうして、私を育ててくれたのである。