昨日の続き、この方、歴史に対して非常に造詣が深く、高杉晋作の話も出て参りました。私も歴史好きゆえ、話が止まらなくなる....。高杉晋作は維新回天の立役者。吉田松陰の門下生で、暴れ牛と呼ばれた激烈な気性の持ち主です。海からは四カ国連合艦隊、東からは長州征伐隊、長州藩内ではクーデター、四面悉(ことごと)く敵。という状況の中、わずか70数騎を率いて功山寺というお寺で決起する。この決起が維新を決定づけたと言っても過言ではありません。動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し。今なお高杉ファンは多いです。辞世は、おもしろき・ことも無き世を・おもしろく....。ここまでで絶命してしまったそうで、後に尼僧が、すみなすものは・命なりけり。と付け足したそうですが、高杉ファンとしては、ちょっと違うかもと思ったりします。高杉の句、万物元来始終あり・人生いわんや百年の窮(きゅう)少なし・名を競い利を争う、営々として没す・知らず何の楽しみかこの中に存せん。物事に始まりあれば終りがある。そう100まで生きる人は稀である。名を競ったり利を争ったりして人生を終える。この中に何の楽しみがあろうか?(いや、無い)西郷さんのような超人的な凄みはありませんが、世の中を斜めに見たようなある種の生々しさを感じます。高杉晋作のこの生々しい個性が、明治維新の起爆剤となり、その後歴史を大きく動かす原動力になって参ります。万物元来始終あり。今を一生懸命に生きろ。心の底から楽しめるものを探し、楽しめ...。これまた深いです。
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君子としての道を楽しみ、自分の身をよきものとし、身の程をわきまえて、今ある場所でなすべきことをなす。
「体は私なり、心は公なり。私を役して公に殉う(したがう)者を大人と為し、公を役して私に殉う(したがう)者を小人と為す。」
身体は個人的なものである。心は公共のものである。私を使って、公に従う人を立派な人という。公を使って、個人的なことに従事させる人を、賎しい心の、つまらない人という。
「夫れ重きを以って任と為す者、才を以って恃み(たのみ)と為すに足らず。知を以って恃み(たのみ)と為すに足らず。必ずや志を以って気を率い、びん勉事に従いてしかる後可なり。」
重要な仕事をする者は、才能を頼みとするようでは駄目である。知識などを頼みとするようでも駄目である。必ず、何のためにそのような仕事をするのかを考えて、気持ちを奮い立たせ、仕事に励むことにより、
達成することができるのである。
吉田 松陰 の言葉です。
何も言わないその通り、実行するのみ。