毎年2月~3月に掲載しておりました、イワシの頬刺し...。目刺しではなく頬のところを刺す
ので頬刺し。銚子では訛ってホウザシ...。毎年この季節の風物詩であります。1月末頃まで
サバ水揚げで沸いていた銚子港...。サバ水揚げがパタッと止まったと思ったら今度はイワシ...。
銚子のイワシは入梅イワシと言って、梅雨前後の初夏が旬でありますが、他の季節は美味しく
ないのか?と言えば答えは否...。(このイワシの)佃煮を炊いていた方に聞くと、身の崩れが
...と言っていました。ということは脂が乗っているという証拠であります。
目刺しにしても頬刺しにしても、イワシ=清貧とでも言いましょうか、質素・倹約の象徴の
ように捉えらえております...。大量に揚がって安かった時代の名残かと思いますが、清貧で
有るか否かに関わらず、イワシの頬刺し...非常に美味であります。特に酒飲みには...。
銚子の水産関係者の家に生まれ、子供の頃は魚が大嫌いで。魚が美味しいと思ったのは上京
してから...。銚子に戻って17年...、イワシの頬刺し(内臓の)苦みすら美味しいと感じる
今日この頃であります...。苦みも美味しさ...。人生の味わいの一つとさえ感じております...。
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