自らの数十倍の敵を前に戦わざるを得ない場合、死力を尽くして五分五分の状況を作り出し、第三国の仲裁によって早期和平。勝てないまでも、負けない戦略を。これが大方針。でも、カネも無い、大砲も無い、軍艦もない...。海軍の責任者、山本権兵衛(薩摩出身)は軍艦を発注するおカネが全く無い状況に苦慮を続ける。そこで同郷の西郷従道(隆盛の弟・私最も尊敬すべき方と思います)に相談する。西郷が問う、山本さん、その軍艦がないと日本はどうなりますか?山本・来るべきロシア艦隊との決戦に勝利することは難しく、日本海の制海権を取られれば、陸軍は凍てつく満州の地で孤立。壊滅するでしょう。それは日本の滅亡を意味します....。西郷・山本さんそれなら買わねばいけません。山本・ですからおカネがないと....。西郷・予算を流用(誤魔化す)しましょう。もしそれを議会に追及され許してくれなかったら、あんたと私の二人で二重橋(皇居)で腹切りましょう。二人が死んで軍艦が買えれば日本は救われるのですから.....。この決断によって出来たのが連合艦隊の旗艦・三笠だと言われております。三笠は今でも横須賀港にそびえ立っております....。当時の海戦は貫通弾によって敵艦に穴を開け、沈没させることによって勝ちとする。しかしながら物量に劣る日本はそれが出来ない。そこで下瀬火薬と言われる炸裂弾を開発。この火薬は甲板に穴を開けることは出来ないけれど、着弾後、凄まじい勢いで炸裂し敵乗組員を殺傷する。艦は沈まずとも、乗組員を殺傷してしまえば軍艦と言えどただの鉄の塊...。非常に恐ろしい発想ですが、負ければ植民地の選択。何よりも日本をネズミにしてネコを噛ませたのはロシア....。窮鼠ネコを噛む。の言葉通り、強者が弱者を追い詰めると.....。そして徹底的な射撃訓練。百発百中の自砲一門、よく百発一中の敵砲百門に対抗しうるを悟らば、我ら軍人は武力を形而上に求めるべからず(秋山真之起草・連合艦隊解散の辞より)このシリーズ長々と失礼しました。何をして....。非常に重要だと思います。会社とか個人とか、都会とか地方とか...言葉を置き換えてみると非常に多くのことに気付かされます。気付かれる方は地方都市・自営業者の方に多いのかもしれません。
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