サメを食べる習慣はもともと日本にはありました。蒲鉾の起源は平安時代まで遡ると言われて
おりますので1,000年以上の歴史があります。蒲鉾に限らず、サメ食は殊に日本の内陸部
で多く、これは冷蔵、冷凍流通が発達していなかった時代の名残だろうと言われております。
サメ肉の特徴...、水揚げしたばかりの鮮度の良いものは無味・無臭でありますが、常温で放置
などすると、強烈なアンモニア臭がして参ります。実はこのアンモニア臭がサメ肉を腐敗から
守り、冷蔵・冷凍流通に寄らずとも内陸部に届けることが出来た...。そう言われております。
昨日、本日と写真はアオザメ...。頭と内臓、ヒレを除去したもの。本種はサメ肉の中で最も
美味と言われており、東京でも築地あたりの食通が江戸時代から珍重していた、煮こごり...等
はこのアオザメを原料としております。白身魚フライの原料としては最高の部類に属します。
飲食店さん等で、原料の名を明かさず、この白身魚を食べてみて下さいとお客様方に...。一同
美味しい...。これ何の魚ですか?...実はサメです...と答えると表情一変、やっぱり不味いかも...。
なるほど...。時代背景(SDGs)を鑑みれば、普通に食卓に上がる素地は出来上がってきたな..と。
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