手元に“読売ウィークリー”と“月刊現代”の最終号があります。名門の週間・月刊誌が次々と休刊あるいは廃刊....。活字離れが進んでいると言われますが、正確には活字離れが進んでいるのではなく、ネット等、媒体が多様化(ここでも多様化.....)し、総花的な紙面に飽きが来ているのだとありました。いろんな理由はあるのでしょうが、すべてネット、デジタル....。これでは非常に寂しい。記者が魂を込めて取材する。勇み足、憶測記事は訴訟になるという事で、記者は夜討ち、朝駆けの取材で徹底的に裏を取る...。その緊張感、姿勢が文章を通じて伝わってくる....。故に読者も引き込まれ、その記者の姿勢ともども支持をする(売れる).....。まあお前の言っている事は綺麗事。とおっしゃられる方もいらっしゃるかとは思いますが、たまたま知人に東京の記者が多く、彼ら、彼女らの凄まじい努力を知っているもので.....。先般、東京での会合にて九州、東北の地方紙の記者さんたちと会いました。地方は時間がある方が多く、他に娯楽も少ないものだから、地方TV,地方紙は実に多くの人が見ているよ....と。で、隅から隅までジックリ読んで、書いてある記事に対しては何の疑問もなく信じきる....。だから怖いですよ....と。ある種の世論誘導にもなってしまうし、暗い記事が多ければ街も暗くなる。明るい記事を、それこそ靴を何足も履き潰すくらいに探し回ってま~す。責任重大、私達、24時間記者ですから....。と明るい笑顔で話されていたのが非常に印象的でありました。すごいプロ魂....。読売ウィークリー最終号を読むと、この雑誌が必ずしも会社の意向に沿って発刊されていた訳でない事を知りました。それでも発刊させ、名門に育て上げた反骨精神....。私も読者の一人でしたので、非常に残念です。