世界遺産と日本/世界の町並み w/IT

世界遺産と日本/世界の個性的な町並みをITを交えた筆致で紹介します。

カルガリーでは恐竜も動物園のメンバの一員です(カナダ)

2017-04-02 08:00:00 | 世界の町並み
 町中のお寺に大きな布袋像があったのが台湾の台中でした。カナダには、動物園の一画に巨大な恐竜がにゅう~っと顔を出す所があります。それは、カルガリー動物園で、今回はその動物園を中心に紹介をします。

 カルガリーは、カナダの南部、やや西寄りの都市で、西海岸のヴァンクーヴァから飛行機で1.5時間ほどの100万都市です。カナディアンロッキーの玄関口としてにぎわい、1988年には冬季五輪も開催されました。ただ、それだけ大きな都市の割には、どことなく落ち着いた感じで、動物園は市の中心部から東へほんの2kmほどですが、周辺は草原と針葉樹林帯です。市街地の中をボウ川が流れ、動物園もボウ川の北岸に面しています。このボウ川は、カナディアンロッキーのボウ氷河に源があり、バンフ国立公園の中を流れ下ってカルガリーに達しています。バンフでは、マリリン・モンローが主演をした「帰らざる河」のロケ地にもなりました。源流が氷河のためでもないのでしょうが、市内を流れるボウ川の風景はちょっと寒々しい感じがしました、訪れたのが晩秋だったからかもしれませんが。

  さて、カルガリー動物園です、市の中心部からはC-Trainというトラムで20分ほどで動物園駅に着きます。このC-Trainは市街地では路面の併用軌道を走り、郊外に出ると専用軌道を走ります。広島電鉄の宮島線のような感じです。動物園ンお広さは、およそ50万㎡で、上野動物園の3.5倍ほどもあり、園内を歩き回ると、けっこうくたびれます。訪れたのが晩秋だったせいか、売店やキャフェテリアもほとんど閉まっていて、暖かいものを飲んで一休み!というわけにはいきませんでした。


 内部は6つのゾーンに分かれていて、北米、南米などそれぞれのエリアに生息する動物が居ます。その中に、恐竜ゾーンというエリアがあるのです。周りの雰囲気も、恐竜が生息していたと思われる太古の感じに作られています。恐竜は、もちろん生きている実物ではなく、原寸大の作りものですが、木々の間から現れる姿は、けっこう迫力があります。この動物園に恐竜がいる理由は、カルガリーの南にバッドランドという恐竜の化石が数多く見つかり世界遺産に登録されている場所があるからです。



 一方、本物の動物は北米ゾーンを中心に見て回りましたが、あまり数多くは見られませんでした。やはり、冬ごもりの前で、動物たちもバックワードに引っ込んでいたのかもしれません。北アメリカというと、ビーバーを見たかったのですが見られず、代わりにバイソンが、のんびりと寝そべっていました。

 外国に行くと、数多くの車両を連結した路面電車を見かけます。C-Trainも4連で走っています。我が国では、無賃乗車を防ぐためでしょうか、通常は単機で走っています。地下鉄の代わりに路面電車が便利で建設コストもかからない思うのですが、単機の電車では輸送能力に限界があり、効率もよくありません。外国では、車掌が居なくとも、ちゃんと乗車券を買って、乗車時に刻印機に通している様子を見ます。また、時折は検札があって、無賃乗車の場合は、容赦なく数倍の料金が徴収されます。日本では、これだけITや、乗車券のIC化が進んでいて、犯罪の少ない国ですから、なんとかクリアする解は無いのでしょうか。