くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「空想科学読本」7 柳田理科雄

2010-01-13 01:55:37 | 自然科学
早速買いました。柳田理科雄「空想科学読本」7(メディアファクトリー)。古本屋にて発見。
この本、発売当時太っ腹にもミニ本を促進販売用に置いていたんですね。「デスノート」「ヤッターマン」に関する疑問に答えた部分を抄録していて、当然わたしももらいました。
やっぱり、高校生からの疑問に答えるというコンセプトなので、これまでのニュアンスとは違うものを感じます。一回あたりの枚数にしても。何より柳田さんだったら、こんな質問考えないのでは? と思うような疑問も多く、そういう視点もおもしろいと思いました。
例えば、「ヘソで茶を沸かすのと、電車を素手で止めるの、どっちがあり得ないですか?」「童話のラプンツェルは、塔の上から自分の髪を垂らして王子様をよじ登らせました。どれほど頭皮が強いのでしょう?」「不二家のペコちゃんのようにずっと舌を出していたら、乾きまくって大変なことになりませんか?」。柳田さんの得意分野といえば、やっぱり特撮・アニメ部門だと思うので、慣用句や童話の提示がおもしろいですね。
科学とは関係ないけど、わたしは「四季の歌」にずっと疑問を持っています。「春を愛する人は~」という歌ですね。「愛を語るハイネのような僕の恋人」は、「すみれの花のような僕の友達」に嫉妬しないのか?? ということなんですが。
「友達なんだったら別にいいじゃん」と言われるのですが。でも、繰り返すけど「愛を語るハイネのような」人なんでしょ? しかも相手は、「すみれの花」のようで、「僕の友達」の代表として紹介されているのですよ。お前、男の友達を差し置いて、どうしてその人を紹介するんだ? と思ってしまうのですが。
今、妥当な可能性として考えているのは二つ。
①「すみれの花のような」友達は、男である。
②「僕」といってはいるけど、実は女で、「ハイネのような」恋人は男である。(だってハイネって、男、だよね?)
すみません、気になってしょうがないんで。
柳田さんが理科的な思考やアプローチをするように、わたしは言葉に疑問をもったり解析したりするようです。人間、自分の得意分野で深く思考するもんですね。
わたしもきっとこの本を表明しか読んでいないんだろうな。
「髪の毛で光合成」「蹴って車を止めるヤツ」「ウルトラの世界一周」が好きです。