くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

2019-08-26 21:23:37

2019-08-26 21:23:37 | 工業・家庭
 ランチに来て、本棚の前に坐ったので、いろいろ読みました。
 大田垣晴子「原色旬食」(角川書店)。
 大田垣さんが、野菜や魚介類をイラストでまとめ、自分と食材との関わりや自宅で作るレシピを紹介しています。
 旦那さんの作るパエリヤがおいしそう。
 キャベツをニンニクとたかのつめとオリーブ油で炒めて塩コショウしたもの、簡単でいいなー。ちょうど、キノコのペペロンチーノを食べたので、気持ちがそそられます。
 たかぎなおこ「はらぺこ万歳!」(文藝春秋)では、家族も気に入っている豪華な納豆のお店や、若い頃お世話になったシェフが青森で開いたお店。フレンチトースト、美味しそうです。
 たこ焼きや明石焼きも食べたいなあ。

 ttkk(kaori)「今日も嫌がらせ弁当」(三才ブックス)。映画化されましましたね?
 最近は新しい装丁で出たようです。あったのは、古い方。
 能町みね子「縁遠さん」(メディアファクトリー)とか、ナンシー関の本とかもあります。だいたい百冊。そのうち、読んだことがあるのが、十冊くらいでした。

「怖い顔の話」工藤美代子

2019-08-22 22:49:54 | エッセイ・ルポルタージュ
 図書館で、ホラー本を特集していました。
 その中から、工藤美代子「怖い顔の話」(角川文庫)を借りてみました。
 ノンフィクション作家の工藤さんが、おばけに会うエッセイ、以前借りてみたのですが結局読みきれなかった過去が……。
 でも、今回は興味深く読みました。
 生き霊や死霊によく出会ってしまう工藤さん。取材に出かけた町で、お客さんのいない美容室と一人でテレビを見ているおじいさんを見、仕事場を借りれば、入れるはずのない駐車場を歩いてくる親子や、いつまでも継続する工事の職人を見ます。
 近くで事件があった際には、喫茶店に来る皆さんで推理を披露。犯人とおぼしき人の話題を語ります。
 勘違いとは言いきれない何かが、淡く残り続けるのです。
 ご家族のことがふと書かれることがあり、工藤さんの人生も気になりました。
 お父さん、ベースボールマガジン社の創始者の方なんですね。昔「バレマガ」を愛読していたわたしには懐かしい。
 ラストまで読んで、この本が「ノンフィクション作家だっておばけは怖い」を改題したものだと知りました。
 読めずに返したのは、その単行本なんですよ。同じ内容なのに、今回読めたのは、時期のせいなのでしょうか。それとも、パッケージかな?
 語り口に魅力を感じるのです。他の本も読んでみようと思いました。

「この顔と生きるということ」岩井建樹

2019-08-21 20:07:13 | エッセイ・ルポルタージュ
 筆者は朝日新聞の記者。息子は表情筋の不形成があり、顔が歪んでしまいます。
 容貌にハンディを抱えた人たちが、どう生きるのかを取材した「この顔と生きるということ」(朝日新聞出版)を読みました。
 このテーマ、わたしは結構読んでいるので、これまでの書籍で、知っていた方もかなりいます。
 特に「顔面漂流記」の石井さん。 その後どうされているのかと思っていました。
 トリーチャーコリンズ症候群、リンパ管腫、動静脈奇形、アルビノ、脱毛症、小人症など……様々な方に取材されています。
 いろんな人に分かってほしいし、考えていくべきことだと思います。
 学校が辛かったという言葉を聞いて、現場で向き合っていくことは大切だと感じました。

「中野のお父さんは謎を解くか」北村薫

2019-08-20 21:46:25 | ミステリ・サスペンス・ホラー
 いつも取れたてのものしか食べません。農家なので。枝豆の味、そんなに違うものなのですか。
 北村薫「中野のお父さんは謎を解くか」(文藝春秋)。
 編集者の美希の前に現れる文学の謎を、高校教師のお父さん(北村さんを仮託してると思われます)が鮮やかに推理する連作(二冊目)です。
 佐野洋子さんのエッセイを紹介した「『100万回生きたねこ』は絶望の書か」が、おもしろかった。
 若い頃、人前では佐野さんを自分の女扱いするのに、実際は別に好きな人がいる同級生のエピソードと、美希の担当する作家さんの古稀のお祝いとして開催された野球の試合に助っ人に入ってくれた児童文学担当の編集者のことが絡み、興味深いのです。
 大学では体育会バスケ部に所属していた美希。コーチに入っていた中学校でのことも描かれています。
 なんとなくこれから恋愛展開っぽい感じなんですが。
 ガスコン兵とか、松本清張とか泉鏡花の話題も興味深いです。
 次巻も楽しみにしてます。

「営繕かるかや怪異譚」弐

2019-08-15 08:56:33 | ミステリ・サスペンス・ホラー
 待望の、二冊目です!
 小野不由美「営繕かるかや怪異譚」(KADOKAWA)。
 隣家の壁の向こうに住む、この世ならぬ女。芸妓と思われるその女は、弟を取り殺したとしか思えないのですが、貴樹もどんどん引かれていき……。
 いなくなった猫をめぐる「まつとし聞かば」、屋根裏に現れる怪異「まさくに」、それから、古い家に住む三人の女「魂やどりて」が印象的でした。
 もう少ししたら、「十二国記」も、新刊出るんですよねー。心待ちにしております!

「北海道民のオキテ」

2019-08-14 19:42:38 | コミック
 旅行をしたら、その土地ならではの本を買います。
 今回は、原作・さとうまさ&もえ、まんが・たいらさおり「北海道民のオキテ」(KADOKAWA)、シリーズ三冊買いました。
 北海道の地元あるある的本は、かなり読んだのですが、これもおもしろく読みました。
 もえさんは留萌出身。北海道の人としての常識が、旦那さん(まささん)から見るとかなり自分とは違うので、それを紹介する形で書かれています。
 例えば、結婚早々に「ゴミステーションに投げてきて」と言われて、「投げる」は「捨てる」だろうと推測できるものの、「ゴミステーション」に困惑。
 ラーメンのスープへのこだわりとか、話し方の語尾を伸ばしがちとか、いろいろと違いを語ってくれます。
 続編では札幌に転勤になり、更に「寒さ」や「グルメ」「方言」などを紹介してくれます。
 でも、わたし、八割くらい身近でも使われる表現が、多かったのです。「いずい(居心地が悪い)」「あめる(食品が腐る)」「こわい(疲れる)」「うるかす(浸しておく)」「ちょす(触る)」……。
 似たようなものもあります。「まてい」(丁寧)は、「まで」って言うなあ。「こちょばい(くすぐったい)」は「こちょぎたい」。もえさんは大好きな魚卵を「こっこ」と言っていますが、わたしの身近なところでは「子ども」全般です。

 「グルメの謎編」では、昨日休館だった「さけ科学館」が紹介されていました……。真駒内まで行ったのに……。
 代わりに(?)千歳のサーモンパーク水族館に行きましたが、ここもおすすめです! 鮭しかいないのかな? と思いましたが、淡水魚の他にもチンアナゴやデンキウナギなども展示されていました。
 川の中を覗けるスペースがあって、見上げると川の流れも分かります!
 ちにみに、午前中は時計台とテレビ塔、それから「水曜どうでしょう」のファンの息子の希望で北海道テレビの新社屋に行きました。
 午後は羊ヶ丘展望台。入口が分かりにくくてうろうろしましたが……。周辺、かなり都会だった。

 ところで、中山峠の揚げいもが、道民のソウルフードとして取り上げられていました。前回「一日四十万個」と書きましたが、「一年で四十万串」らしいです。それもそうだよねぇ。

「札幌・小樽 詳細便利地図」

2019-08-13 08:08:59 | 歴史・地理・伝記
 レンタカーで北海道、いいですね。
 移動に二時間とかそういうコースが多いので、電車だと結構待つような気がします。
 昨日は洞爺湖から230号線で札幌へ。
「この景色、家の近くと似てる」などと言いつつ、山道を越えてきました。途中、耳にしたことのある地名がよくあり、楽しかった。
 で、わたしは中学の修学旅行でこの辺に来ているのですが、中山峠で揚げいもを買わなかったことをずっと後悔していたのですね。同級生がほとんど食べていたのに、わたしと友人は買いそびれた。
「次あったら買おう」
 と言って、三十五年経ってしまったのですよ。
 道の駅でのポスターによると、一日四十万個売れるのだそうです。
 朝御飯食べ過ぎてお腹が重いのに、並んで買いました。一串に三つついているので、分けて食べたけど、美味しかったよー。マッシュしたいもを団子状にし、ホットケーキミックスにからめて揚げた感じです。

 札幌に近づくにつれ、コンビニが増えてくる感じがしました。(洞爺湖ではセイコーマート一軒しか見なかった)
 南区藤野では熊の目撃情報が報道されていました。
 しばらく行くと、「東海大学」の看板が! 
 ここを曲がると四高に行けるのねー!(学校名変更してますが、わたしの心にあるのは「東海大四」……)
 その昔、わたしは東海大学バレー部が好き過ぎて、神奈川の地図を持っていたほどですが、今回は「でっか字 札幌・小樽 詳細便利地図」(昭文社)を購入。
 飽きることなく眺めて、地名やら学校名やらをチェックしていました。
 
 この日は、まず円山動物園に。十一時くらいに着きました。シンリンオオカミとマレーグマが見たかったのです。
 入ってすぐにトラがいて、すごい迫力。
 近くで見られる展示が多いです。シマウマとかも。
 続いて、白い恋人パークに。新しい施設をすすめられましたが、一時間待ちなのでやめておきました。お昼まだだったし。
 ソフトクリーム、美味しかったですよー。
 時間があったので、もいわ山展望台に。(いかに南区に行きたいかが分かるチョイス)
 割引券を出し忘れましたが……。ケーブルカーはかなり早く山頂に着くし、プラネタリウムも良かったですよ。リクライニングが籐椅子で、心地よかった。
 夜景がいいと話題ですが、昼間の感じもわたしは素敵だと思います。

 夕食は駅ビルでお寿司。そのあと書店に行きました。

洞爺湖に来てます。

2019-08-11 20:04:29 | 〈企画〉
 本は、読んでるんです。読んでるんですよ、一時期よりは。
 でも、旅行中なので書誌データが曖昧です。今回レンタカーなので、車中で読めないし。
 ということで、今日は純粋に日記。読書日記と銘打ちながら、さぼっていますね、すみません。

 洞爺湖に来ています!
 来たかったので、テンション高い。新千歳から二時間、結構距離ありますね。
 有珠パーキングで買ったわかさいものシュークリームが、すごい美味しい! クリームが絶妙でした。
 サイロ展望台にて昼食。ジンギスカンです。娘が早々にリタイアし、ほぼ四人分を三人で食べることに。美味しいのですが、しょっぱかった。自宅はいつも薄味なので……。
 食後にはソフトクリーム食べました。
 続いて、遊覧船。洞爺湖は真ん中に島があるので、上陸できるのです。しかし、博物館の展示が、年季入ってるなあ、という感じ。内容的にはおもしろいのですよ。鹿の密集によって個体の大きさが変化するとか。ただ、補修がおいついてない……。
 あとは昭和新山と熊牧場。熊の餌に焼き菓子をくれます。投げ入れるとキャッチすることも。
 昭和新山、中学の修学旅行で来たなあ。あ、そうだ。「ブラタモリ」で、洞爺湖の回を読んでから来たのですよ。
 三松正夫さんの観察、昔教科書に載っていましたね。
 温泉は水質が柔らかい。気持ちいいですよー。
 夕食も美味しいので、食べ過ぎました。洞爺湖、やっぱり来て良かったです。

「新婦、入場です」御蔭直

2019-08-06 19:11:52 | 社会科学・教育
 同僚の結婚式におよばれしましたー。
 しかし、会場を間違えてフラワーシャワーに間に合わず……⤵️
 素敵な披露宴で、知っている人も多く、楽しかったです。
 ただ、わたしの車、クーラーが効かなくて……。汗みどろで、申し訳ない。
 結婚式つながりで、御蔭直「新婦、入場です」(小学舘)を読みました。97年出版! 最近こういう古い本ばかりですね……。
 御蔭さんは司会者として結婚式に携わってきた方。様々な場面のエピソードを紹介しています。
 カフェバーで知り合った新郎新婦、初めて会った気がせずに交際を深め、結婚を決めて挨拶に来たところ、お父さんが仰天。昔、借金がらみで困っていたときに、助けてくれた人の息子さんだったのです。
 このエピソード、かつて出久根さんの読書エッセイで読んで、たまらなく読みたくなって買ったのでした。
 他にも53歳の花嫁とか、仲人さんが再婚しちゃって代理人を立てた話とか、ディスコでのナンパで知り合ったことをごまかすために「ダンスパーティー」と言い換えたとか、式場ならではの話題が満載です。