くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「めぐり逢いサンドイッチ」

2019-11-02 19:43:57 | 文芸・エンターテイメント
 こんなサンドイッチの店があったら、常連になりたい!
 大阪の公園近くにあるサンドイッチの店「ピクニック・バスケット」は、店主の笹子と妹の蕗子、そしてネコのコゲのいる店。
 関西らしくタマゴサンドは卵焼き。これがいちばん人気なのです。
 そんなタマゴサンドが、公園のゴミ箱に捨てられていた! 
 そこには、小学生の頃に仲違いして再会した女性二人の、卵焼きをめぐる葛藤が。
 「ピンクの卵焼き」や「お母ちゃんのキャベツ炒め」「衣もとびっきりおいしいコロッケ」など、笹子はちょっぴりほろ苦い思い出も、サンドイッチにくるんで新しい出会いにしてくれるのです。
 パン職人の川端さんや、常連の小野寺さん、コゲの飼い主だった徹子さんなどの登場人物もいいです。(「キューブ」のメンバーを思い出しますねー)
 谷瑞恵「めぐり逢いサンドイッチ」(角川書店)。再びめぐり逢いたい一冊です。続編あるに違いない!