今年はとにかく、忙しい一年でした……。
受験の書類準備、卒業式、転勤、部活部活部活……。
そのせいか、あまり読んでいないような気もします。読んでも感想をまとめる時間がとれなかったり。
1 「燈火」三浦哲郎
2 「よっつ屋根の下」大崎 梢
3 「紙コップのオリオン」市川朔久子
4 「密話」石川宏千花
5 「ふたえ」白河三兎
6 「15歳の短歌・俳句・川柳2」佐藤文香・編
7 「ニセ科学を十倍楽しむ方法」山本 弘
8 「うずら大名」畠中 恵
9 「家庭用事件」似鳥 鶏
10 「レジまでの推理」似鳥 鶏
三浦さんの未読の小説を、読めるとは思っていなかったので。しかも、これほど好みのタッチの作品だと、もっと続きが読みたくて切ないです。
実際のところ、まだ読んでいない作品は数点あるのです。「百日紅の咲かない夏」とか「少年賛歌」とか「流燈記」とか。
でも、やっぱり家族をテーマにした作品がわたしは好きなんですね。馬渕一家のシリーズ、また読み返したいと思っています。
で、今年いちばん泣かされたのが「よっつ屋根の下」。女子高生の妹視点の作品が、もう泣けて泣けて。
後悔を描くのが、大崎さんは本当にうまい。この一家に寄り添うような視点が、好きですねぇ。
今年は市川朔久子さんの作品を知ったことも大きな収穫です。中でもこれが好き。探し回って購入しました。中学生の 純粋な思いと、式典が成功したときの場面の美しさに引かれます。
石川宏千花、その他の作品はあまり読みすすめられずにいますが、「密話」はすばらしい。メアリーの悲哀となすすべのない絶望。小学生の前向きな姿が忘れられません。
「ふたえ」は、ラストでそれまで見せられていた景色が違うことに気づく展開が好き。これは「家庭用事件」もそうなのですが、うまく騙されるのは心地いいです。
騙されていることに気づいていない人も多いのではないかと感じさせるのが「ニセ科学」ですね。
先日、例の水についての考察を本気で信じている生徒に出会ってしまいました……。違うよーとは、大人気ないような気がして言えなかった。う、うちの職員にこれを伝えている人がいるってことですかね。怖くて知りたくない。
「うずら大名」はスカイエマさんの絵もいいし、展開が興味深い。今後も楽しみです。
ラストに似鳥さんを二作入れてみました。「家庭用事件」はシリーズ五冊以上出ていてこの衝撃の展開! 一人称を効果的に使っていますよね。「レジまでの推理」は、理系ものメインの息子が気に入って持っていったもの。わたしも夫もミステリ好きなので何だかんだすすめていると思うのですが、珍しく自分で。
似鳥さんが参考にしたという、大崎さんの書店ものは、息子の通う学校にわたしが寄贈したものなので、一回手にとってほしいんですけどね。
今年は結構短歌や俳句の本も読みました。中でも佐藤文香さんのエッセイがおもしろかった。教科書に載っている人の他にも、いろんな作品があることを伝えていきたいと思います。特に現代短歌は、近代との間にパラダイムの変遷があるような。
今年からの新しい教科書には、穂村さんや千葉さんの短歌が取り上げられましたが、そういう風も感じさせたいな。
来年はもう少し、余裕があることを願いつつ……。
今年もありがとうございました。よいお年を。
受験の書類準備、卒業式、転勤、部活部活部活……。
そのせいか、あまり読んでいないような気もします。読んでも感想をまとめる時間がとれなかったり。
1 「燈火」三浦哲郎
2 「よっつ屋根の下」大崎 梢
3 「紙コップのオリオン」市川朔久子
4 「密話」石川宏千花
5 「ふたえ」白河三兎
6 「15歳の短歌・俳句・川柳2」佐藤文香・編
7 「ニセ科学を十倍楽しむ方法」山本 弘
8 「うずら大名」畠中 恵
9 「家庭用事件」似鳥 鶏
10 「レジまでの推理」似鳥 鶏
三浦さんの未読の小説を、読めるとは思っていなかったので。しかも、これほど好みのタッチの作品だと、もっと続きが読みたくて切ないです。
実際のところ、まだ読んでいない作品は数点あるのです。「百日紅の咲かない夏」とか「少年賛歌」とか「流燈記」とか。
でも、やっぱり家族をテーマにした作品がわたしは好きなんですね。馬渕一家のシリーズ、また読み返したいと思っています。
で、今年いちばん泣かされたのが「よっつ屋根の下」。女子高生の妹視点の作品が、もう泣けて泣けて。
後悔を描くのが、大崎さんは本当にうまい。この一家に寄り添うような視点が、好きですねぇ。
今年は市川朔久子さんの作品を知ったことも大きな収穫です。中でもこれが好き。探し回って購入しました。中学生の 純粋な思いと、式典が成功したときの場面の美しさに引かれます。
石川宏千花、その他の作品はあまり読みすすめられずにいますが、「密話」はすばらしい。メアリーの悲哀となすすべのない絶望。小学生の前向きな姿が忘れられません。
「ふたえ」は、ラストでそれまで見せられていた景色が違うことに気づく展開が好き。これは「家庭用事件」もそうなのですが、うまく騙されるのは心地いいです。
騙されていることに気づいていない人も多いのではないかと感じさせるのが「ニセ科学」ですね。
先日、例の水についての考察を本気で信じている生徒に出会ってしまいました……。違うよーとは、大人気ないような気がして言えなかった。う、うちの職員にこれを伝えている人がいるってことですかね。怖くて知りたくない。
「うずら大名」はスカイエマさんの絵もいいし、展開が興味深い。今後も楽しみです。
ラストに似鳥さんを二作入れてみました。「家庭用事件」はシリーズ五冊以上出ていてこの衝撃の展開! 一人称を効果的に使っていますよね。「レジまでの推理」は、理系ものメインの息子が気に入って持っていったもの。わたしも夫もミステリ好きなので何だかんだすすめていると思うのですが、珍しく自分で。
似鳥さんが参考にしたという、大崎さんの書店ものは、息子の通う学校にわたしが寄贈したものなので、一回手にとってほしいんですけどね。
今年は結構短歌や俳句の本も読みました。中でも佐藤文香さんのエッセイがおもしろかった。教科書に載っている人の他にも、いろんな作品があることを伝えていきたいと思います。特に現代短歌は、近代との間にパラダイムの変遷があるような。
今年からの新しい教科書には、穂村さんや千葉さんの短歌が取り上げられましたが、そういう風も感じさせたいな。
来年はもう少し、余裕があることを願いつつ……。
今年もありがとうございました。よいお年を。