くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

2019年ベスト

2019-12-31 04:33:01 | 〈企画〉
 今年のブログはサボりがちで。
 ほとんど更新しない月もあるという体たらく。わたしは何か夢中になると、のめりこんで調べてしまう質なので、それがはっきり出ちゃいましたね……。

1 「月刊バレーボール」2019 4月号
 1位がこれって(笑)。
 でも、間違いなく今年いちばん読みました。「北海道大特集」のページを!
 緒方さんが取り上げられている! とあって、月バレ、二十年ぶりに購入しました。
 その後、春高予選を見ているうちに、札幌藻岩と科学大高に心引かれ、更にサフィルヴァ北海道に魅力を感じて現在に至ります。
 科学大高、この号には載っていませんが……。春高、頑張ってほしい。

2 「白銀の墟 玄の月」小野不由美
 待ちわびた新刊……! 
 金曜日の朝読書で読みはじめ、止められなくなって四冊一気読みです。
 本当なら、驍宗と阿選の争いを描くのがスタンダードなのかもしれません。でも、その部分はラストほんの一行で終わる。その潔さ。
 あ、短編プレゼント期間終わった?

3 「ストーカーとの七○○日戦争」内澤旬子
 内澤さんの新刊! ずっと既刊ばかり読んでいたので(最初に読んだのが最新刊だった)、なんだかいろいろ腑に落ちました。
 この本は、すごい勢いで読んだ気がする。

4 「ヲタクに恋は難しい」ふじた
 やっぱり、バレー好きなんだよなー(四巻参照)、と思いながら、すごいランダムに購入。樺倉押しです!
 実写だと斎藤工らしい。(´▽`)

5 「かがみの孤城」辻村深月
 今年、12月23日が休日になるかどうか、すごく気になった。文庫になるとき、書き換えるのでしょうか。

6 「目を見てしゃべれない」似鳥鶏
 コミュ障の大学生京が、なるべく人と関わらないように推理して解決する連作短編集。似鳥さんの主人公は「恥」の感覚が鋭い気がします。

7 「ハリガネサービス」荒達哉
 バレー熱高まると、関連書籍読みたくなるものです。しかし、雑誌はめっきり少なくなり、わたしの好みはかなりマイナーなので(昔から……)、今はツイッターが頼り。
 このまんが、脇キャラが魅力的なので、つい読んでしまいます。新刊出るたびに帯に日本代表選手のコメント入るのも楽しい(笑)。
 梧塔くん推しです。

8 「箱根0区を駆ける者たち」佐藤俊
 東海が、好きなんです。チームカラーがいい。(ブルーという意味じゃないですよ……)
 また箱根のシーズンがやってきますね。かつて陸上顧問だったとき、知人の息子さんが活躍していて、今年の紹介本には載っていました。四年生! 頑張ってほしい。あ、東海ではないです。

9 「2・43」壁井ユカコ
 高校バレー、やっぱりいい。そう思わせてくれた「春高編」。そして! 現在ネットで大学バレー編が連載中です! わたしの好みのど真ん中ーーー っ!
 この大学のモデルはどこかしら、と思いながら読んでしまう……。しかし、いつの間にか一部リーグ所属チーム十二校もあるのですね。(わたしが東京まで行ってた時代は六チームでした)
 ユニチカがまた同じチームで活躍しているのが、もう嬉しくて。しかも、統! きゃー。
 壁井さんのツイッターでインカレ行ったことも紹介されていました。

10 「なたねおりひめ」さねとうあきら
 子どもの頃にすごく好きだったものを、今年県図書館で再読。さらに、三十年くらい前にコピーしたものも発見しました。

 うーん、バレー一色だな……。
 今年のトピックスは、ある格闘技のホームページに、わたしの撮った写真が載ったことでしょうか。

 息子が五時からバイトというので、四時起き。

「さよならの儀式」宮部みゆき

2019-12-22 22:07:12 | ミステリ・サスペンス・ホラー
 読み終わったと思ったら、一作とばしていました。
 宮部みゆき「さよならの儀式」(河出書房新社)。宮部さんのSF短編集です。
 好きなのは、「戦闘員」「わたしとワタシ」「星に願いを」。

 宮部ミステリが幕を開けそうな「戦闘員」。どこからともなく現れる防犯カメラ。散歩を日課にする老人が、それに気づいたとき……。
 協力者の少年もいいです。
 あ、「聖痕」も宮部ミステリっぽい展開でしたが、SFだとやっぱり違うんですね。
 オープニングで見せる感じ?

「わたしとワタシ」は、タイムスリップもの。女子高生の自分が、実家の前にいる。そして、未来の自分(わたし)にがっかりする。
 確かに、三十年後の自分には会いたくないですね(笑)。
 いや、でも、当時の日記とかバレー記事を見て喜んでいるわたしは、記憶だけはタイムスリップしているのかもしれません。
 三十年前に売っていた缶コーヒーか……。普段飲まないので、具体的品名が出てきません。
 
 「星に願いを」は、宇宙人出てきます。女の子が妹を守るために奮闘するのが可愛い。
 「三島屋変調百物語」の新刊「黒武御神火御殿」も買いましたー。(今半分読み終えました)
 

「店長がバカすぎて」早見和真

2019-12-14 20:12:21 | 文芸・エンターテイメント
 本当に読みたくて、朝読書用に持って行ったものを持ち帰りました。
 書店員谷原京子。店長のテンションについていけません。変なビジネス書に踊らされて、朝礼で話すのはもちろん、常に見当違いのことを言われています。
 勝手に作家のサイン会を企画され、言いたくないコメントを言ってしまうなど、様々なトラブルが続きます。
 社長との軋轢や、バイトだった営業への嫉妬。書店員ものが好きなので、おもしろいです。婦人雑誌のお正月号、ノルマあるってキツイ! 書店を見る目が変わります。
 でも。
 帯では「サプライズ」とか書いてあった出来事が、わたしには、さっぱり……。
 これ、どうなんですか?
 ネタバレです。
 京子をモデルにした書店員が登場する小説が出版されて、ベストセラーに。ただし、京子が別の本に投票したせいで、受賞を逸します。
 作家に交際を求められながらも、店長のことが引っかかっていて頷くことができない京子。
 うん? わたしは作家と付き合う方がいいと思うよ? 店長、一緒に生活できる人だとは思えない。
 で、アナグラムで考えると、どうも店長は例のビジネス書の筆者? 
 ……というオチなんですが。
 自分の書いた本なら、マーカーで線引く必要ないんじゃないかと?

「白銀の墟 玄の月」小野不由美

2019-12-10 21:52:51 | ファンタジー
 四冊一気に読みました。発売日に買っておきながら、読み始まるの遅かった……。
 小野不由美「白銀の墟 玄の月」(新潮文庫)。
 待ちに待った載国続編! 帰還した泰麒と李斎は、驍宗を取り戻すことができるのか? 偽王阿選との対立は?
 
 いやー、もう、続きが気になって。
 いちばん知りたかったのが、「驍宗はどこにいるのか」。
 同じく「十二国記」ファンの同僚と、「お供えがそうつながるとは!」「歌っている人がそうかと思ってたよ」と語り合ってしまいました。
 何と言っても、残り百ページしかないのに、まだまだピンチで大丈夫なのかが、本当に心配だった……。
 しかも、四冊目の表紙カバー阿選なんですよ?
 
 好きな場面は、羅喉(ちょっと字が違いますが、携帯では出てこない)を得るところ。
 衝撃的だったのは、恵棟の木札が破られていたところです。鳩怖い。
 登場人物多すぎて、「あれ? この人誰? いつ出てきた?」と思うことも。
 でも、世界観がしっかりしているので、ついていけます! 宗教とか山岳とか地形も、細かく設定されていますよね。
 待った甲斐がありました。
 更にシリーズ続編待っています。
 ちなみに、好きなキャラは項梁。