くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

2022ベスト

2022-12-31 13:21:15 | 〈企画〉
「ラブカは静かに弓を持つ」
静謐で美しい。重低音のように響くチェロ。
信頼を築くことが必要な習い事に、「スパイ」はできるのか。
イケメンなのに自覚げなく、自己評価も低いクールな主人公と、熱いチェロ教師のやり取りがとてもよかった。

「営繕かるかや怪異譚」
このシリーズ大好き❤️ 新刊嬉しい! そして、漫画版も素晴らしかった。
続けて読むと、いよいよ「水」の影響を強く感じる。

「スポーツ毒親」
子どもの部活は指導者と保護者に影響を受るもの。
保護者が熱中する余り、子どもを過酷な状況に置いてしまうことがある。
中には性暴力も。
そこまでして、成果を得たいのか疑問を感じながら読んだ。
世の中変わりつつある、はず。同じような悲劇が繰り返されることがないように……

「ラブオールプレー 勇往邁進」
アニメ化されたおかげで、新刊が読める! 嬉しい!!
今回の主役は輝くん。本編を振り返りつつ、新しい情報も入ってきて、ファンには涙もののプレゼントでした。

「疾風の女子マネ!」
まはらさんの部活もの。一気に読めます!
陸上もバレーも好きなら、更に楽しめる。何かに夢中になる人、それを支える人。
立場の違いで見方も変わるかも。
スポットに入っちゃった先輩の姿には笑いましたー。

「人生はそれでも続く」
話題になった人々は、ほとぼりが冷めたあとどうしているのか。
興味本位にならずその後の姿を描いてあり、もっと読みたいと思いました。

「後宮も二度目なら」
お試し漫画で読んで、続きが気になってたまらず、本屋へ直行!
ちょうど後編が発売されたタイミングだったので一気に読みました。他の作品も楽しいです!

「『神様』のいる家で育ちました」
話題になりましたね。
ずっと宗教ものは読んできたので、この作品が不当に連載を打ち切られたというニュースも知っていました。
出版されてよかった。
思想は親に左右されすぎるべきではないし、暴力での支配には憤りを覚えます。

「11の秘密」
アミの会のアンソロジー。
どの作品もドラマチックだった。
これは長編で読みたいんだけど! というものも多く。
「秘密」って魅力的なテーマですね。

「香君」
伝説に手が届く時代を生きる人々の姿が美しい。
異世界から流れ込んでくる生き物。香りから背景を知る能力。生きとし生けるものの尊厳。
読めてよかった。

「小料理屋幡上君のお弁当」
シリーズ3冊、今年全部読みました。
じっくり恋を育てる幡上くんと、おいしいお弁当のモチーフが素敵です。
特に函館舞台のこの本、かつて訪れたときのこともいろいろ思い出して楽しかった。