くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

古典の授業

2021-05-08 22:57:50 | Weblog
最近、Twitterばかり見ていて文章を書かずにいたのですが、先日とても気になるTLが流れてきました。
そのまま引用はしませんので、大意。

*ドナルド・キーンが、日本の古典の授業は難しすぎる、もっと楽しむことを重視するべきと言っていたと思う。
*確かに今の古典教育は難しく、嫌いになる子どもを増やしている。
*古典授業は、太ったおばちゃんに暗唱を強要されるイメージ。
*更にいえば、学校自体が勉強を嫌いにしている。学びは本来楽しいものなのに。

ドナルド・キーンが本当にそう言ったのかどうなのか、検索しても出てこなかったけど、彼が亡くなった時期や、この発言者の年齢を考えると「今の」古典の授業を見ているとはとても思えないのです。
私が高校生のときの古典の授業は、「文法メイン」だったので、難しく面倒だったことは分かります。
でも、おそらく「自分が」「ずいぶん前に」受けた授業のイメージで「今」を批判するのは、どうなのか。

それこそ「太ったおばちゃん」である私は「暗唱」もさせますよ?
古典は響きが大切だから。口承は音声で伝えられてきたものだし。ポイントカード作って渡します。練習時間も、発表場面も作ります。授業の半分は、音読です。
意味や解釈もやるけど、古典を学習する意義は、文章を通して過去の人の考えに触れることだと思います。
共感する場合もあるし、理解できない思考もある。千年も前の人とでも、つながる瞬間があるのって、素敵なことじゃない?

更にいえば、学校嫌いな人も好きな人も、それ以外の人だって当然いるわけですよ。
どうして、学校が勉強を嫌いにさせていると感じるのか、根拠を知りたい。
Twitterやら文学作品に、学校の問題を扱うものが多いからでしょうか。

しかし、ドナルド・キーンが本当にそんなことを言ったのかな?
キーンに授業参観されるなんて相当プレッシャーだと思うけど。
(だから内容が難しくなるのかもよ? (笑))