十年ぶりの鯨 統一郎作品です。「ミステリアス学園」(カッパノベルズ)。300円で購入。
十年前(もっと前かも)、一時ハマったことがあるのです。「邪馬台国はどこですか」「九つの殺人メルヘン」などなど、当時出ていた作品はほとんど読んだのですが、すみません、「文章魔界道」と「ふたりのシンデレラ」を読んだらなんだか……。
この本も、内容的に「名探偵の掟」(東野圭吾)みたいな話なのかなと思って買ったのですが……。結論からいって、また十年は鯨統一郎を読まないような気がしてきました。愛読されている方、ごめんなさい。
要するにわたしは、メタミステリが好きじゃないんでございましょう。「ふたりのシンデレラ」も、語り手で被害者で犯人で……という部分に、ストーリーが負けてしまうのが嫌だったんですよー。
この「ミステリアス学園」も、同様に、いろいろな要素が詰め込まれています。まずは日本のミステリ史。数々の推理作家に関する言葉遊び、「そして誰もいなくなった」へのオマージュとも言える展開、そして「意外な犯人」。
ファンはこれに膝をうつのかもしれません。わたしも一体どういう結末に着地するのか気になって読んでしまいました。そして、作者の言うように、「○○ではなくなった人」になった訳です。
そういう人を一人でも増やすためにわたしも活動しようではありませんか。古本屋でぜひその人と出会ってほしいと願うところです。
それはそうと、第6章には間違いがありますよね。部長と事件現場を訪ねる湾田ですが、193ページ「平井龍之介先輩のアパート」は、「星島哲也先輩のアパート」では。しかも、湾田が自分の名前は「ワンダーランドと読めるように」乱人(らんど)と名付けられたのだから「イニシャルはRじゃなくてLが正しい」といっているけど、いや、日本でその名前だったらRでしょうよ。(仮に「まいく」と名付けても、パスポートには「MAIKU」と表記されると聞いたよ)
小技はおもしろいんですけどねー。評論と紹介記事は違うのかなど。
では鯨さん、また十年後に。
十年前(もっと前かも)、一時ハマったことがあるのです。「邪馬台国はどこですか」「九つの殺人メルヘン」などなど、当時出ていた作品はほとんど読んだのですが、すみません、「文章魔界道」と「ふたりのシンデレラ」を読んだらなんだか……。
この本も、内容的に「名探偵の掟」(東野圭吾)みたいな話なのかなと思って買ったのですが……。結論からいって、また十年は鯨統一郎を読まないような気がしてきました。愛読されている方、ごめんなさい。
要するにわたしは、メタミステリが好きじゃないんでございましょう。「ふたりのシンデレラ」も、語り手で被害者で犯人で……という部分に、ストーリーが負けてしまうのが嫌だったんですよー。
この「ミステリアス学園」も、同様に、いろいろな要素が詰め込まれています。まずは日本のミステリ史。数々の推理作家に関する言葉遊び、「そして誰もいなくなった」へのオマージュとも言える展開、そして「意外な犯人」。
ファンはこれに膝をうつのかもしれません。わたしも一体どういう結末に着地するのか気になって読んでしまいました。そして、作者の言うように、「○○ではなくなった人」になった訳です。
そういう人を一人でも増やすためにわたしも活動しようではありませんか。古本屋でぜひその人と出会ってほしいと願うところです。
それはそうと、第6章には間違いがありますよね。部長と事件現場を訪ねる湾田ですが、193ページ「平井龍之介先輩のアパート」は、「星島哲也先輩のアパート」では。しかも、湾田が自分の名前は「ワンダーランドと読めるように」乱人(らんど)と名付けられたのだから「イニシャルはRじゃなくてLが正しい」といっているけど、いや、日本でその名前だったらRでしょうよ。(仮に「まいく」と名付けても、パスポートには「MAIKU」と表記されると聞いたよ)
小技はおもしろいんですけどねー。評論と紹介記事は違うのかなど。
では鯨さん、また十年後に。