古典の裏話には詳しくなくては。
でも。考えてなかった着眼がかなりあり、勉強になりました!
杉村瞳「古典の裏」(笠間書院)。
「仁和寺にある法師」は、なぜ道を聞かなかったのか。
偉いお坊さんが、庶民でも当たり前に知っていることを知らなかった。石清水八幡宮を「拝む」より「参詣してきた、と周囲に自慢すること」が目的だったのではないか。山に行くのを我慢したと、わざわざ言うところがあざとい。
なるほど!
滑稽の中に潜む人間像が、伝わってきますね。
「竹取」で繰り返される「三」という字に着目。
この時代、「三」は神聖で特別とされた数なのだそうです。三寸、三ヶ月、三室戸斎
部の母、三日間。わざと重ねてある!
また、かぐや姫の驚くべき能力(帝の前で消えてしまう、など)は話題にしていましたが、それは周囲の人が「魔法にかけられていたから」!
天人がかぐや姫の気持ちを全く理解できずに、不老不死の薬を飲めば気分の悪さ(翁らと別れる悲しさ)が回復すると考えるというのも、納得できます。
イヤー、楽しい。
繰り返し読みたい一冊です。
でも。考えてなかった着眼がかなりあり、勉強になりました!
杉村瞳「古典の裏」(笠間書院)。
「仁和寺にある法師」は、なぜ道を聞かなかったのか。
偉いお坊さんが、庶民でも当たり前に知っていることを知らなかった。石清水八幡宮を「拝む」より「参詣してきた、と周囲に自慢すること」が目的だったのではないか。山に行くのを我慢したと、わざわざ言うところがあざとい。
なるほど!
滑稽の中に潜む人間像が、伝わってきますね。
「竹取」で繰り返される「三」という字に着目。
この時代、「三」は神聖で特別とされた数なのだそうです。三寸、三ヶ月、三室戸斎
部の母、三日間。わざと重ねてある!
また、かぐや姫の驚くべき能力(帝の前で消えてしまう、など)は話題にしていましたが、それは周囲の人が「魔法にかけられていたから」!
天人がかぐや姫の気持ちを全く理解できずに、不老不死の薬を飲めば気分の悪さ(翁らと別れる悲しさ)が回復すると考えるというのも、納得できます。
イヤー、楽しい。
繰り返し読みたい一冊です。